新しいブログを始めました

新しいブログ「New York 州弁護士になろう。」を始めました。面白くて役に立つものにしたいと考えています。ご覧いただければ幸いです。http://lawyerblog-kamikawa.blogspot.com/

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American way

晴れ。陽気。この街の冬はいつ始まるのだろうか?

以前から調子の悪かった部屋のヒーターが年末に働かなくなり、今日ようやく修理してもらう。なくてもたいして問題はないけど、壊れたのなら修理したい。
で、修理のおじさんにヒーターが働かないというと、やおら大きな金づちを取り出し、ヒーターのあちこちをがんがんたたき始めた。そして、ヒーターに向かって、君は働きたい、動きたい、とつぶやき、それでも動かないとみるやヒーターに向かってお祈りを始めた。
それからまたあちこち金づちでたたき、babyと呼びかけていた。
これで直るなら私でもできそう。
次に働かなくなったら、私もヒーターをたたいていい?と尋ねたら、疑わしそうな顔で私を見て、いいけど・・・。

ヒーターの製造元には北欧の国名が書いてあるからアメリカ製ではないけど、頑丈というか、単純というか、原始的というか。
で結局ヒーターは機嫌を直して働いている。

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休暇の終わり

晴れ。久しぶりとも思えるほどのCaliforniaの晴天だったので、太平洋側の散歩に行くことにする。
どこまでも続く荒涼としたビーチ。晴れていても波が高い。Golden Gateに向かうコンテナ船に Welcome to the USA とつぶやいている自分に気づき、ここに馴染んでしまっていることに少しおどろく。

Land's End を越え、Eagle Pointまで行き、Legion of Honor まで戻る。ここに来るのは2度目だが、前回と同様、この風景を眺めていると、脳のねじがひとつ飛ぶ感覚を覚える。
ギターがアランフェスを奏でている。単調な噴水。のどの赤い、羽の黒い鳥たちが梢で騒々しく鳴き交わしている。明るすぎる太陽の下、派手なオレンジのオブジェ。

夕刻、湾に面したフェリービルにコーヒーを買いに行く。暮れなずむにつれBay Bridge のライトアップが徐々に輪郭を現す。外海とうって変わって湾内は静かだ。
空と溶け合う海を眺めながら、戦時下だったっけ、と思う。
人がどこに生まれるか、誰が決めるのだろう?
暮れてゆく空に星条旗が翻る。

明日から図書館が開く。

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明けましておめでとうございます

明けましておめでとうございます。

ベイブリッジの花火を見てきました。
お正月を花火で迎えるのは初めてです。
海風が心地よく感じられるくらいの気温で、花火日和です。

今年が皆様にも、そして私にもよい年となりますように。

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ふゆやすみ

試験も終わり、友人達も木曜日くらいから次々に帰国の途につき、図書館はがらがら。
街は一応クリスマスバージョンなんだろうけれど、なにしろ暖かいし、天気はよいし、どちらかと言うとバーゲンシーズンという雰囲気。
セーターを買いに出かけたが、ほとんどのセーターが半袖で、使い方がよくわからない。冬物は実用というよりファッション?

冬休み中に来年の行き先を探さないといけないが、アメリカにいたままで日本の書類を準備するのは手順を考えただけでくらくらする。
それで結局もとの事務所に書類取り寄せ等のお世話になることに。

アメリカも欧州もかなりの事務手続きをWeb上でできるようになっているようなのに、日本では司法研修所のサイトはなくなってしまっているし、大学のサイトは郵送や窓口で手続きをするための補助のような扱いに見える。
外国からアクセスをしにくくするという事実上の鎖国政策なんだろうか?

