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判決理由

この人は判決理由が短すぎるらしい。
民事訴訟法253条には、判決書に記載されなければならない事項が列挙してあり、「理由」というのもその中に挙げられている。
必ず記載すること、とされているのは、それが必要だからで、「理由」という項目があって何か一言書いてありさえすればよい、というわけではないだろう。
ご本人は長い短いを云々するのは裁判官の独立を侵害すると言っておられるそうだが、当事者(代理人弁護士)が読んでも他の裁判官が読んでもよくわからないような記載をもって、それを云々するのは独立の侵害だと言われてはあきれるしかない。迷惑な話である。
伊藤眞『民事訴訟法』には、判決の理由の項目で、「中心的争点に関しては、むしろ認定事実と証拠との結びつきや重要な証拠の採否の理由などを詳細に記載して、判決理由についての当事者の理解可能性を高め、無用な上訴を引き起こさないよう、配慮しなければならない。」と書かれている。

まさか詳細な理由を書けば、自分の間違いを指摘され易くなるなどということを心配しておられるわけではないだろうが。
そういえば、ある支部の某刑事裁判官は、めっちゃ簡易公判手続(刑事訴訟法307の2)がお好き。厳格な手続を守る自信がなくて、ミスっても言い訳ができるようにしているのではないかと疑ってしまう。

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会報(10月号)

大阪弁護士会会報の巻頭インタビューは会診療所のお医者さん。
診療所には1、2度お世話になったことがある。ここは週に1回しか開いていないので、その曜日に体調が悪く、かつ時間がある、という二つの条件をクリアしないといけない。
健康上のポイントは働きすぎないこと、とのこと。頭の中に仕事を残さないようにすることと言われても、むつかしい。仕事をしていないときにふっとアイデアが浮かんだりするし。
医学知識も教えていただけるとのこと。ちょっと図々しいけど、困ったら行ってみようかしら。
感電したみみずみたいなドイツ語と思しき単語をカルテに書く先生もいらっしゃるから。

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10民懇談会

司法委員会と10民との懇談会。小久保部総括は、調停の成功率は6割、判決の脅し(とは言われないが)なしに任意の話し合いでこの成功率は素晴らしい、と言われる。成功の理由としては、専門家の調停委員の存在を挙げられる。
確かに、調停でその分野の専門家が状況を分析し、双方納得の上で裁判をするより早く、安く紛争が解決するならこんなよいことはない。
しかし、それでも調停にするのをためらうのは、依頼人を地図のない旅に連れ出すことになるのではないかという不安からである。
訴訟であれば、見通しがあり、終着点があるが、調停は相手方が話し合いに応じなければ手間暇をかけても振り出しに戻る。話し合いに応じたとしても、いつ果てるともない旅になるのではないか、相手方次第でどこに着地することになるかわからない、という不安が残る。
6割をもって素晴らしい成功と言える裁判所と、確率の問題ではなく、目の前の依頼者の利益を考える代理人との違いだろう。

これを書いていたら特別送達が届く。特送?誰が?何をした?
14民事部から不動産競売開始決定。債務者は私。管財人をしていると当事者になってしまう。目的不動産は財団の所有ではないから、引き渡し命令の相手方ではない。よかった。決定書に競売妨害屋さん、その他の詐欺に注意するよう記載した紙がついている。裁判所職員を装った詐欺が流行っているのだろうか?

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スローライフ?

昨日は回復したかと思ったのに、今朝になってなんとなく風邪の症状。
薬局ですすめられた活蓼を1本。
ペースが上がらない中、午前は破産申し立ての聴き取り。
1時半から3時まで本業とは別の用事で裁判所。4時から14民事部との懇談会。
月曜の発熱から仕事のペースを落としているだけに、電話や書面が気にかかる。

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芸風

友人から水疱瘡にかかったので誰か法律相談交代してくれないかとのメール。子育てにはこんな危険まであるのか、お母さんは大変だと妙な感心をする。

交渉術の本を読み、相手を説得する理屈も用意するが、現実に頑なな相手を目の前にすると下手なことを言って態度を硬化させては大変とどう話を切り出すのかためらってしまう。
同席したベテランのA弁護士の交渉は芸の域に達していた。
相手がどう反応しようと常に自分のペースは崩れない。交渉術の基本にもそう書いてあったが実際に目の前で見るとそれだけでもすごい。
こういう芸風は、ある程度年季が入らないと獲得できないだろうなあ。

