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運転免許証

運転免許証の更新に天満警察署に行ってきた。
ペーパードライバーなので、当然無事故無違反。5年に1回の更新ですむ。
運転しないのだから免許証がなくてもよいようなものであるが、他に身分証明になるものがないので、更新を続けている。

免許証の更新のためには簡単な視力検査がある。
子供のころからこれが苦手。
輪の切れ目を見つけて告げるだけなのだが、苦手意識が先に立って、視力検査があると思うと、数日前から落ち着かない。
前回の更新のときには、係の婦人警官に励まされてしまった。
概して市民と接する警察官は親切である。

実際には車に乗らないのです等、失敗したときの言い訳をいろいろ考える。

よく考えたら、視力検査だけではなく、一般的に窓口や受付というものも苦手である。
よくわからないことを言われたらどうしよう、とか、書類に不備があると言われたらどうしよう、と心配になる。

こういった不安を抱えながら警察署の階段を上がってゆく。
仕事で来たと思えばいい、と自分を励ましながら。

結局窓口の婦人警察官は親切で、手続は簡単で、検査もすぐに済んだ。
よく考えたら、そんなに複雑でむつかしいことを免許証の更新のときにするはずがないのだが。
とにかく、次は5年後である。

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真夏日

昨日午後7時過ぎ。パソコンに向かいながら、この仕事明日でも間に合うだろうか、と思った。スケジュールを確認すると翌日も起案時間がとれる。
運転免許証用の写真も撮りたい。
ここのところ仕事で警察署に行く度に免許証の更新が気になっている。

・・・・夏だし。
ということで、仕事を切り上げることにした。

淀屋橋のカメラ屋に行って写真を撮ろうと思っていたが、あてにしていた店は携帯ショップに変わっていた。
ちょっと考えて心斎橋に行くことにした。
証明写真を撮って、まだ時間が早いのでついでにデパートをうろうろするとすっかり休暇気分になった。

夜中まで小説を読んでいて、寝る前に携帯をチェックすると・・・・午後9時前に弁護団の打ち合わせの日を決めるから電話をしてほしいとの留守電が入っていた。

・・・・・・夏なのに。

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市バス

弁護士会の当番弁護の担当者から電話が入った。
先日の当番日には依頼がなかったが、今日は依頼が多いので応援で行ってほしいとのこと。

指示された場所は市内だけれど、今まで行ったことがない警察署である。
その警察署に電話して、行き方を尋ねる。
結局市バスのバス停が一番近い、ということがわかった。
外は猛暑。できれば歩く距離を少なくしたい。

以上の次第で、使い慣れない市バスに乗ることにした。
大阪駅前のターミナルで教えてもらった路線番号のバスに乗る。

いつもは地下鉄で移動しているので、大阪市内の景色が珍しくて、楽しい。
利用者が結構多い。
警察署前というバス停があり、降りてから入り口まで10メートルほどで極めて便利である。
ただし、市内の警察に行くのにほとんど1時間かかったのが難点である。

さて、ようやくたどり着いて接見を始めて10分ほどすると、ドアが激しくノックされる。
接見妨害というのも珍しい、と思って扉を開けると、私が接見している被疑者の私選の弁護士が現れたと言う。
母親から依頼されたという弁護士が二人も現れたので、すぐに交代した。当然当番よりも私選が優先する。

帰りもバスで戻ろうか、とも思ったが、結局時間が惜しくて地下鉄と接続している所で降りて乗り換えた。
市バスの便利さと楽しさがわかっただけの夏の当番だった。

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裁判官評価

某先生の事務所から、事前に配布されている裁判官人事評価資料の提出期限が今月末だと注意を促す電話をいただいた。
すっかり失念していた、と言うよりは、配布された資料を読んだときに、失念したふりをしようと思っていた。

裁判官の人事評価資料とは、裁判官の事件処理についての能力を評価するもののようである。
記載例として、早く訴訟を終わることにとらわれて事案の実体を見ようとせず、内容のおかしな書証を鵜呑みにして判断をした裁判が控訴審で棄却され、上告が認められなかったという事案が挙げられている。

こんな典型的な例を持っていれば資料の作成は楽だろうな、と思う。

以前に同じようなアンケートがあり、そのときは、家裁の少年審判をしたベテラン裁判官について書かせていただいた。
少年は審判を受けるのは2度目であったが、少年の親は以前の審判について強い不信感を抱いていた。
今度の審判官は大丈夫だからね、と事前に告げていたが半信半疑だったらしい。

