« September 2004 | Main | November 2004 »

常習累犯窃盗

常習累犯窃盗。過去10年内に3回以上窃盗罪で6か月以上の懲役刑を受けている者がさらに盗みをすると、常習累犯窃盗となり刑が重くなる。

未成年のころから窃盗を重ね、40代になるころには少年時代の審判と合わせると10回くらい裁判を受けている被告人。仕事に就くことがあってもすぐにやめてしまい、まともに続いたことなど過去に一度もない。
出所しては盗みをして暮らし、捕まってまた刑務所に行くという繰り返しの人生である。

裁判の都度刑期が長くなるから、もしかしたら次の10年はその大半を刑務所で過ごすことになるかもしれない。
そうしたら、今後は常習累犯窃盗の構成要件を満たさなくなって通常の窃盗にもどるかもしれないと思う。

本人は、今度こそは盗みをするのをやめてまともな生活がしたい、と言う。
盗みをしてためた金が40万円ほどあるので、その内10万円を被害者の一人に返したいとも言う。

この人が持っている金は全部他人から盗んだ金のはず。
前回出所してからの犯行件数は10数件になるという。
どうして10万円だけなのか、どうして1件だけなのだろう。

無性に腹が立った。
この人の弱さとずるさをどう受け止めたらよいのか、私にはまだわからない。

| | Comments (1) | TrackBack (2)

五月会研修会

五月会研修会。他会派にも公開してもらえるというので出席。
講師は倒産法で著名な四宮先生。

歯切れ良く、新破産法の構造を解説。
テンポが早い。普通の会員よりは新法に親しんでいると思っているが、講演スピードについてゆくのは大変。ときどき聞き落とす。

体系的で要領のよい解説が心地よい。
ただし、突っ込んだ議論は考文献の指摘にとどまっており、後でジュリストの解説等でフォローする必要あり。

2回シリーズ。次回は11月30日。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

一般相談

分館での一般法律相談。

ドラマ「白い巨塔」を見ているのかと錯覚するような相談者が来られた。
一審で敗訴し、控訴するかどうかの決断にあたりセカンドオピニオンがほしいとのことである。
30分の相談時間内で、控訴した場合の勝訴の見込みの判断は到底無理。
一般的な控訴審の話から始める。

判決文のいう「義務の存否」と「義務違反の存否」との違いは何か、弁護士から1審の傍聴に来なくてよいと言われたのはどうしてだろう、控訴するということは最高裁まで行くのだろうか、弁護士から控訴に必要と言われた印紙代とはどういう費用か、こういう質問にひとつずつ答えてゆくと、そのうち奥さんは泣き出した。
判決から数日、一番頼りになるはずの自分の弁護士に対してさえ不信感を抱いてしまい、一人で不安を抱えていたのだろう。

判決文を見ると相当数の弁護士が代理人となっている。
もう少し丁寧で親切な応対をしていれば、敗訴でショックを受けている依頼者をここまで不安な気持ちにさせることはなかっただろうに、と思う。

来てよかった、と言われると、セカンドオピニオンとしてのこうした相談場所の存在意義を痛感する。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

ご退官

今朝の読売新聞の人物紹介は山室教官(東京大学)。東大の時計台を背景にしたカラー写真付き。

数年前に,NHKの報道部との懇談会で、東京地裁の刑事部の裁判官の密着取材企画をしていたのに、その裁判官の部に世間を騒がせている事件が係属したために流れてしまった、という話が出たので、取材対象は山室教官か、と尋ねると、どうしてわかったのか、と言われた。
当時、東京地裁の刑事部でNHKの密着取材と聞けば、真っ先に思い浮かぶほど有名な裁判官だった。

山室教官は、地裁の部総括から地裁所長への異動が嫌で裁判官を退官されたとのこと。
論文も多く、教育熱心な方でもあったから、東大の教官という仕事に地裁所長よりも魅力を感じられたのかもしれない。

ともあれ、ご本人の希望どおり、地裁の裁判官を続けていただくことはできなかったのか、あるいは東大の教官と地裁の裁判官とを兼任する方法はないものかと思う。

最近の司法はパート裁判官を募集するほど何でもありなんだから。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

