« April 2006 | Main | June 2006 »

父的

晴れ。
春彦君のパパからいただいたコメントの画像を開いて和んでしまった。
気を引き締めて・・・ということで。

藤原氏の「国家の品格」の中に、「ならぬものはならぬのです」という言葉が出てくる。
どうして人を殺してはいけないのかという子どもの質問に答えようとして学校の先生達が一生懸命頭をひねり、答えがわからなかったというエピソードに対するご意見だ。
義務教育の先生は子ども達に、所属する社会の倫理や規範を、「ならぬものはならぬのです」と教えるのも仕事。
先生もよくわからないよ、どうして人を殺してはいけないのかなあ、では学校に通わせない方がまし。
子どもに規範を教えるのは父的な存在の役割である。

イタリア人弁護士が、法律とは善良な家父(パードレファミリア)の良識であるというようなことを言っていたのを連想する。
彼に言わせると、女性は感情的になって相手を必要以上に傷つけようとするからいけない、訴訟の目的は賠償金を取ることなのだから、それを超えて相手に損害が発生しないように抑制的に振る舞うのが善良な家父の良識なのだそうだ。
南欧の名家の出身だそうだから、幾分女性差別的なのは仕方ないとして、言わんとすることはわかる。

弁護士の仕事は、依頼人の正当な権利を擁護するのが目的であって、相手に損害を発生させることが目的ではない。
全体によく目配りをし、抑制的に、理性的に、しかし断固として、善良な家父として行動したいものである。

| | Comments (0)

付添人

五月晴れ。
忙しいのかそうでないのかがよくわからない。
なすべきことはあれこれあるのだが、それなりに仕事がはかどりもしている。
自転車操業というところか。

弁護士会相談課から新たな少年事件の紹介。
最初、DV事件はどうかと言われ、あまり得意ではないとためらっていると、少年の方を割り当てられた。
親御さんは、私が少年事件にどの程度の経験があるかをしきりに気にしておられる。
少年事件で有名な弁護士に依頼しようとなさったがうまくいかなかったらしい。
次回子どもを連れて来て、私と子どもが気があいそうであれば依頼する、子どもが嫌がればやめるということで帰られた。

どのくらいの経験かと聞かれて、うまくいったものもあれば、うまくいかなかったものもあったと思い出す。
うまくいかなかったというのは結果のことではない。幸いなことに、これまでは、調査官、裁判官と記録をはさんで話し合いを重ね、審判のころにはほぼ共通の認識にたどり着いている。
それでも苦い思い出として残るのは、家族の問題の根が深く、調整ができずに時間切れとなり、結果的に子どもに我慢を強いることになった事件や、子どものことを十分に理解できなかった事件だ。

子どもの事件は、一つずつとても個性的で、経験が多ければよいというものではないように思う。
登録間もない若い弁護士が熱心な付添人活動をしていることが多い。

| | Comments (0)

詐欺的

昨日報道特集を見ていたら、昭和39年からまじめに年金を払っている弁護士が社会保険事務所から年金掛け金の支払い状況の書類を取り寄せようとして、奥さんに窓口に行ってもらったら、昭和60年以降の記録しかないと言われ、おかしいと思って本人が問い合わせたら、それより数年遡って回答され、さらにそれ以前の分は領収書を出せと言われていた。

社会保険事務所は、年金掛け金の支払い状況をコンピューターで管理していないのだろうか。
それで、古い資料を倉庫に取りに行くのがめんどうになって、画面の操作だけでわかるものだけ回答しているのだろうか。
それとも、まともに支払うと年金がパンクするので、一定期間より古い分については領収書がないなどといいがかりをつけて、なるべく年金を支払わないように、との方針が上から来ているのだろうか?
私も問い合わせをしてみようかな。どんな回答が返ってくるのかどきどき。もしかしたら、過去数年分以上前のは領収書を見せろとか言われ、領収書がないとこちらではわからないでしょうなどど怒鳴られるのかな。
保険金の不払いで保険会社が処分されているが、さすがはその会社のご出身がトップをしておられるだけのことはあるというか。
民間からトップを迎えて支出削減の精神が徹底するのは素晴らしいことなのだろうが、それならまず仕事をせずに年金を払い続けた国民に偉そうに領収書を出せなどという職員を解雇することから始めたらどうかとも思ってしまう。
かつて、国鉄の駅員さんはとても怖くて不親切で、客を見たら泥棒と思えと教えられているのかと思うような対応をしていた。
民営化されたので事故が起きたように言うJRの組合もあるが、それなら阪急や阪神や近鉄は事故が頻発してもおかしくないと思うのだけれど。