当日、審判官は少年と対話をした。少年が事件を起こした理由、事件以後に考えたこと、少年が読んだ本等について対話をした。
少年は一つ一つの問いに対し自分の頭で考えながら答えていた。
傍らで見ていて、その関係は安心できるものであったし、信頼できるものであった。

審判が終わった後、少年の親は、前回と全く違う、審判廷の空気からして違った、と感激していた。

こんなことを記載したが、その後弁護士会が集めたアンケートを裁判所に提出しようとすると受け取りを拒否されたやに聞いている。確かではない。

さて、今回は何を書こうか。
手持ちの事件数はたいしたことはなく、それほど多くの裁判官に接しているわけでもない。
終結していない事件については書きたくない。事件の途中で少々ピントがぼけていると思っても、終結後にまとめて勉強するタイプで、判決はきちんと書くかもしれない。それはそれでそういう評価をしたい。

期限である今月末までに適当な案件が見つかれば、と記載を先延ばしにしている。

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中之島センター

ロースクールの先生のご案内で、大阪大学中之島センターを見学してきました。
立派な模擬法廷もある施設で、サントリー、パナソニックのご寄付により、設備も充実しています。

私の記憶にある、大阪大学法学部の教室、自習室とはずいぶん違いすぎ、キャンパスにいる気分がしません。
今年は1学年21名とのこと。
教室を見学すると、学生のグループが勉強会をしていました。

これだけの立派な施設をフル活用し、優秀な学生をたくさん司法界に送り出してもらいたい、と思いました。

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養育費

離婚に合意しているから親権の問題だけを争ってほしい、という依頼があった。

当初の話に反し、夫婦の財産関係を縦糸に、子供の面接交渉を横糸に、数ヶ月にわたって調停はこじれにこじれ、双方の不信感は増大した。
離婚が成立しないので、子供を育てている母親に公的な援助がおりない。
他方、父親は妻と子と共に暮らしていることを前提に多額の家族手当、住宅手当を受け取っている。
家族に対する生活費の支払いの話をしようとすると、はぐらかすように他の話をして紛争を拡大させてゆく。

たまりかねて養育費を婚姻費用に切り替え、審判をしてほしい、と申し出た。

調停委員が担当裁判官に報告に行くと、担当裁判官が調停の場に出てこられた。
裁判官は若い元気のよい女性で、てきばきと状況を整理してゆく。
不調にすることはない、相手方と金額の点で話をする、と言い、30分程度で相手方から妥当な金額まで譲歩を引き出した。
さらに支払いはするが、調停調書を作成するのは嫌だという相手方と20分程度話をして、調停の成立までもってゆかれた。

数ヶ月こじれていた調停が、裁判官が現れてから約1時間で成立した。
その鮮やかさに裁判官としての確かな実力を感じた。

依頼人は、最初から裁判官が来てくださればよかったのに、との感想をもらした。
ともあれ彼女と子供達の生活がこれで少し楽になる。

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法律相談部

大阪大学に法律相談部というものがある。
市役所等で市民からの法律相談を受け、内容を部員が検討し、回答をする、という活動である。
部員は大阪大学法学部の1回生から3回生であり、毎週土曜と月1回木曜に活動している。
卒業生の弁護士がパックアップについている。

池田市役所で行われた相談会に参加してきた。
通常の業務として行われる市役所の法律相談は通常、事案の内容を聞いて回答するまでの時間が約20分である。予約が詰まっているので一人にそれ以上の時間をかけると他の人の迷惑になる。

法律相談部の相談は、数名の部員が20分くらいかけて事案の聞き取りをし、全員が待機している部屋に戻って聞き取った事案の説明をし、それを部員が30分くらいかけて議論し、回答をする、というものである。

議論がなかなかおもしろい。時に堂々巡りもする。
全員が知識を補い合い、アイデアを出し合って、なんとか形を作ってゆく。

内容は普通の市役所の法律相談事案より無理難題が多い気がする。
相談者が持参した資料も不足していることが多い。
そんな中で部員たちは、六法にかじりついて事案を解決してくれる条文を探している。
基本的な法律用語を使って、議論をすすめてゆこうとする。

