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除斥期間

春らしい薄曇り。暖かい。

内視鏡検査についての参考文献を探しに弁護士会図書館へ。あまり期待せずに行ったのだが、消化器内視鏡という雑誌の特集号、「内視鏡「べからず」集」が置いてあった。
珍しい本だなあと表紙をめくると、「HIV弁護団文庫」との印が捺してあった。
当時の原告と弁護団のご苦労を思うと、胸をつかれる思いがする。

先日新聞に、血液製剤でHIVに感染した方に対し、国は除斥期間を理由に賠償を拒否したとの記事が載っていた。
不法行為をしたことを認めていても、不法行為の時から20年を経過すれば、賠償責任がなくなるというのである。
平成2年の最高裁判決がそう言った。
その後、戦後補償問題で国はその主張を繰り返してきた。
だから、HIVの件についてだけ、除斥期間の主張をしないということは論理一貫性を欠くと考えたのだろう。
まさか、除斥期間は、外国人には適用するが、日本人には適用しないなどど、文明国としてはみっともなくて言えないだろうし。

もし横田めぐみさんを拉致した国の裁判所が、拉致から20年を経たら賠償責任がなくなるとか、金さんのすることはすべて正しいから、そもそも不法行為とはなる余地はない、などと判決したら、日本国民の感情は最悪だろうなあ。それも独裁体制下での判決なら、裁判官だって家族もあるし大変なのねと同情の余地はあるけど。


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「法律」カテゴリの記事

Comments

せっかくお褒めのコメントをいただきましたが、コメント自体が貴殿の事業の広告のようでしたので、削除させていただきました。悪しからずご了承ください。

Posted by: 悠 | 2006.04.13 at 08:39 PM

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