地震

土曜日に事務所で雑用を片づけていたら6時前にわずかだが長い揺れを感じ、一人で事務所にいるのが嫌で帰宅。
週末はテレビのニュースを見続けていたが、キャスターが緊急対応に追われている役所の担当者と長時間電話をしているのに異様さを感じる。ある民放のキャスターに至っては役所の担当者に状況を聞くのではなく、あれはしたのか、これはどうなっているのか等偉そうに言うのであまりの不快さにすぐにチャンネルを変えた。

佐々淳行氏http://www.sassaoffice.com/の危機管理に関する本を読むと、阪神淡路の震災の被害がどのような経緯で拡大したかが書いてある。今回は、その教訓を生かして国や自治体が適切に対応してくれると信じたい。

システムの作動(地震感知から4秒)とほぼ同時にブレーキをかけたという新幹線の運転士の優秀さに賛嘆。

なお、被災地の様子をテレビで見る限り、マンションの半壊、借地権の問題等、神戸で多く発生した法律問題はこの地域にはあまり関係なさそうに見受けられる。
いずれにせよ、法律上の助言が必要になるのは、もう少し落ち着かれてからのことになるだろう。

神戸のときと同じく、大災害にあたり地域の助け合いの精神が発露されている様子には心を打たれる。
一日も早く平穏な日常に戻られることを祈念する。


| | Comments (0) | TrackBack (0)

週末の仕事

週日に届いた添付ファイルを開くために土曜に事務所へ。

メールの内容を読んで用件を確認し、不急であればためておいて週末に処理。
裁判所との懇談会、新破産法解説書の訂正箇所、研究会の案内等毎日様々な文書が届く。
解説書の校正作業はまだ続いている・・・(よい季節なのに。お外で遊びたいよう。)。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

岸和田総合市民相談

岸和田市の総合市民相談に派遣された。
総合と言うだけあって、裁判所(地裁、家裁)、法務局、労基署、社会保険事務所、職業安定所、土木事務所、税務署、警察署、税関、建築士から南海電車やJRの駅長さん、NTT等々(実際にはまだまだあります)、相談員総数77名という大相談会であった。

相談員の数に比べて訪れる市民が少ないのがちょっと寂しい。
昨日接見に行ったときに、被告人から、刑務所に行ったとき国民健康保険はどうなるのか、と聞かれていたので、健康保険の相談員が暇そうならちょっと聞いてみようか、と思ったが、相談者がいないとはいえ、仕事中に自分の持ち場を離れるのはよくない、と思い直して座っていた。

そうしているうち、斜め向かいの席の警察署の相談員が、私有地を不法占拠して駐車した場合の民事の法律関係について質問してきた。
この警察官の仕事熱心さと要領のよさに尊敬の念を覚える。

・・・・・結局3時間の担当時間中に私が担当した相談は2件(警察官含まず)でした。
参加機関のリストを見るとわくわくするほど充実した総合相談会ですので、岸和田市民の皆様にはご利用をおすすめいたします。


| | Comments (0) | TrackBack (0)

非嫡出子

非嫡出子の相続分が嫡出子の半分であることを定めた民法の規定の合憲性が、最高裁で確認された。
http://courtdomino2.courts.go.jp/judge.nsf/dc6df38c7aabdcb149256a6a00167303/3a6cd869989619bc49256f2d0024daef?OpenDocument
ただし、5名の裁判官の内、2名が反対意見を書いている。

非嫡出子は、両親が婚姻していたか否かという、自己の努力の及ばないところで財産上の差別を受けている。
学生時代、私は上の論に賛成し、これは相続秩序をどのように定めるかという問題であり、憲法の平等条項とはストレートに結びつかない、という教授の説に反発をしていた。

しかし、弁護士となって現実の相続事件を目の当たりにするようになった現在、教授の説が正しいのではないか、と思い始めている。
家族の秩序をどのように定めるかは、その国がどのような社会を築こうとしているのかという価値観の現れではないのか。

| | Comments (0) | TrackBack (1)

