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大阪地方裁判所

相手方が不法行為で仮差し押さえをし、債務不履行で訴訟をしてきた事案の第2回。

裁判所に不法行為と契約とで利率が違うので金額が違ってくるということをようやく理解してもらいました。
すると、裁判所は、契約と不法行為でそんなに額が違うのはおかしい、と言います。
言っていることがよくわからなかったので、判決を書いてもらったら高裁にあげる、契約の成立について近畿財務局の見解を聞いてもいい、と言うと、相手方に契約の成立は無理ではないか、と言いました。

数年間にわたる引き出しと返済を全部書き出して利息を付さないで計算すると残額はほとんど残らない。
そのことがわかると、裁判所は、不法行為の訴訟物は最後の1回の引き出しだけだから、それ以外は計算に含めない、それ以後に返済があれば別ですが、と言いました。
もう一度取り引き経過をみると原告が主張している引き出し後にそれ以上の額の返済があることがわかりました。

すると、裁判所は、原告に、今までの引き出しを全部含める必要があるのではないか、と言いだしました。
その後、返済が別の契約の分としてなされているのを知り、これは別の契約分なので関係がありません、と言いました。
そもそも契約という構成をとっていないのだから、そういうことにはならない、と言ったのですが、裁判所は、理由を言わずにこれは含めない、と言い張ります。

相手方は貸金業者ですが、もともと請求している最後の取り引きについて全く開示をしておらず、訴訟に先立ち不法行為で自宅の仮差し押さえをし、債務不履行で訴訟をしていましたので、開示をしないことはガイドライン違反だし、任意整理で1万円程度の遅延損害金の支払いが問題となっているときに自宅の仮差し押さえをするのは貸金業法違反であり、嫌がらせ目的の仮差し押さえは不法行為が成立する言うと、裁判所は、契約が成立していないのだから、ガイドラインは関係がない、業者が悪質でも借りたものは返すのが当然だから関係がない、と言いました。

当方には反論をするのか、しないなら終結してもよい、と言い、相手方には、またこちらの書面を見て反論が生じるかもしれませんね、と言いました。

ここまで貸金業者側に立つ裁判官もおもしろいな、と思いましたが、妙に腹がたたなかったのは、よく考えたら業者の60万円余りの請求に対し、いろいろ話をしているうちに裁判所が26万円だと言ったことで、彼が意図しているかいないかは別にして、実質的には当方が勝ったも同然の状態だからでしょうか。

大阪地方裁判所にしては珍しくのんびりしたおじさんです。

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