全く話は変わるが、加賀友禅作家、人間国宝木村雨山の作品をネットで検索すると、画像で見てもくらくらするほど美しい。
呉服過量販売対策全国会議の資料によれば、雨山の死後、落款、原画は全部その親族が管理しており、他人に託すことはありえない、原画の使用についてもレプリカとして風呂敷等の小物に用いることがかろうじて可能であって、着物を製作することは許されていない、と記載されている。
展示会商法をしていた呉服店が、二代目木村雨山とかわけのわからないことを言って着物を売りつけていたことは会議で報告があっただけでなく、報道もされていたのだが、こういうのはこの呉服店のオリジナルな詐欺だと思っていた。ところが他の呉服店でも(風呂敷以外の)「雨山」の作品を販売しているらしい。どうなっているのだろう。

| | Comments (0)

不正競争防止法-独占的販売権者と形態模倣

雨、の予報だが、午後から小雨がぱらぱら程度。

不正競争防止法研究会。昨日のテーマは、建築物の著作権とヌーブラ事件。
輸入業者(独占的販売業者)に形態模倣(2条3号)に基づく損害賠償請求が認められた(大阪地裁平成18年1月23日判決平成15年(ワ)13847号)。

形態模倣の保護は、先行者の開発へのインセンティブを保障し、先行者が商品化のために投下した資力、労力を回収できるようにするための規制と説明されている。(最新不正競争関係判例と実務、大阪弁護士友新会編、39頁)
輸入業者は、商品化のために資力、労力を投下してないのじゃないの、というのが議論の出発点で、判決では、独占的地位は、3号が保護しようとした開発者の独占的地位に基礎を有し、いわばその一部が分与されたということができる、との理由で独占的販売権を有する輸入業者の損害賠償請求を認めた。

せっかく独占的販売契約をして輸入しても、他の業者が似たような商品がどんどん輸入して、それに対して何も言えないというのでは、高い契約料を払うメリットがなくなる、すると契約料が下がり開発者が損をする、ということのようである。
ちょっと風が吹けば桶屋が・・に似ていなくもないけれど。

それはそれとして、研究会終了後に、知財専門のH先生から、絵本の著作権の話はおもしろいからと研究するようすすめられ、着眼点は間違っていなかったと研究会の落ちこぼれとしてはちょっと舞い上がった気分。

| | Comments (0)

国選報酬

日弁連から国選弁護の報酬基準というFAXが送られて来た。

些末なことだけど、勝手に他人にどんどんFAXを送りつけるのはいいかげにしてほしいものだと思う。
B4用紙で送ってくるのだけれど、通常B4用紙なんて使うことはない。それでもう1パック以上B4用紙がなくなっているのだから、もうやめてといいたくなる。このためだけに用紙を買わないといけないくなるじゃない。
もっともB4を入れていないと縮小されてA4版でプリントされて出てくるのだから、今後用紙を入れないようにすればいいのかもしれないが。

国選登録をやめようと思っているのだから、報酬基準がどう決まっても構わないようなものなのだけれど、とりあえず感想まで。

被疑者弁護の例として、20日間で8回以上接見した場合、と書いてある。土日もあるから、20日間で8回ということは、平日に2日に1回以上の割合で接見してることになる。20日間で8回も打ち合わせが必要な事件というのは、えん罪の疑いがあるか、捜査に重大な問題があるか、被疑者に何らかの問題があるか、という事件になると思う。
そして、接見ばかりしていても問題が解決するわけではなく、その間に検察庁に話をしに行き、書面を書き、勾留理由開示請求をし、準抗告をし、被告人の家族等に会い、事件の分析をし、被害者と示談をし、判例の研究もし、という作業が発生している。
これで、12万4000円。20日間まるまるこの事件にかかりっきりで他の仕事はできないと思うけど。
これでは、事務所の賃料、機器のリース料はおろか事務員の給料も支払えない。
交通費等の経費も込みだから、働けば働くほど手取りは減ることになる。
それで、勾留が取り消されれば(滅多にないと思うけど)5万円加算、示談成立で3万円加算となっている。

