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感想文

大学から、ロイヤリングを聴いた学生たちの感想文が届いた。
製本してあり、約1センチの厚さがある。

話が正確に伝わっていなかったり、誤解されてたりしていることもわかる。
もう少し慎重に丁寧に話しをしないといけないのかもしれないと思う。

事実認定に関して異論があるというものもある。
法律家として、事実を疑ってかかるのは大切なことである。
今回の事実認定は、判決書の事実認定の項目からひろったものがほとんどであり、個人的には、認定されたは事実は固いかな、と思っていたが、疑う、というのはやはり重要な姿勢だと思う。
自分の考えに反する証拠には目をつぶる、ということさえしなければ事実認定を疑うことは大切だと思う。

次に、認定された統計の数字それ自体が事態の惨さを如実に語ると考えて統計数字を挙げたが、その態度が冷たいと感じるというものもあった。
最低限の客観的な事実を指摘することで事件の全体像を理解してもらいたいという私の日頃の準備書面の書き方に反省を促すものである。

この問題は司法的に解決すべきものではないのではないか、というものもある。同感である。しかし、なぜか他の機関が解決しようとしないから司法的解決に頼らざるをえないという現実がある。

除斥期間がある以上仕方がないのではないか、という意見もある。
法律家の卵らしい健全な意見だと思う。

何より嬉しかったのは、自分で時効や除斥期間の裁判例、判例にあたって考えたいという意見が多数あったことである。
取り上げたのは、私が法律を学び始めたころに授業で読んでおくようにと言われて読んで衝撃を受けた判決である。
直接判決文に当たり、衝撃を受け、疑問を感じ、さらに深く思索を深めてくれる人が一人でも現れれば、望外の幸せである。
(紹介した判決を探したが見つからないという方はご連絡ください。)


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