補強証拠

自白が自己に不利益な唯一の証拠である場合には有罪とされない。
刑事訴訟法にはこの趣旨の規定がある。補強法則と言われている。

被告人が、自分がAという店で現金を盗んだ、と言い、A店の店長が、店から現金がなくなったと言ったとする。
証拠がこの両者の供述だけだとすると、これで被告人は有罪となるのだろうか。
自白以外の証拠は店の金がなくなったと言うA店の店長の供述だけである。
「被告人が盗んだ」という証拠は被告人の供述しかない。

この点につき、通説は被告人と犯人との結びつきについてまで補強証拠を要求していない、とされ、その理由として、現実の立証上の困難が挙げられている(朝山芳史『新刑事手続Ⅲ』250頁)。
そうすると、1行目に記載した法律には、自白以外の証拠が容易に得られるものについては、自白が自己に不利益な唯一の証拠である場合には有罪とされない、という条文に書かれていない条件がついていることになる。

朝山論文には、補強法則の本家ともいうべき英米でも、補強証拠の問題は、重要性を失いつつあるとされている、とも書かれている。
条文の解釈には、その条文の母法国での解釈も参考になる。
だから、母法国である英米で重要性を失いつつある刑事訴訟法の規定は、我が国の解釈としても重視しなくてもよいのだ、ということが言外に述べられているのだろう。

それでも、何かおかしい、と思う。
立証が困難だからという理由で明文の規定に勝手に条件を付して、被告人に不利益に法を運用することがどうして許されるのだろうか。
法律の条文が現実に合わないというのであれば、立法によって解決すべきではないのか。

『新刑事手続き』(悠々社)は、一つのテーマに裁判官、検察官、弁護士の1者が基調論文を書き、他の2者がその論文をふまえて論文を書くというスタイルで編集されている。
様々な角度から問題を捉えることができ、一つの論文を読んで、それはそうだろうけど、何かすっきりしない、という気分を他の論文を読んで解消できるという優れものである。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

台風接近中

大型の台風が大阪に接近しているので、午後5時からの会議は中止するとの連絡が入る。
台風で夕方からの会議が中止になるのは今年2度目。

午後から弁護士会の受付担当なのだけれど、今日は紹介依頼に来られる方が少ないかもしれない。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

4民懇談会

大阪地方裁判所第4民事部と大阪弁護士会司法委員会との懇談会。

4民は商事本訴、商事保全、商事非訟、手形小切手、独占禁止法事件を専門としている。
このように特殊な分野を担当されているため、2年に1度、会との懇談会を設けていただいている。
司法委員会は司法制度を論じる委員会であるので、懇談の内容は制度論に限られている。
当然のことであるが個別の事件の話はしない。
懇談の内容は後日印刷物となって会員に配布される。

手形小切手事件、清算人選任、仮監査役の選任、代表訴訟、デッドエクィティスワップにおける検査役選任等の実情をお聞きする。
普段あまり関係しない事件類型ではあるが、会社法関係の議論を聞くのは好きなので、とても楽しい。

4民のI部総括は、頭の回転が速く、また、果断な決断を下す方とお見受けした。
印刷物ではなく、生の情報に触れることができるのが司法委員会に所属するメリット。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

幸運

中野論文をあきらめきれず、もしかしたら論点を整理したカードのファイルが残っていないかと探していて隅の本棚で発見。
半年前の大掃除のとき、途中で疲れたので、カード類は後で片づけることにし、以後、そのままにしていたことを思い出す。

自分の几帳面さとルーズさの双方に感謝。

『エキサイティング民事訴訟法』は学生時代よりも今読み返した方がエキサイティング。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