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冬の始まり

曇り。むくむくした雲がびっしり並んで移動中。明日はは雨になるらしい。

NYBarの受験資格等を確認したら、どうも日本の大学の法学部卒業ではだめらしい。外国で教育を受けた場合には、common lawを基本にした法理に基づく法律学の勉強をしたこと、となっている。そんな国英連邦以外に存在するのか?そもそもこれまで日本人が大勢受験しているじゃない。

ネットで検索すると、日本人留学生のブログに、NYの司法試験委員会に資料をつけて問い合わせたら、資格は満たしていないが受験を認めるとの回答があったとの記載があった。
だけど、みなさん10月、11月中に問い合わせを出していらっしゃるようで、準備が数ヶ月遅れていることがわかる。
なお、どこかの大学では、めんどうだから委員会から要求されている資料は作成しないと言ったところがあるらしい。私の出身大学がそういうスタンスでないことを祈るばかり。
大学の証明書と弁護士会の資格証明を入手しなければ。

ついでに司法研修所のページを探したが、見つからない。3月にLL.Mの願書に研修所の証明書添付したときには確かに証明書依頼要領を記載したページが存在したのに。
司法研修所の項目は裁判所のsite の中に研修所の説明があるだけ。
裁判所のwebsiteは使い勝手がいまひとつ。
ついでに言えば、大学のwebsite上で法学部の論文集の検索ができないのはどうして?

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晩秋

小雨後曇り。時々雲の間から日が差す。
日曜日の市場も出店が少なくなって、午後2時過ぎには店を片づけ始める。
ぶどうを売る店も少なくなったが、かわりにマンダリンオレンジが出始めた。
日本のと少し違うようで皮の薄い小さなオレンジみたい。
甘くて香りがいい。袋にいっぱいつめて5ドル。持ち運びも簡単だし、おやつに手頃。
行きつけのお店のおじさんが、試験はいつだい、thanks giving の後かい、と声をかけてくれる。

試験が近いので、市場で野菜と果物と卵を買ってまた図書館に戻ろうと思ったが、その前にドーナッツ・・・と思ったら、隣の部屋の学生が近くで食べ物を買って来ていた。どこで何を?彼の来た方角を見ると、小さなメキシコ料理店。
この街に来た当初ならこれが食べ物店だと認識しなかっただろうし、認識しても入るをためらったと思う。
こんにちは、と入って、地元のおじさんたちがスペイン語のサッカー放送を見ている横で米と豆のブリトーをto goで注文。トルティーヤチップスも入れてもらって6ドル。
チーズ、アボガド、香味野菜等入れてもらったブリトーはかなりというよりとても大きい。とても一人分とは思えない。豆は小豆みたいでおいしい。強烈に辛いペッパーが入っている。

最初の試験は今月末のAntitrust and Intellectual property law. ジャマイカ出身のJDから彼女が昨年度作成したノートをもらって勉強する。本当によくまとまっていて講義を聴くよりわかりやすい。とても優雅で優しい女性で、日本への留学経験もある。来学期に再度日本に留学する予定とのこと。彼女が私に親切だったように、日本の人達が彼女に親切だとうれしいのだが。

ここまで書いて、Burritoって何だろうとwiki で調べたら、ブリートとなっていて、しかもメキシコ料理だと信じていたのに、サンフランシスコの食べ物となっていた・・・・。

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秋晴れ

晴れ。日差しが強い。風もほとんどない。夏は冷たい海風が吹いていたけど、秋になって内陸との温度差がなくなったためか、風が吹かない。

昼ころ図書館にいると外がにぎやか。市役所の向かいなので、頻繁にイベントがあるが、一体今日はなんだろうと窓から見下ろすと軍のパレードのようだけど、巨大なカリフォルニア旗があってにぎやか。州兵なのか連邦軍なのか、とりあえず外に見物に出かけた。

軍というより種々雑多。「Golden West」の文言を掲げているかと思うと、カンサスだのイリノイだのの旗を持った人もいる。飾り立てたトラクターが牽く荷台の上に軍服の女性達が乗ってアメリカ、アメリカと歌っている。その後ろにクラッシックカーの列が続く。その後ろに・・・秦軍のアメリカ侵攻かと思った。青い衣装と帽子に太鼓を持った中国の一団。その後ろに黄色い衣装の中国の一団体。その後ろに唐の宮廷女性のような格好をした女性達を乗せた飾り立てた山車。その後ろは、高齢の小柄なアジア系男性が銃を担いでいる。第二次大戦に参戦したCaliforniaの日系の方だろうか。その後ろは中世のスイスかドイツの兵隊の衣装をつけた人達。クラッシックなケーブルカーを改装した車にお年寄り達が乗っている。その後ろは軍服のような衣装をつけた高校生達が旗や模擬銃でパフォーマンスをしている。女の子たちはブーツのかかとを鳴らしてステップを踏んでいる。何のリズムかと思ったら先ほど女性たちが歌っていたアメリカ、アメリカ・・・。