そんな彼らの様子を見て、私も勉強しなくちゃ、とひそかにライバル意識をかきたてられた。
忙しいは言い訳にならない。

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大阪地方裁判所

相手方が不法行為で仮差し押さえをし、債務不履行で訴訟をしてきた事案の第2回。

裁判所に不法行為と契約とで利率が違うので金額が違ってくるということをようやく理解してもらいました。
すると、裁判所は、契約と不法行為でそんなに額が違うのはおかしい、と言います。
言っていることがよくわからなかったので、判決を書いてもらったら高裁にあげる、契約の成立について近畿財務局の見解を聞いてもいい、と言うと、相手方に契約の成立は無理ではないか、と言いました。

数年間にわたる引き出しと返済を全部書き出して利息を付さないで計算すると残額はほとんど残らない。
そのことがわかると、裁判所は、不法行為の訴訟物は最後の1回の引き出しだけだから、それ以外は計算に含めない、それ以後に返済があれば別ですが、と言いました。
もう一度取り引き経過をみると原告が主張している引き出し後にそれ以上の額の返済があることがわかりました。

すると、裁判所は、原告に、今までの引き出しを全部含める必要があるのではないか、と言いだしました。
その後、返済が別の契約の分としてなされているのを知り、これは別の契約分なので関係がありません、と言いました。
そもそも契約という構成をとっていないのだから、そういうことにはならない、と言ったのですが、裁判所は、理由を言わずにこれは含めない、と言い張ります。

相手方は貸金業者ですが、もともと請求している最後の取り引きについて全く開示をしておらず、訴訟に先立ち不法行為で自宅の仮差し押さえをし、債務不履行で訴訟をしていましたので、開示をしないことはガイドライン違反だし、任意整理で1万円程度の遅延損害金の支払いが問題となっているときに自宅の仮差し押さえをするのは貸金業法違反であり、嫌がらせ目的の仮差し押さえは不法行為が成立する言うと、裁判所は、契約が成立していないのだから、ガイドラインは関係がない、業者が悪質でも借りたものは返すのが当然だから関係がない、と言いました。

当方には反論をするのか、しないなら終結してもよい、と言い、相手方には、またこちらの書面を見て反論が生じるかもしれませんね、と言いました。

ここまで貸金業者側に立つ裁判官もおもしろいな、と思いましたが、妙に腹がたたなかったのは、よく考えたら業者の60万円余りの請求に対し、いろいろ話をしているうちに裁判所が26万円だと言ったことで、彼が意図しているかいないかは別にして、実質的には当方が勝ったも同然の状態だからでしょうか。

大阪地方裁判所にしては珍しくのんびりしたおじさんです。

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自己破産

若い女性から自己破産したいとの依頼を受けた。

病気の父と二人暮らし。彼女が働いて生活を支えている。
幸い父のめんどうもみてくれるという人が現れ結婚も決まった。

相談に来る直前にサラ金数社から借り入れをしていた。
申し立てに当たり債権者からいただく資料に債権者の意見を書く欄がある。
免責に対する意見があればここに記載される。
何か書かれるのではないかと冷や冷やしていると、各社特に意見なしで返送されてきた。

債権者からの苦情がなければ裁判所は問題なしとしてくれるかと思っていたが、申立書を提出すると、即座に書記官から、直前の借り入れについて詳しく説明するようにとの指示がなされた。

本人から借り入れについて詳細な事情を聞こうとするが、なかなか言いたがらない。
借入金と使途とをつき合わせていると泣きだしそうな顔をする。
私はどうなるのですか、と言う。
そのうち、意を決したように台所用品を買いました、と言った。
婚約者から、新居を準備したので台所用品を嫁入り支度として持ってきてほしい、と言われ、鍋やら包丁やらを購入したとのことである。

参った。彼女から嫁入り道具を取り上げ、婚約者に借金や破産を知られたら破談になりかねない。

自分のしたことだから仕方がないね、と彼女に念を押し、できる限りの状況の説明を付して裁判所に提出した。
夕方5時前に書記官から、裁判官の決済が降りました、破産宣告をします、との連絡が入った。

すぐに彼女に連絡し、大丈夫だと告げると、若い女性らしい華やいだ声で喜んだ。私が彼女からこのような声を聞くのは初めてのことでちょっとまぶしい思いがした。


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新破産法

新破産法が施行されるに当たり、大阪弁護士会ワーキングチームと大阪地方裁判所破産部とが共同して解説書を作成している。

弁護士会WTのみの打ち合わせ、裁判所との合同の打ち合わせ、さらに分科会の打ち合わせと頻繁にミーティングが重ねられている。

些細なことであるが、管財事件のモデルのネーミングは会議の発足当時から現在に至るまで悩ましい問題である。
せっかく法律が新しくなるのだから、現行法の下でのモデルに使用しているの名前は使いたくない、というのが弁護士会の意見である。
他の裁判所が既に使用している名前もやはり使いたくない。