これって、役所から給料をもらって食べている方達が、10万円余りのお小遣いが入ると大きいとお考えになってこの基準を考え出されたのかもしれない。

公判の場合は、公判審理1回の事件は、地裁単独事件7万円、合議8万円、裁判員事件9万円となっている。
単独はともかく、これで合議、裁判員事件を引き受ける人がいるのだろうか。
謄写費用は200枚まで込みとのこと。ということは交通費等の経費も込みだろう。
それでは、経費をかけないとどうなるか、というと接見しないと減額、記録閲覧謄写しないと減額と書いてある。
つまり、公判審理1回というのは、その日ふらっと行って裁判に座っていればよいというわけではなく、接見に行き、記録の閲覧謄写をし、内容を分析し、被告人の家族と打ち合わせをし、被害者と示談交渉をし、書面を書き、判例を調べ、という約1か月ほどの間の作業とその経費込みということである。

もっとも、現状はどうかと言うと、示談を成立させた上1審の事実認定についてかなりの量の書面を作成して提出し、その結果1審の判決が破棄されて刑期がかなり短縮されたという事件があったが、報酬の金額に何かが反映されたわけではなく、裁判官から被告人に弁護人に感謝しなさいとの一言があっただけで、そのあげくに、被告人から苦情か脅迫めいた手紙が届いただけだった。

さらに即決裁判手続というのが新設されるが、これは司法取引のようなもので、本人が十分に理解して取り引きに応じているかに注意を払う必要がある。
これで同意確認のための弁護人の費用は2万4000円。被告人段階で5万円。
複数の事件を一括で契約してセット価格(減額)だそうだ。

・・・・引き受け手はいるのだろうか?
というより、我が国の刑事司法はこれで本当に大丈夫なのか。


| | Comments (0)

著作権(絵本)

友人がブログで児童書四者懇談会が発表した絵本の著作権について憤っていた。
何を怒っているのだろうかと確認してみると、こんなものが

見ているうちに腹が立ってきた。
幼稚園で子ども(弱視者含む)に絵本を拡大コピーしたものを見せながら読み聞かせるのに許可をとれと言うのか。
幼稚園の先生が紙芝居を作って子ども達にお話をするのに許可をとれと言うのか。
子ども達が先生から聞いたお話を紙芝居にしてお友達に発表するのに許可をとれというのか。
子ども達と先生とが、対話しながら想像力を羽ばたかせてお話を膨らませるのに許可をとれと言うのか。

「著作者にとって自分たちが作り上げた作品が、さまざまな形で子どもたちのもとに届けられるのはうれしいことです」(児童書四者懇談会)、というフレーズの白々しさが余計に怒りをあおる。
「作り手と渡し手が、共に手を携えて作品世界の楽しさを子どもたちの心に届けられるよう、この手引きを活用されることを願っています」(児童書四者懇談会)というフレーズの隣に、羊の皮を被ったお化けの絵でも添えてくれていたらその秀逸さに怒りも少しおさまったかも。

| | Comments (6)

国選契約

小雨。

日弁連から司法支援センターの国選弁護契約についての案内文が届いた後、今度は反対派から国選弁護契約拒否宣言賛同への呼びかけ文が届く。

拒否宣言の骨子は、支援センター非経由で国選弁護を受任する、予算がつかない場合は無報酬で受任する、というもの。

裁判所がわざわざめんどうなことをすると思えないから、ただで国選弁護を引き受けますと営業(?)しても結構ですと断られそう。たとえ年度末に予算がなくなっても後々のめんどうをおそれて依頼しないだろう。
ただほど高いものはない、という格言を思い出す。

さてそれで私はどうするのかそろそろ態度を決めないといけなくなりそう。
扶助協会の事業もそっくり持っていかれるようだし、国選を登録しないとなると、当番の登録も自動的に抹消となり、そのあおりで少年事件との出会いもなくなるだろう。
手間がかかって、短期間に集中して時間をとられて、駅からちょっと距離のある鑑別所と駅の間を雨の日も暑い日もなんとか子どもの気持ちを理解しようと考え事をしながら歩いたっけ。
手間はかかるけれど、子ども達は、いつも何かしら心温まるものを見せてくれた。