水曜のベテランズデーを先取りしたパレードらしい。フィリピン戦線、朝鮮戦争とお年寄りたちがパレード。といってもお年寄りたちの数が少ない。
最後の方は、投げ縄を振り回したカウボーイたちにスペイン風のドレスを着た女性達の騎馬パレード。行列の最後は陽気なメキシコ音楽の一団。

西部らしいというか、Californiaらしいなあ。

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Californian sea lions

曇り、後晴れ、午後から曇り。

晴れてきたので、ちょっと散歩がしたい、海が見たい、とりあえず出かけようとピアへ向かう。
3週間ほど前の新聞にピアにsea lionが例年の5倍来て大変なことになっていると写真つきで紹介されていたが、先々週air showを見に行ったときにはどこに行けばよいのがわからず出会えなかった。
とりあえずピア39まで行って聞いてみよう。

海沿いで孫を遊ばせているおじいさんに尋ねるとスペイン語なまりで右手のメインゲートに入ってまっすぐ、メインゲートだよ、と教えてくれる。
指示どおりに行くと海に向かって写真機を構える人が並んでいる。ときどきsea lionがジャンプするのが見える。
しばらく眺めていたが、そのうち左手からすごい声が聞こえるの気づき、そちらに向かうと・・・いた、写真よりすごい群。いかだの上に文字通り重なって寝ている。あまりの人口密度に、けんかにならないのか、ふまれて窒息しないのか気になる。

人口密度のせいで気が立っているのか、普段からそうなのか、すごい声で吠えている。自分を踏んづける相手に向かって口を開けて威嚇している。小さな子供から巨大なのまで。力関係は体の大きさらしく、大きいのが口を開けると小柄なのは引っ込む。ときどき海に飛び込んで、いかだに上に戻るのだが、戻ろうにも戻る場所がない。強引に戻るのもいればすべり落ちて何度もトライするのもいる。
いかだの上で幸福そうな顔で寝ていたり、ひれ(腕?)を海面に高く挙げて横向きに泳いだり、小さなのが3頭くらい顔をつきあわせて相談するような感じだったり。
岩合さんの写真に浜辺で幸福そうな顔で寝ているsea lionのがあったけど、ここなら私でも幸福そうなsea lionの写真がとれそう。
カメラを持って来なかったのを後悔する。

ピアにチョコレート専門店があったので、帰りにまだおじいさんと孫が遊んでいたら、坊やにチョコレートを渡そうといくつか買ったが出会えなかった。
Heavenly のカウンターで一つずつ選んで袋に入れてもらったチョコレートは甘すぎず香りがよくおいしい。

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金曜の午後は

日曜から曇って寒かったけれど、今日は晴天が戻ってきた。
午後に授業が終わるとLLM全員ご機嫌で街に散ってゆく。

友人が勉強するのにとてもよい場所がある、本屋のカフェに行くというので、私もその場所を知りたいとついて行く。
ダウンタウンの中の大きな書店のカフェ。
イタリア人とフランス人の友人と一緒に勉強していたら、トルコ人の同級生が現れたので合流する。
私もフランスの友人もネゴのクラスの宿題の作文をしていたので、見せてというと、あなたのを見せてくれたら、と言うのでパソコンを交換。
互いに見落としていた視点を発見して書き足す。
いつも一人で図書館゛て本を読んでいたけれど、一緒に宿題をすると不足箇所がわかるというメリットを発見。

私が一番言葉に不自由しているので、欧州の友人達は全く問題がないのだろうと羨んでいたけど、それぞれに何かしら問題があるらしい。
ここでは何もかも反対なのよ、自分の国ではnot goodなことがここではgood。そう思って行動した方がよいみたい、と欧州の友人が言っている。
全く同感。アメリカは本当に不思議な国だ。

港町の書店のカフェの真ん中ででトルコ、イタリア、フランス、日本がパソコンをつきあわせて勉強している。
港町はエトランゼには居心地がよい。
よい週末を、と夕暮れの街で別れる。


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