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ロキソニン

昨夜から寒気がして、今朝は熱っぽい。10時に打ち合わせの約束があるのでとりあえず出勤し、打ち合わせ後医者を探す。渡された体温計で計ると37.8度。解熱剤がほしかっただけなのだが、血液検査までされてしまった。それでも、解熱剤を出します、一錠飲むと熱が下がりますよ、と言われるとうれしくなってしまう。

金曜の午後太陽の塔見学に費やしているので、事務処理をしなければならないことが多いうえ、今日の4時の裁判の書面を金曜の夕方に相手方が届けている。
この先生はいつもこういうことをする。期日を空転させて引き延ばしを企図しているのだろうか。引き延ばすことにどんなメリットがあるか知らないが。

本当に一粒飲むと熱が下がった。便利だなあ。

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家事実務研究会発足

友新会太陽の塔見学会。朝起きて晴れていたのでほっとする。見学後の講演会、懇親会までつつがなく進行しますように。

友新会家事実務研究会第一回研究会。報告担当片山登志子先生。
豊富なご経験に基づき、親権に関する紛争に関してご報告。ドイツ、フランス、アメリカでは離婚後も共同親権になっているとのこと。
共同親権にすれば何の問題もなくにこにこ離婚、なんてことがあるわけがなく、どちらが子どもを引き取るかという日本と同様の争いをしているはずだと思うんだけど。
気持ちの問題としては、親権がなくなるのと、子どもはいないけど親権は奪われなかったというのでは多少の違いはあるかも。
離婚して、家族を失った上に親権までなくす、というのは大変な喪失感らしい。

研究会終了後、議論の内容を振り返ると、変な夫の話はいっぱい出てきたけれど、変な妻の話はなかった・・。
この国では変な若い男が増えているのだろうか?

23日日曜日、松田敏子リラクゼーションバレエ発表会。
同期の田中弁護士がジゼルのペザントを踊る。史ちゃぁん、応援にゆくからねーっ!

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少年法

少年を違法勾留との記事
記事では主語がはっきりしないが、勾留請求をしたのは東京地検だから、違法勾留の主体は地検だろう。
記事では、警視庁が送致先を間違えたのが原因となっており、少年には警察が謝罪したらしい。
謝罪には検察が行くべきではないかという気がするのだけどなあ。
もっとも、少年にしてみれば、警察の方が親しみがあって、突然検察官が会いに来ても迷惑かもしれないが、そういう問題でもないと思う。

少年法41条を見ると、確かに家裁送致と書いてある。他方、刑事訴訟法246条を見ると、この法律に特別の定のある場合を除いては・・・・検察官に送致・・・と書いてある。
有斐閣の小六法の注には特別の定として少41(家裁送致)と記載してある。
少年法は「この法律(刑事訴訟法)」か?

ちょっと前に、大阪地裁で少年法の解釈を間違えた判決があり、双方控訴で高裁で破棄された事件があった。
地裁の裁判長はエリートとして有名な方で、まさかこの方がそんな間違いをするはずが・・・と思った。

少年の事件は様々な意味でデリケートでむつかしい。


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気のすすまない仕事

気のすすまない仕事の一つに、相手方弁護士への連絡がある。
事務員に伝言を頼んですむことなら、弁護士事務所というのは連絡に便利な場所である。
しかし、弁護士と直接話をしようとすると、とたんに困難に直面する。

裁判所は気軽に、裁判外で話し合いはすすみましたか、などと言われる。
裁判所からすれば、1か月に1回裁判所に来て話をするくらいなら、どうしてそれまでに話をしておかないの、ということだと思う。仰ることはよくわかる。