参考文献

ふと以前に読んだ中野貞一郎教授の論文を読み返したくなった。
と同時に半年ほど前に自宅の本棚を整理し、学生時代に集めた参考文献のファイルをずいぶん廃棄したことを思い出した。
紙はどんどん古くなるしほこりはたまるし、読み返すことはめったにない。
雑誌に掲載された論文はその後論文集として出版されているだろうし、裁判例はパソコンで検索した方が早い。
廃棄するには十分な理由だ。
しかし、よく考えると(手遅れだけど)、目的の論文を手に入れるためには、どの論文集に収録されているか調べて、図書館に行かないといけないので、少なくとも論文のコピーは廃棄してはいけなかったのだ。

残っていないかとずいぶん探したが、やはり捨ててしまっていたようだ。
中野教授の論文を探しながら、買ったまま忘れていた『エキサイティング民事訴訟法』(井上治典 高橋宏志)をぱらぱら見ていて、おもしろそうだ、と興味を引かれたのは収穫。

ともあれ、これからは、参考文献は電子情報で保存することを検討しなくちゃ。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

相談課

今日は午後からなんば相談センター担当、のはずが、朝一番で相談課から電話。
本日午後の分館の受付担当に欠員が出たから受付担当に回ってくれとのこと。
なんばは別に手当をするから・・・・?

どうして受付の方を手当しないのだろう。

そういえば先日も堺の相談センター担当の前日夕方に相談課から電話があり、翌日鑑別所に行くようにと言うので、堺の相談センターの予定が入っているので無理だと返事すると、堺のセンターが時間をずらせばよいのか、と無茶を言うので驚いた。

一体私は相談課にとってなんなんだろう、とちょっと不安。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

特許弁護士

同期の弁護士のA嬢が研修所の同じクラスの弁護士が米国で知財を勉強して帰って来たから紹介するとのことで、ミナミのちゃんこ鍋へ。

阿部隆徳弁護士。
東大卒。ボストン大学、ジョージワシントン大学で知財を勉強し、ニューヨーク州弁護士の資格を取得。帰国後大阪城にほど近い場所で国際法律特許事務所を開設。
知財関係の論文もあり、長身で端正な容姿とあいまって「新進気鋭の弁護士」を絵に描いたような先生。

A嬢の事務所も知財事件を扱っており、事務所のボスの指示によりA嬢自ら「自動洗髪機」に頭を入れて文字通り体当たりの訴訟活動をした話などを披露。
楽しい会でした。

| | Comments (1) | TrackBack (0)

藤田警部補

天満警察署の警察官が信号を無視した車を追跡中にその車に引きずられて亡くなられるという痛ましい事件の公判のニュース。
http://www.excite.co.jp/News/society/20041012124358/Kyodo_20041012a471010s20041012124407.html

事件の現場は事務所の近くであり、現場付近のビルにジュンク堂や銀行が入っていることことからしばしば立ち寄る場所である。
ビルの周囲には小さな川や滝が配置され、ちょっとした憩いのスペースになっている。

こんな場所で覚せい剤を使用して車を暴走させられてはたまったものではない。
市民生活の安全のため、我が身の危険を顧みずに職務を遂行した警察官をひきずって殺害するなど、もってのほかである。

公判の裁判長は敬愛する水島部長。
亡くなられた藤田警部補に心より感謝と哀悼の意を捧げるとともに、その無念を裁判所が晴らしてくれることを期待する。

| | Comments (1) | TrackBack (0)

堺支部(刑事)

午前、堺支部で刑事公判。
10分ほど早く着いたので、前の事件の傍聴をすることにした。
傍聴席が1列しかなく、壁際に押しつけられている感じでとても狭い。

検事と被告人のやりとりから、児童に対する強制わいせつ事件らしいとわかる。
傍聴席の被害者の親族らしい人達が時折悔し涙をぬぐっておられる。
気の毒でこちらも怒りがこみあげてくる。

若い颯爽とした検察官と、若い女性の裁判官の組み合わせ。
法廷での雰囲気からすると、追及の厳しい検察官とその上にさら
にしつこい質問をする裁判官の組み合わせらしい。
自分の事件の被告人質問の組み立てを再考する。

簡易公判手続きをすることについて同意を求められる。
簡易公判手続を好む裁判官は時折いるが、検察官の要旨の告知を省略して一体どんなメリットがあるのだろうか。
裁判官だってどんな証拠があるか説明を聞いた方がわかりやすいだろうに、と思う。