などと未練なことを言わずに、国選登録をやめようかな。
もともとたいした事件を引き受けていたわけではないので、私が登録をやめても裁判所には全くご迷惑はかからない。
司法支援センターに協力する義理などないし、わずかな報酬で(森派だか公明党だか知らないが)法務大臣のお指図に服する立場に立つ理由もない。
反対派もさらっと契約をしないというにとどめておけばよいのに。
無償で引き受けると宣伝して、ただでもいらない、と言われたら立つ瀬がなくなるのではないか。

| | Comments (0)

期間計算

月曜日。勤労意欲が低い。
受験時代も、この季節は能率が悪かったから季節のせいか。

エクセルで期間計算をしたいと入れると関数が出てきたのだが、この関数の説明文に、1年を30×12として、と書かれていた。何のことかよくわからなかったが、期間計算してくれるならこれでいいや、と思ったのが間違い。
1年を360日で計算するらしい。
何のためにこんな紛らわしいものを・・・・・・。

それで、再度エクセルで期間計算したいと質問を入れると、単に日数を入れた二つのセルの引き算をしろと回答が出た。
そのとおりにすると、期間が正しいときと1日足りないときがある。
どういうときに正しくなって、どういうときに1日足りないのかよくわからない。
アバウトな数字をとりあえず入れておいて、正確な計算が必要になれば、そのときに手計算するしかないのか?

新司法試験がスタート。
新司法試験がどういうものなのかよく知らないが、計算上は受験者の5割が合格するらしい。
来年以降は前年度、前々年度合格できなかった人が受験するから計算上は急激に合格率が下がるはず。
おそらく上位のロースクールは、今年受験生の9割以上合格させてくるのではないか。
ロースクールとして生き残るのはそういう所だけになるだろう。

ロースクールの学生は、旧司法試験受験生と違い、多額の入学金、授業料を支払った上、合格しなければ就職がないという危険を負っている。それから考えると5割の合格率でも危なくて人生を託す気になれないだろう。

| | Comments (0)

最高裁のHP

裁判所のHPが使いにくくなったと愚痴っていましたが、使いにくかったのは新しい「裁判所のHP」であり、従来の「最高裁のHP」はそれとは別に存在し、しかも、それは従来どおり各地の裁判所のHPとリンクしていることがわかりました。

目からうろこ、というより、すごいフェイント・・?
一体何のためにこんなややこしいことを・・・・・・・・・・・。
(裁判員制度のため、非法曹向けサイトを新設した・・という感じでもないのだけど)

| | Comments (0)

続どうでもいい話題

昨日の夜9時過ぎ、梅田には虎の耳をつけた女性と子ども。あちこちにピンクや黄色。
大抵雰囲気で勝ったか負けたかわかるのだけれど、昨日は微妙。帰宅後縦縞の新庄が映っていたので、負けても夢心地だったのかなと思う。
スポーツクラブの入り口には大きな星野さんの人型ポスター。健康グッズの会社の宣伝らしい。
こういうのを見ると、純粋な楽しみに金を振りかざして土足で踏み込まれた大阪人の恨みは深いと知れ、と思ってしまう。
シンガポールに行くなら、阪神株を手放してからにしてほしい。

武富士に過払い金を返還するよう連絡すると、1か月以上してから担当者ですと連絡があり、一部しか返さないと言う。
下品で不快な声の担当者だったので、それ以上話をする気にもなれず、訴訟にしますと告げて電話を切る。
かつてはアコム、アイフルあたりの担当者がうるさかったが、ようやく静かになったと思うと今度は武富士。なんだかもぐらたたきみたい。

徳永先生にいただいた本を読み終わりましたとお礼のメールを出していたのだが、忘れたころに返信が来た。
そこには、ノーベル賞作家を相手にした訴訟をしていることなどの近況と共に、これからサッカーしにトルコに行ってくる、と書かれていた。
泥だらけでただいま、とランドセルを置いて、またボール持って出かける子どもを見たような気分。


| | Comments (0)

どうでもいい話題2つ

午前拘置所。久しぶり。
天気の悪い日はすいている可能性が高いので待ち時間が少ないかと期待する。
結果は期待どおりでした。

帰りに門を出たところで、普段は人のいない場所に男性が立っているので、誰かの出迎えだろうかと思っていたら、××新聞ですが、○○さんの弁護人ですか、と声をかけられた。
違っていたので、その旨答えたのだけれど、ご苦労さまだと思うと同時に、こんな方法で目的の弁護士が見つかるのだろうかと疑問。
せめて弁護人の氏名を確認し、写真を見てから張り込んだらどうかと思うのだが、余計なお世話なのだろう。