ついに裁判官グループから「桜モデル」「菊モデル」はどうか、という提案がなされた。
美しい名前であるが、なぜか書記官グループには不評である。
全国に配布される配置表に記載されるから嫌だ、幼稚園ではない、債権者から名前で苦情が来たらどうするのか・・・・。

最前線で債権者からの苦情に対応している書記官らしい懸念である。
「桜係ってなんですか?」というためだけに電話をかけてくる債権者に対応するのは確かに大変そうである。

他の問題はてきぱき解決されてゆく。
しかし、名前は今回も決まらなかった。

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裁判官(刑事)

午前の公判

長期間神経科に通院している被告人。
80歳近い母親の年金から小遣いをもらって暮らしている。
20年以上働いたことはない。

裁判官は、母親に向かって、お小遣いを渡すのが間違いではありませんか、と語りかけ、被告人に向かって医者ではない自分がこんなことを言うのはどうかと思うが、あなたは病気ではないと思う、あなたの犯行態様を見ると十分働く能力がある、80歳近いお母さんの年金で食べさせてもらうなんてお母さんが気の毒だ、と言われました。

午後の公判

家族と10年以上音信不通の被告人。
前回は身元引受人がいないため、仮釈もならず満期出所している。
記録から判明した母親の住所地に本人から手紙を出したが返事はない。

裁判官は、お母さんの様子はわからないのか、家族で最後に会ったのは誰か、それはいつか、と質問をされる。

生活態度も家族との関係もいずれも犯行とは直接関係がない。
刑事裁判は犯罪を裁く場である。

外国のことは知らないが、日本の裁判官、特に刑事の裁判官はおせっかいと紙一重ほど親切だと思う。

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事故

昨夜10時前に自宅で踏み台から転落し、しばらく考えた後病院へ行きました。
当直のお医者さんがひどく若かったので最初不安に思いましたが、さすがに慣れていて、レントゲンで骨に異常がないことを確認すると、三角巾で左腕を2日吊って固定し、4日しても痛みがあるならまた来なさい、とのことでした。

翌日刑事公判が2件もあるから、三角巾はみっともないと愚痴ると、添え木よりましでしょといなされました。
この沈着さと人あしらいは見習おうとおもいました。

どうして三角巾はこんなに白くて目立つのだろうとなお愚痴っぽく思いながら公判に行きました。
左腕に力が加わると痛いので、大人しくしているのにはちょうどよいかも、と言う状態でした。

鞄のファスナーを開けられずに苦闘していると、次の事件の先生が手伝ってくださいました。
法廷と傍聴席の仕切は被告人に付き添っていた警察官がおさえていてくれました。

裁判所のろうかで修習のときにお世話になったT裁判官に久しぶりにお会いしました。
T裁判官は右腕の肘から指先にかけて包帯を巻いておられました。
負傷しているのが自分だけじゃないのを知って嬉しくなりました。

今日は当番弁護にも当たっています。
あまりうろうろしたくないので、今日は誰も捕まらなければいいな。

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警察官

国選事件を引き受けると、どうしてこの人は捕まったのだろう、と時々思うことがある。
私が引き受ける程度の事件だから、比較的軽い犯罪である。

道を歩いていて、あるいは自転車に乗っていて、警察官から声をかけられて捕まった、と記録には書いてある。

捕まえた警察官が記載した記録には、制服を着た自分を見て引き返そうとしたから声をかけた等の理由が記載してある。
しかし、本人に尋ねると、警察官から声をかけられるまでそこに警察官がいたことも気づかなかった、と言うことが多い。

乗っていた自転車の防犯シールがはがれていたからといった理由も見かけるが、これは近づいて声をかけた後にわかることではないだろうか。
映像がさして鮮明とも思えない防犯カメラに写っていた、という理由で犯行から2週間も経過してから現場付近を歩いていて声をかけられたというのもある。

どうして他人の自転車に乗っている人や、数週間前に置き引きをした人を大勢の通行人の中から見つけることができるのだろう。

警察の不祥事がニュースになっている。
事件の捏造はもちろんいけないことだし、警察に対する信頼を根底から揺るがせたことは十分非難に価する。

しかし、この国の治安は、職人的な技術と熱意をもって日夜働いている勤勉な警察官によって支えられていることを忘れてはいけないと思う。

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