法廷が狭く、被告人との距離が近いため、被告人の方を向いて質問をすると裁判官が死角になり、様子を窺うことができない。
検察官の質問の後、彼女が質問をする。
要旨の告知も受けずに彼女がこの場で記録に出てくる人間関係について質問ができるということは、弁護人、検察官と被告人とのやりとりの間、記録を読んでいたのではないかと疑ってしまう。

検察官が提出した書面を読んで、思いつきで質問をするのが裁判官の公判における仕事なら、私は裁判官が法廷で記録を読むための時間かせぎのためだけにいるのだろうか。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

校正作業中

新破産法解説のゲラを連休明けに出版社に提出予定。
この3日間は自宅か事務所にこもって原稿の校正作業にあてることにした。
1日中、破産法解説の原稿を読んでいるせいか、昨日の明け方は自分が破産審尋を受けている夢を見て目覚めた。
もっとも、最近の大阪の運用では、破産審尋問は原則として開かれていない。

そういえば、弁護士になりたてのころ、破産者と共に免責審尋に出席し、裁判官のお説教(免責を受けるということはその反面、債権者に迷惑をかけているのですよ等々)を聞いているうちに、どんよりした気分になったことを思い出す。
一日に2回免責審尋問に出席したときにはずいぶん気が滅入ってしまった。
最近では、免責審尋は概して以前よりあっさりとしている。

それにしても、破産部の裁判官は連日破産事件ばかり扱っていて気が滅入ることはないのだろうかと妙な心配をしてしまった。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

カーボンナノチューブ

知財権の研究会。今月はNEC基礎・環境研究所石田一郎先生のご講演。
同研究所の飯島先生によるカーボンナノチューブの発見のエピソードから特許戦略まで幅広く興味深い内容。

模型や電子顕微鏡写真を駆使したカーボンの構造と性質の説明に聞き入ってしまう。
資料中の周期律表を見ると高校時代に「水兵リーベぼくの船・・・・」と唱えたことを思い出す。
電子顕微鏡、圧力と温度のグラフ等の資料を見ているとそういえばずいぶん以前にこういう環境に自分もいたっけ、と思う。

(原則として)特許出願前に学会に発表すると特許を受けることができなくなるのだが、研究者としてはノーベル賞を目指してしのぎを削っており、特許出願のために学会発表が遅れるのはつらい、と言っておられた。

法律家は当然のこととして学会で公表されたものは特許を受けることはできない、と言うが、理系出身者としてはこれを聞くたびにそれはおかしい、と違和感を感じていた。
学界では、世界中で誰が一番先に論文を発表したかが重要であり、研究の成果は速やかに学会に報告するのが常識である。
研究者を無視した特許法の規定、なんとかならないものなのだろうか。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

ATOK

1年ほど前に現在のパソコンの使用を始めてから、突然ATOKがIMEに切り替わるという現象に苦しんでいました。
切り替わると登録した辞書が使えないため、入力が不便で文章作成ができなくなるため、切り替わっていることに気づいた時点で作成中の文章を終了させ、再度開き直すという作業を余儀なくされていました。

しかし、昨日、この問題を何とか解決しようと決意し、ヘルプの記載を眺めながらいろいろ試しているうち、ついにshift+CtrlでATOKへ切り替わることがわかりました。

これで1年に及ぶ苦しみからようやく解放されます。

それにしてもどうしてこんなに基本的で単純なことがIMEのヘルプに記載されていないのかが不思議。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

弁護士たち

今日のスケジュールは委員会がふたつだけ・・・と思っていたら、来週調印予定の3者間の合意書について、当事者の一人からこの合意書には調印できないとの電話。
何か理由は言っていたけど、もしかしたら担当者が交代したのが実質的な理由かもしれない。