どうでもいい話題をもう一つ。
今月号の「自由と正義」掲載エッセイは住田弁護士の減量体験記。
あまりにくだらないテーマだと思ったのだが、よく考えたら、住田先生が2か月苦闘して10キロ減。堀江さんは拘置所で暮らしているだけで15キロ減。
堀江さんが、「東京拘置所ダイエット」なんていう本を出したら、相当売れるんじゃないだろうか(拘置所は迷惑かも。)。


| | Comments (0)

エイリアン

昨日も今日も大雨など降らない。予報はどうなっているのだろう。

裁判所が熱心に和解をすすめられ、当初相手と和解などしたくないと言っていた当方の依頼人も和解してもいいかなという気分になっていたが、相手方代理人から断られて鑑定することになってしまった。
もっとも裁判官は東京から来られた方で、当初鑑定費用が高いので和解したらと言っておられたのだけれど、大阪の鑑定費用が東京のそれの半額くらいだと知って、力が抜けてしまわれた感もある。
こちらとしては振り出しに戻っただけで、構わないけど、相手方代理人の主張がよくわからない。
私が関与する以前から当事者に合意があると言い続けているとのことで、今もそう言っているのだけれど、彼がその根拠と主張する書証は第三者が作成したもので、第三者の意見が記載されているものにしか見えない。
これをもって当事者の合意と言い続けている若い弁護士がエイリアンに見えてくる。

横田めぐみさんのご家族が韓国へ行っておられる。
以前に首相が北で拉致被害者の返還を求めたとき、どうしてラジオで北全土に「私は日本の首相です。横田めぐみさん、あなたを探しに来ました。ご家族があなたの帰りを待っておられます。必ず助け出しますので、それまで待っていてください。日本中があなたのことを心配しています。気を強く持ってください。」と言わないのか不思議だった。めぐみさんの耳に入れば、少しは救助を待つことのつらさが薄らぐだろうに。
先日新聞に、横田さんご自身が、北へ向けられた放送でめぐみさんに呼びかけるとの記事を見つけた。
どうか横田さんのお声がめぐみさんに届きますように。

めぐみさんのご家族のコメントは涙なしには読めないが、韓国政府は迷惑なのだそうだ。
自国民を拉致されても抗議しないどころか、拉致した相手に援助をしたがる政府というのも風変わりだ。
未開の独裁政権の傀儡政府だとこうなるのかしら。
キャンペーンをしたいのか外交をしたいのかなどと戯言を言っているらしいが、民主主義というものを理解しない人達から見ると、民意はこう見えるのだろう。
大統領がアナン事務総長に妄言を申し上げたそうだが、事務総長にもこれで我が国がどういう隣人たちに囲まれているのかご認識を新たにしていただけたのではないかと思う。

それにしても、「純ちゃん」などと気持ちの悪い声を張り上げているおばさんと、韓流俳優の名前をすらすらと会話の中でいくつもあげられるおばさんとは、同一人種なのか、別々に存在するのかがときどき知りたくなる。

| | Comments (0)

税務セミナー

全倒ネット近畿セミナー。公認会計士の先生方の連続講義。昨日のテーマは「再建型倒産手続きの税務」。
いつもながらよくわからない。出てもわからないのだが、出ないともっとわからないだろうと思うので、出ているのだけれど、落ちこぼれというか、聞いてもわからないものを聞いているのだから、気分的に落ち着かない。

おまけに、会場は公会堂の3階の小会議室で、何か違うのじゃないかと思うほど照明が薄暗い。きっとこの部屋は用途が違うのだと思う。
それでも講師の先生は大部のレジュメを配布し、熱心に講義をしてくださった。

それなりの規模の民事再生をするには、会計士か税理士の先生と組まないと危険だということはわかった。
免除益に課税されるのに注意という話は民事再生法ができたときから聞いていたが、それを実際に計算してみましょう、と練習問題を渡されても・・・・・。
さらに、オプションが増えましたと言われても・・・・・。

それはともかく、わからないなりに、内容は濃く、有益な話を聞いたという満足感はあるので、おすすめのセミナーです。
次回は、シンポジウム形式だそうです。

| | Comments (0)

