« 馬淵さんがんばれ | Main | 雪 »

鉄筋コンクリート造建物構造見学会

建築士のK先生の案内で鉄筋コンクリート造2階建構造見学会。個人住宅。大きい。
2階のコンクリートを流した後の状態で、今朝は屋根の配筋作業中。1階で、2階床、1階壁、柱を一体としてコンクリートを入れる説明を聞く。寒い。コンクリートの床がこんなに冷たいと感じたの大学の教室以来か。2階建て住宅で50センチ×50センチの柱。話題の姉歯さんの設計は10階以上のビルで70センチ×70センチとか。おそろしい。

しっかりした靴を持参することに思いが及ばず、はしごの最上段から屋根に踏み出すのをためらっていたら、K先生から女性の建築士はみんな登ると言われて一歩踏み出す。好青年の現場監督が落ちないように気をつけてくれている。コンクリートのひさし(傾斜あり)を少し歩いてさらにはしごを登り、頂上で配筋作業をしている隣でK先生から配筋とコンクリート打ちの説明を聞く。ここまで来たら、落ちたら落ちたときのことと思い切る。隣近所の屋根が下に見える。隙間から1階の床が見える。建築士さんはえらい。作業員さんたちはすごい。

建物前の地面にかなりの量の鉄筋が置いてある。これをこれから全部使い切るそうだ。話題の姉歯さんの設計のビルでは、10階建てでこれより少ない量の鉄筋しか・・・・。おそろしい・・・・・・・。
駐車場用の鉄骨も置いてあったのでついでに鉄骨の溶接や使い方も説明いただく。駐車場用といっても随分分厚い鉄骨。話題の姉歯さんの設計のビルでは・・・・・。

K先生のお話では、普段まともなものしか見ていないので、欠陥住宅を見てくれと言われて行ったとき、何もかもおかしくて、何がおかしいのかよく考えないとわからなかったとのこと。おそろしい。

鉄筋コンクリート造というのは、ほとんどが現場の作業によって作られ、手間も時間もかかるものであることがわかった。
K先生ありがとうございました。また、私たちが落ちないかはらはらしておられた現場監督はじめ、ぞろぞろとあぶなっかしい足取りで歩く(うえにいろいろ質問がうるさい)私たちを嫌な顔をせずに受け入れてくださった現場の皆様ありがとうございました。


|

« 馬淵さんがんばれ | Main | 雪 »

「建築」カテゴリの記事

Comments

>普段まともなものしか見ていないので、欠陥住宅を見てくれと言われて行ったとき、
>何もかもおかしくて、何がおかしいのかよく考えないとわからなかったとのこと。
>おそろしい。

もの作りをやっている側としてはこの感覚は非常に良く分かります。
「まるちゃんの情報セキュリティ気まぐれ日記」で「建物構造計算用の大臣認定プログラムは改竄可能?」というエントリーで
http://maruyama-mitsuhiko.cocolog-nifty.com/security/2005/12/post_9124.html#comments
夏井先生とコメントを付け合いました。そこでこんな説明をしています。

    >夏井先生
    >
    >わたしは元機械屋(金型屋)です。
    >機械で使う材料の太さなどは、普通は強度計算をしません。
    >「常識的な範囲でやる」のです。
    >それで破断までの安全係数はどうか?と再計算してみると
    >平均して10倍の安全率を取っています。
    >
    >機械という目に見えるモノですから
    >「見た目に貧弱だねぇ」とか言っていると壊れる
    >なんてことはしばしばあります。
    >
    >つまり安全確保という点からは、
    >一方に厳重で正確な検査、もう一方にちょっと見た
    >(知った)だけで判断できる常識、
    >が必要なのだと思います。
    >
    >今回の構造計算偽装物件の特徴は
    >「面積の割合に安い(マンション)」と
    >「異様に短い工期(ホテル)」です。
    >
    >もう40年以上前になりますが、
    >金型業界で1メートル角(1平方メートル)を越える
    >ような成型用金型を作るようになった時に、
    >テスト中に金型が破裂して死者が出たことがあります。
    >
    >これもそれまでのせいぜい20センチ角程度の
    >成型品の金型しか作ったことが無い経験では
    >金型が大型化した時の危険を
    >察知出来なかったからです。
    >
    >割とよく目に付く例えばマンションやホテルなどを
    >目利きするには常識で判断すれば実用上は十分だ、
    >という面がありちょっと経験と違う
    >例えば低価格や短納期であれば厳重にチェック
    >するべきだった、
    >という割と当たり前の結論になります。
    >
    >このような「安全に生きるための常識」が弱っている
    >のが日本の最大の問題でしょうね。


こういう点からは「何がおかしいのかよく考えないとわからない」
というのは、「自分のところにはおかしなモノが来ない」という経験の中にずっといて
新たなつまりは危険があるかもしれないものを見る経験が少ない技術者がしばしば陥る
弱点と言えるでしょう。
(金型の破裂の例がそうです)

しかし、個人として「ちょっとヘンだ」と感じた時にそれをすぐに考えてみる・調べてみる
ことを心がけているいる人は、簡単には見つからないような問題をすぐに察知します。
それが「検査員の技能」の部分なのです。

真に恐ろしいのは「ちゃんとやればキチンとしたモノが出来る」として検査の手間を省く
「ソフトウェアに過度に依存すること」だと思っています。
構造設計計算ソフトの偽装に対する技術的な対策をするようですが、その先にあるのは「コンピュータで計算したから間違えありません」という昔の世界に戻ることなんですね。

Posted by: 酔うぞ | 2005.12.21 at 07:21 PM

欠陥住宅の調査では、おかしいのはわかるけれど、見たことのないような工法ばかりなので、目の前で何が起きているのか即座にわからなかったということだと思います。
工事をしている人がおそろしさを知らないからこんなことができたのではないか、とのコメントでした。

Posted by: 悠 | 2005.12.22 at 10:16 AM

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/18402/7764224

Listed below are links to weblogs that reference 鉄筋コンクリート造建物構造見学会:

« 馬淵さんがんばれ | Main | 雪 »