まず、電話してもいないことが多い。連絡をしてほしいと頼んでも、連絡がもらえないこともある。
ようやく捕まえても、前回以後、何も進んでいないことが多い。忙しくて、などと言われるとどうしようもない。
さらに、依頼人との信頼関係の問題があるので、そんなにせっつかれても困る、と言われるとごもっとも、と思う。

依頼した弁護士と連絡がとれない、という話はときどき聞くが、自分が弁護士と連絡をとろうとするとその言葉を実感する。
手元の「連絡をしなければいけない弁護士」のリストを見て溜息。

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首相私的参拝

小泉首相私的参拝。
首相は自宅で一人でごはん食べていても寝ていても首相だから、首相としての行為と私人としての行為を区別することはできない、というのもわかるけれど、それなら首相はクリスマス会も、法事もだめか、ということになる。
私人としての参拝という形を整えたのだから、憲法との折り合いからすれば、これでよいのではないかと思う。
あの首相にこういう態度をとらせた大阪高裁判決に賞賛を送るべきだろう。
判決に余計なことを書くべきではないという批判もある。以前現職の裁判官がこのようなことを公に発言して裁判批判を行った。
しかし、私は、憲法について一言し、目に余る首相の行動をくいとめた大阪高等裁判所について、我が国はこういう裁判所をもっているのだ、と誇りに思いたい。

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私大保険?

私大に破綻保険。
私立大学がお金を出し合って破綻した大学の学生の卒業までの運転資金とする構想とのこと。
なんとなく釈然としない。
私立大学の破綻って、どこが破綻するのか時の運というわけじゃないと思う。
消費者が、ちゃんとした研究と学問の府で、まともな教育を提供している大学とそうでない大学の選別を始めただけじゃないの?
大学をどんどん認可したのは誰?

学生が卒業できないで困るというのなら、他の大学が編入試験で受け入れるという制度でも検討したらどうかと思う。

ところでロースクールの末路はどうなるのだろうか。
こちらは試験結果がでれば、はっきり明暗が分かれるはずだし、そうあるべきだと思う。
司法試験の合格者を増やすことで質の悪いロースクールを存続させるというのは本末転倒。
当初の制度設計に比べロースクールの定員を倍程度にし、どんどん大学を認可した責任は、規制緩和などという聞こえのよい言葉でごまかされている。
規制緩和というのなら、事前規制はしないかわりに、事後の始末をきちんとつけるのが前提。
連立政権で、選挙で多大なお世話になっているから、某政党のバックにいる宗教団体の運営する大学にロースクールの認可を与えるため、それと同程度の大学にすべて認可したなんていうのは悪い冗談?
選挙を巧に利用する独裁政権の「改革」ってこの国をどこにもってゆくのだろう。

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不正競争防止法-形態

友新会不正競争防止法研究会の報告担当。内容を不正競争防止法に限定しているので、最高裁のHPで探しても数が少ない。
先月の研究会以後のめぼしいものといえば、大阪地裁のヌーブラ判決。もう一人の報告者には悪いけれど、先にこれを押さえさせてもらった。
争点は、ヌーブラの形態が日本でその独占的販売権を取得した会社の出所を表示する商品表示として周知性を有しているか、被告が輸入販売している商品は原告商品の形態模倣か。

仮に原告商品と被告商品が同じ形をしていても、それが同種の商品が通常有する形態であるときには、原告商品の形態は保護されない。
しかし、同種の商品、とは何だろうか。
ブラジャーなのか、バックレスストラップブラジャーなのか。
同種の商品とは販売されている商品に限定されるのか。
どの程度の類似していれば、類似とされるのか、商品の類型ごとに特に注目すべき形態のポイントがあるのか。

知的財産権に関する判決は頭の体操のような所があり、読み始めると結構おもしろい。

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司法支援センター理事長予定者

日弁連新聞のトップニュースは「日本司法支援センター初代理事長予定者に金平輝子氏」、同氏のインタビュー記事も載っている。
家政学部出身、児童相談所技師、東京都福祉局長、1991年から6年間東京都副知事(福祉)等々のご経歴。
1991年、平成3年。湾岸戦争が起きてバブル経済が崩壊した翌年。そのころの東京都ってどんな風だったんだろう。まだバブルの余韻に浸ってばらまいていたのだろうか。それとも緊縮財政に転換したのだろうか。この人はどんな功績があるのだろう。