記録閲覧

午前検察庁で証拠閲覧。午後弁護士会受付。

他の仕事をしてから検察庁に出かけたので、到着が11時前になったのだが、1時に弁護士会の受付が開始するので、12時までに開示された証拠を全部見て接見に行って話をするだけの材料を準備したい。

犯人が放置した自動車を事故現場の近くで発見したとの被害者からの連絡で深夜にパトカーが到着し、自動車のエンジンがまだ暖かいのを確認するところから始まる。
自動車のボンネットの汚れの一部が布でふき取られたようになっているのを、被害者から提出を受けた衣服の布目とつき合わせている。
ひき逃げの捜査はこうするのかというのがわかって興味深い。

メモをとるのに時間がかかり、記録を返還したのが12時くらいだった。
昼食時の混雑したエレベータに乗り込ませてもらったのだが、検事や事務官にぎっしり囲まれていると思うとあまり気持ちのよいものではない・・・他人様のエレベータを使っておいてこんなことを言うのも申し訳ないけど。
そういえば、府警本部に行ったときは、建物の中に警察官がいっぱいいるのを見てちょっと感動(?)したっけ。

| | Comments (0)

会社法入門(神田秀樹著)

午前国選受任。午後市役所法律相談。

国選受任の長い列を見たときには、受任システムがおかしい、と思ったのだが、これを待ち時間だと思うからいけないので、読書の時間だと思えば気にならないのではと思い、神田先生の『会社法入門』(岩波新書)を読む。
・・・それにしてもいつまで「パソコンできない人どうする」という議論の堂々めぐりでこのシステムを続けるつもりだろう・・・・。

神田先生の『会社法入門』(岩波新書)は帯に「条文だけではわかりません!」と書いてあり、その意味がよくわからないまま購入したのだが、読み始めてすぐに納得した。
第一章 なぜ、いま新「会社法」かでは、会社法改正の理由、経緯が書いてある。それも法務省その他が書いているような紋切り型の内容ではなく、ここ数年の度重なる商法改正にはそういう背景があったのかと目からうろこ。
その他にも、株式会社は株主が会社を所有し、会社が財産を所有する「二重の所有関係」によって構成されている、とか、出資者の有限責任は、出資者と会社債権者との間のリスク分配を容易にし、株式価格の形成を容易にするものだ、などというフレーズの面白さはどう表現すればよいのだろう。

学生時代、民法の教授に、相続法は計算の仕方がわかればよいのでは、と申し上げたとき、それでは学者の講義にならない、と言われたことを思い出す。
神田先生の「会社法入門」は「学者」の解説書であり、実務家のそれとの違いが如実に表れている。

ロースクールの講義がどのようなものかは知らないが、予備校に丸投げ状態の所もあると聞く。
何か勘違いしていないか。

| | Comments (0)

国選事件

気温が下がる。
午前家裁。法壇が低いなと思う。証人が裁判官の正面に立ったら裁判官より目線が上になるのではないかと思われる高さ。こういう造りが最近の流行なのか。

明日国選受任日。久しぶりの刑事事件でちょっとわくわくする。が、このわくわく感はたいてい当日の朝の国選ファイルの前の長い行列を見た段階で消失する。
そのまま並ぶか、あきらめて事務所に戻るかなのだが、自発的に受任しないと残った事件の強制割り当てがなされる可能性がある。
並んで受任する場合、ファイルに罪名は書いてあるが、起訴状を受け取るまで内容はわからない。
「窃盗」を受任して自転車泥棒だったりするとなんだか侘びしい思いがする。
そういえば前回はCD数枚だったっけ。

たまにファイルをじっとにらんで動かない人がいたりするので、列が長くなるのだけれど、あれは何だろう。透視術かなんかで、罪名をにらんでいると内容が透けて見えたりするのだろうか。
隣に並んでいる人に、これなんかどうでしょうか、と尋ねている人もいたけれど、聞かれた方も困っただろう。

| | Comments (0)