しばらくしてもう一方の当事者の代理人から電話があり、話がまとまらなかったので供託してほしいと言われる。
供託の要件を満たしているかちょっと考える。

管財事件のMLに投稿されていた質問に回答をしていたのだけれど、回答が質問者の意図に合致しないと一蹴した返信が届いている。
もう一人の回答者に対しても同様の対応。
プロになって以来一番熱くなっておられるとのこと。大きな事務所の中堅の先生。
自分の意に添わない回答が届くと余計に熱くなるらしい。

メールの処理、研究会の案内文作成等をしていると12時30分。
23条小委員会に出かける。

情報公開PT作成の規則が23条と抵触しないか検討。
委員会のとても偉い先生が、23条の関係では大阪弁護士会は「取扱事業者」にあたらないのではないかとの解釈論を述べられる。
弁護士会は取扱事業者にあたるというところにはその先生も同意される。
場面によって取扱事業者に該当したりしなかったりという議論は聞いたことがない。
思わずそれはおかしいと異を唱えたが、後から考えると、こういう柔軟な発想が湧くところがさすがにとても偉い先生だと納得した。

5時からは情報公開PT。

(偉い)先生方に対して余計なことを言わないようにしよう、とはいつも思っているのだけれど・・・・。


| | Comments (0) | TrackBack (0)

国選受任日

刑事国選事件は、年間の担当日が予め通知され、担当日の4週間前の日から1週間が受任日とされている。
この間に自発的に受任しなければ、残っている事件の強制的な割り当てがなされることになっている。
大阪で3年ほど前にこの制度ができた。
受任手続は、弁護士会館の1階事務局において行う。

この制度ができた結果どういう現象が起きたかというと、弁護士会館の会館時間である午前9時前から行列ができるそうである。
当初この噂を聞いたときには冗談だと思ったが、実際9時30分ころに手続に行くと長い行列ができている。
列が長かったので午後から出直したこともある。

手続自体は極めて簡単である。
一覧表から事件を選択して氏名を記入し印鑑を捺すだけであるが、一覧表をためつ眺めつしてかなりの時間を費やす人がかなりの割合で存在する。
たまたま近くにいた弁護士に声をかけてこの事件はどう思うかと相談している人もいた。
聞かれた方も迷惑である。
超能力者ではないのだから、紙を見つめていても書かれている以上の情報がわかるわけがないと思うのだが、じっと紙を見つめている。

ここまでくれば、事務所のパソコンから受任手続をしたいとIT化を望む声があがるが、この種の話には必ずパソコンを使えない人はどうするのか、という横槍が入る。
パソコンを使えないということと刑事弁護の能力とは直結しないだろうから問題がややこしくなる。

なんとかしてこの行列を解消してほしいのだけれど。


| | Comments (0) | TrackBack (0)

大阪地裁刑事7部

大阪地裁で、求刑を越える判決があったとのニュースがあった。
http://newsflash.nifty.com/news/ts/ts__jiji_01X306KIJ.htm

一般的には、裁判所は検察の求刑の7割くらいの判決を出すと言われている。
時になれ合いと言われる所以であるが、検察がだいたいにおいて適正な求刑をしていることの証かもしれない。

求刑を越える判決は異例である。

見出しを見たときに何かの間違いか、と思ったが、裁判官のお名前を見て納得した。
S裁判官。
私が修習生のとき、この方について、並みはずれた勉強量の裁判官がおられるとの評判を聞いたことがある。
そのすさまじさに圧倒されて職を辞した裁判官まで出たことがあると、これは誇張された噂に過ぎないかもしれない。

最近では、捜査機関の杜撰な面通しを痛烈に批判した剛毅な判決を書かれたことが知られている。
http://courtdomino2.courts.go.jp/kshanrei.nsf/webview/D1DBBE1F5DD4987A49256EA8001AC59E/?OpenDocument
この判決は、S裁判官の認知心理学についての豊富な知識と刑事訴訟法の正確な理解及びその適正な運用への信念に基づいて書かれており、極めて刺激的で示唆に富んだ判決である。

実務修習が終わるときに、一度だけお会いしたことがある。
今度は弁護士として、法廷で是非お会いしたい裁判官のお一人である。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

« September 2004 | Main | November 2004 »