法務大臣が助産婦さんなんだから、司法支援センターが福祉のおばあちゃんというのも適当な組み合わせなのかも。
東京都の知事の息子を首相が人質にとって云々は先の選挙の話。
東京都と何か話し合いがあったのかな。それともお姉様からおばあちゃままで女性を担ぐのがお得意な首相がまた一人見つけただけなのかな。
それにしても小泉独裁政権ってすごい。憲法って多数決で変えれるんでしょ、の世界なんだもん。
もともとこの国に欧米風の法律なんて要らなかったんじゃないか、と思ってしまう。

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交渉術応用編

友人から紹介された交渉術の本には、様々な成功例が記載されていた。
アメリカのことである。ショットガンを自宅の前に立てかけて他人を警戒している偏屈者の農場主の老人に農場を売らせることに成功した例まである。
この交渉術の極意をつかめば、ありとあらゆる交渉がうまくいくはずだ・・・・った。

なんとかなるだろうと90歳を超えた女性の説得を試みてわかったことは、相手がこちらの言葉を聞いていなければ、交渉なんてできないということだった。
ちゃんと相手の目を見て、いかに和解することにメリットがあるかをゆっくり話しかける。数秒はうまくていっているかのような錯覚に陥る。
数秒後、こちらの話の内容と関係のないことを相手がまくし立て始めたときに、交渉も説得もうまくいっていないことだけはわかる。
ショットガンなんてどこにもなかった。危険なんてどこにもなかった。それなのに・・・・。

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弁護士の選び方

知人に自宅に近い場所に事務所のある弁護士を知っていたら紹介してほしいと言われた。
しかし、知らない。それで、自宅近くの弁護士を希望するのであれば、電話帳で探すのがよいのではないかと答えた。
電話を切って、それでよかったのかとしばらく考えてしまう。どうして自宅の近くがよいのか、どういう事案なのかを尋ね、自宅近くである必要がないのであれば、さらに適当な弁護士を探すのを手伝うのが親切ではなかったかとも思うが、それは余計なおせっかいのような気がする。本人が自宅近くの弁護士がよいと思っていたのだから、やはり電話帳で探した方が満足度が高いかもしれない。

弁護士数名の見積もりをとるシステムを考案した弁護士がいる。
紹介に手数料をとるのは違法。仮に実費と称しても潜脱の疑いがある。
以前、建築士の先生の話を聞くと、施工業者数社の見積もりをとって、施主と一緒に現場を見て回ると、たいてい一番高い見積もりを出した業者に決まるということだった。
一生物の自宅を建築するのに、さほど価格が違わないのであれば、一番丁寧な仕事をする所に依頼したい、ということらしい。
そういえば、知り合いの弁護士は、企業の担当者から、費用の安い弁護士はよい仕事をするかどうか信用できないと言われたとのことだった。

弁護士会で所属弁護士の年齢を公開している。
弁護士を選択するのにこの程度の情報は必要との判断だろう。
これに文句が出た。
こちらは、妙齢の女性の年齢を無断で公開するなということらしい。

一体何を基準に弁護士を選んだらよいのだろうか。
費用か年齢か性別か。

もし私が弁護士が必要になったら選ぶ基準は当然人柄。
仕事熱心で、信頼のできる人。


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判例体系

家裁からこちらが申し立てた審判は認められないとの連絡。
理由を聞くと、すぐに過去の裁判例が思い浮かんだ。

はいはい。
関連裁判例をファイルしておいてよかった。
すぐに目的の東京高裁決定を取り出し、主張書面と一緒にFAXする。ほとんど形式と言ってもいいような内容なんだけどなあ。

私のお気に入りの判例検索ソフトは「判例体系」。
関係のありそうな裁判例をチェックするのにとても使い勝手がよい。
事件に着手するときにちょっと検索をかけておけば、トラブルに対して対応が早い。