公判前整理手続

堀江さんの公判前整理手続きで激突とのニュース。

弁護士側が提出した釈明事項が80とも150とも報道されている。
すごいなあ。
これに一つずつ答えているうち、裁判の方向が変わっちゃうような仕掛けがしてあるんだろうなあ。
公判前整理手続きを駆使したプロ同士の対決。
以前、刑事事件で有名な先生が、刑事事件はスジとタマって言ってたけど、堀江さんだからスジはともかくタマはいいだろう。弁護人の指示を完全に理解して動いていたはず。
楽しみだなあ。
裁判所がどう対応するのかも見所のひとつかも。東京地裁だし、舞台にも役者にも不足はない。
公判前整理手続きによって刑事裁判が従前と違ったものになっているかどうかを見る意味でも楽しみ・・・・って完全に外野だから。

| | Comments (0)

証拠保全

雨。土砂降りになるかと思っていたけれど、小雨。
証拠保全の日だったので、小雨でよかった。降らない方がもっとよかったけど。

依頼者は、病院の前から乗ったタクシーの運転手さんや、病院で働いている友だちから、ここの病院で病気をみてもらうのはやめた方がいいと言われたと言っていたけれど、それはそれとして私は動画を保全するのを楽しみにしていた。
動画の保全は初めての経験だ。
パソコン、ハンディカム、デジカメのバッテリーが充電されているのを確かめ、携行備品をチェックして、荷物を担いでとことこ出かけた。

結果から言えば、動画の保全はできなかった。病院が動画はない、と言い切ったのだ。
裁判所も即座に抗議をしてくれたのだが、病院は出さない。
画面を見ながら操作しており、機械はパソコンと繋がっているので、動画は自動的に保存されるのではないのかと尋ねると、病院は、どうして画像がないのか私も知りたいとまで言った。
それなら検査機械の機種を教えてほしいと言うと、それも教えないという。

楽しみにしていた動画の保全はできないし、雨の中、病院と医師に対する不信と不快をまた一つ増やして帰所。
でもよく考えたらこの病院の対応でお医者さん全般に対する不信と不快を持つというのは不公平だ。
だって、働いている人も、タクシーの運転手も、ここはだめだって言った所なんだから。

| | Comments (0)

裁判員

裁判員制度の実施に向けて、裁判員に法服を着せる、職業別に繁忙期を調査してそれを避けて期日を指定する、被疑者の同意があった場合取り調べを録画する等々の案が立て続けに発表されている。
あまりに目まぐるしくて、よくわからない。

職業別に繁忙期を考えるというと、農村地帯では、農閑期にだけ裁判を開くということになるのかなあ。地元密着プラスお祭り的雰囲気があってそれもいいかなあ、という気になる。
裁判官も一緒になって田植えをしているところを想像してしまう。
サラリーマンが多い都市部では、決算期には裁判を開かないとか。

法服を着せる、というのもおもしろいなあ。個性を消して、因縁をつけられにくくする。
いっそ仮面をかぶるというのはどうだろう。KKKみたいなの。声もボイスチェンジェーをつけたりして。

これからあなたの取り調べを録画して、それを裁判所で再生しますがいいですか、と言われたら、ちょっと待ってくれ、という人が多くないかなあ。
裁判員制度になると、被疑者、被告人のプライバシーなんて問題はかすんでしまいそうだ。

なんだか人民裁判みたい。

裁判員制度には、違憲の疑いがある。
国民には、納税並の義務を憲法の根拠なしに課することになるし、被告人には裁判官による裁判を受ける権利があったはずだがどこに行っちゃったのだろう。

公明党は導入に熱心だった。普通の国民は辞退し、裁判員として残ったのは特定の宗教の信者ばかりだったとしても、それを確認する方法すらないだろう。


| | Comments (0)

砂時計のなかで2

連休明け。曇り。

連休前に思考のまとまらないままに日記を書いていたのを反省。気持ちに余裕を持たないと文章に表れてしまう。
日記で連休中に読むと宣言した効果があって、『砂時計のなかで』を読了。
裁判シーンがでてくるのに裁判官のお名前が出てこないのが気になっていたら、最後の方の和解の場面で初めてお名前が明かされた。
中路部長。この方が担当しておられたのか。懐かしい。修習生のとき、大阪地裁の修習生担当官をしておられた。旅行の許可をいただきに伺ったとき、気をつけて行ってらっしゃい、と声をかけていただいた。

