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公証人

日弁連発行の『自由と正義』4月号の特集公証人制度。公証人制度がいかにいいかげなものであるかという弁護士の論文と、これに対する公証人の反論論文。
公証人は、裁判官、検察官の天下り腰掛けポストと認識している。それでもちゃんと仕事をしてくれていれば特に文句はない。しかし、驚くべき事に彼らは形式的な書類があり、依頼者が金を払いさえすれば、何でもするのだ。高利貸しが大量の委任状を持ち込み、しかも委任状の署名が複写でなされていても気にせず大量の公正証書を作成するらしい。債務者の住所が地方なのに、東京の公証役場に持ち込まれるケースもある。委任状を知らないうちに書かされたかもしれないと債務者が弁護士に相談に行き、弁護士がその委任状では公正証書を作成しないようにとその地方の各公証役場に連絡をすることがあるためではないかと思う。
形式的に書類があれば作成すると書いたが、法務局が検閲したところ、公証人の6割にミスがあったとの報告もあるから、書類だってちゃんと確認はしていないらしい。
裁判所は、公証人が作成した書類の保護に手厚い。公証人がかつての同僚であり、自分の将来の天下り先だからだろうか。それとも実態を知らないからだろうか。

公正証書遺言の作成は、法律で、遺言者が公証人に趣旨を口授するとなっている。当然である。
しかし、公証人は、別人(遺言で遺産をもらうことになっている人だろう)から依頼を受けた内容で予め作成し、本人にあなたの遺言だと読み聞かせて作成することが行われている。裁判所に行けばこういうのも有効な遺言とされる。どうして本人に話をさせないのだろうか。それはそれほど大変なことなのだろうか。

日本公証人連合会の樋田誠氏は、日弁連の調査報告書はすべて誤解である、公証人の仕事はすべての当事者から感謝されていると述べている。どこかの国の独裁者の言葉かと思った。
こういう認識でいる限り、日本の公証人は国民の信頼に足りる存在となることはないだろう。

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Tracked on 2005.04.15 at 05:26 AM

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