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研修

毎日のように研修の案内が届く。
バイオサポーターズ。怪しげに聞こえるけれど、関西圏のバイオ産業を支援する公認会計士、弁理士、弁護士の会なのだそうだ。

研修の内容は、生化学、遺伝子学、医学、薬学。こんなのを受けて仕事にどれだけの意味があるのだろうか。
大学で生化学を勉強してから随分たつので、最新の話を聞いてみたい気もするが、そういう興味しかわかない。
土曜日の午後が連続4週つぶれ、費用は3万円。
悩ましいところ。

もう一つは労働審判制度に関する研修。労働事件もないわけではないけれど、あまり手をひろげるのもなあ。

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過払金返還請求

個人情報保護法をたてに本人が依頼した弁護士に取引履歴の開示を拒否する貸金業者が存在するとの読売新聞記事。
貸金業者は、従前から本人が自己の取引履歴の開示を求めても応じず、弁護士から請求してようやく開示するといった状況にあった。
要するに彼らは新しい言い訳を見つけ、弁護士にも開示を拒んでいるのだ。
何が個人情報保護法だ。

貸金業者が取引履歴の開示を拒否したがる理由は、過払金返還請求を嫌ってのことである。
大手サラ金会社が抱えている過払金の額を公開すると、その会社の株価が下がるだろうという話まである。
ここ数年破産する人の数が減少しているのは、過払金返還請求をする人が増え、平均で100万円くらい本人の手元に戻っているためだとか。

サラ金に4、5年まじめに返済していれば、利息制限法で計算すれば、債務額はかなり減少する。
10年も返済していれば、数十万円、人によっては数百万円戻ってくることもある。
もっとも、多重債務者はいくつもの業者から借り続けているため、せっかく取り戻したお金は、他の業者の支払いで消えてしまうことも多いけど、それでも借金生活からは解放される。

かくして、過払金返還請求の前提となる、取引履歴の開示請求をせっせとすることになるのだけれど、数年分ずつ区切り、それ以前の分は催促されるまで出さない、もっと古い分を出してと言うと、その頃取り引きしていた証拠があるのかと開き直る、愛想よく発送準備をしていますので2、3日の内には届きますよと言ったきり待っていても届かない・・・・・・・・・・・。

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井上治典先生訃報

民事訴訟法の井上治典先生がお亡くなりになられた。

まさか、としか言いようがない。
民事訴訟法第三の波の旗手。エキサイティング民事訴訟法の鼎談や高橋宏志先生の「民事訴訟法講義ノート」に寄せられた挑発的な文章が楽しかった。

ご冥福をお祈り申し上げます。

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木造建築構造見学会

建築士木津田先生の案内で中間検査完了直後の木造(在来工法)2階建て住宅の構造体見学会。
杉と檜の木造建築。一歩入ると木の香が漂っている。
輸入材を使用していない。

木造2階建てだが、構造計算をしてあり、筋交い、金具の使い方一つ一つに理由がある。
高い布基礎、屋根に開けた空気抜き、廃ウールを再利用した断熱材。壁紙にもビニールクロスは使用しないとのこと。
建築士が作る良い家とはこういうものか、と思う。
屋根も壁も床も見ているだけで楽しい。1時間余り、眺めていてあきなかった。
建築士、施工業者、施主の意見と思想が一致した結果の幸福な建築物。

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一太郎知財高裁判決

一太郎差し止め訴訟高裁判決

松下電器産業の特許が無効と判断された。
特許が無効であれば、侵害される対象がない。だから、ジャストシステムは侵害していない。
特許権に基づいて他人に差し止め等を求めるには、特許権が有効でなければならない。
所有権に基づいて差止請求をすることができるのは所有権者であるというのと同じ理屈である。

今年4月の大阪弁護士会知財権で弁理士上羽先生が松下電器産業の特許に疑問を呈しておられたことを思い出し、当日配布された研究会資料を読み返す。
上羽先生の報告書では、アイコンの意味、キーボードとアイコンの質的差、松下の特許の請求の範囲の記載に具体的な情報処理の手順が記載されていないこと等種々の問題提起がなされている。
知財高裁がどの点をとりあげて特許を無効としたのか、判決文を読むのが楽しみである。

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