著者はそれぞれの人物像の特徴をよく捉えている。
和解から10年。登場する弁護士たちは10年後の今もかわらず、明るく親切で活動的。そして、それぞれにパワーアップしている。
松尾先生はいつも落ち着いてにこにこしていて、朝私が裁判所に向かって走っていると(10分早く出勤しなかった結果だけど)、どこに行くの、と声をかけてくださる。家事事件で悩んで電話をすると適切なアドバイスをくださる。
塩野先生は、穏やかで優しく思慮深い。
徳永先生は・・・10年前よりさらに天真爛漫になられたのではないだろうか。国士であり愛国者であり、ネット上で天才とも噂される、永遠の少年である。

いつもこんな大変な事件が起きているわけではない。だけど、もし次にこのような事が起きたら、そのときはこの伝統を受け継いで闘い抜くようにと言われている気がする。
HIV原告弁護団の6年に及ぶ国を相手にした裁判の貴重な記録。是非多くの若い弁護士、そしてこれから弁護士になろうとする人に読んでいただきたい一冊である。

| | Comments (0)

砂時計のなかで

明日から連休。
読みかけの『砂時計のなかで』を読了する予定。

3月に徳永先生から、僕を主人公にした本だよ、といただいた。
先生が主人公かどうかはともかく、以前、友人が書評を書いており、読みたい思っていたのでありがたくいただいたのだが、タイトルのセンチメンタルさに比べて内容が重く、まだ半分くらいしか読んでいない。
薬害エイズ訴訟。
知り合いの先生方のお名前がいくつも出てくる。この先生方にこんなに熱い時代があったのだと知る。

あの訴訟のことは、塩野先生のロイヤリング講義で初めて知った。その鮮明な印象は今も思い出す。
講義を聴きながら、過失の時期を後ろにずらせばもう少し楽な訴訟になるだろうということは当時学生の私にでもわかった。
どうしてそうしないのだろう、とちょっと考えて、被害者を分断できないのだと思い当たった。
過失の時期を後ろにずらせば、感染時期によって、救済される患者と救済されない患者に分かれる。
しかし、そうしなければ原告は勝てないのではないかと思いながら講義を聴いていた。

薬害エイズの刑事事件の方は修習生のときに一部傍聴した。その中で、アメリカ支社に勤務しているときには、非常な危機感を抱いて、何度も日本の本社に報告書を送ったが、日本に帰ってきたら問題になっておらず、その雰囲気の中でアメリカで抱いていた危機感をいつか忘れてしまった、という証言が印象に残っている。

周囲が反応しない中で、たった一人で危機感を抱き続け、周囲を説得し続けることなど不可能に近いのだろう。
今も、合衆国の人は、狂牛病について何も知らされず、危機感を抱いていないし、温暖化については中国も合衆国も気にしないらしい。

| | Comments (0)

高金利引き下げ署名運動のお願い

日弁連が高金利引き下げの署名運動をしています。

以前、病気をおして働いてサラ金に返済を続けている女性に、このまま返済を続けていたら死んでしまう、せめて利息制限法に引き直して計算してはどうですかと提案したとき、これから結婚する予定の娘は助けてください、ですが、私は困ったときにお金を貸してもらったときの嬉しさは忘れられません、約束どおりお金は返します、という答えが返ってきました。

私は、日本人の道徳意識の高さにつけ込んで高利で金を貸す業者がこの国で大きな顔をしていることに納得がいかないのです。

ご協力のほど、お願いいたします。

| | Comments (0)

仮地位仮処分

初夏の陽気。これで明日はまた気温が下がるというのだから、何を考えているのだか(って誰が?)。

土曜日にドラマを見ていると、安楽死の仮処分申請が認められるか、というものだった。
結論は見えていて、裁判官が安楽死する仮の地位なんて認めるはずがないことは明らか。仮地位仮処分を認めて安楽死した後、本案訴訟で反対の結論が出たらどうするの、なんてこと以前の問題だと思う。
ドラマだから。
こういうテーマでどれだけ視聴者を引っ張れるかというのが役者さんと演出家の腕の見せ所なんだろう。
江角さんの弁護士は怖くてあまり参考にならない・・というか俳優さんを参考にしてどうするの・・・。
・・・直球しか投げないと友人から言われ続けてきたので、そろそろ新しい芸風を身につけたいとは思うのだけれど、江角さん演じる弁護士は剛速球以外に球種があるのかしら(他人の心配をする以前に自分のことを・・・)。


| | Comments (0)

« April 2006 | Main | June 2006 »