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答案構成

曇り気味の晴れ。雨はどこへ?

母娘でブランド品を万引きしていたことに対し、裁判官がいいかげんこれきりにと述べたとの記事。
事件そのものは5万円弱のバッグの万引きだからたいした事件ではないのだが、切り口がおもしろい。良いセンスだなあ。
主婦の万引き事件は、事件そのものは単純だが、家族の苦悩は深い。

広報委員会から、「人生相談」の質問書がファクスされる。
回答の字数を確認して、内容の構成に入る。
論文試験の回答を作成しているときの気分がよみがえる。
キーワードに線を引き、論点を抽出し、答案構成をし、条文にあたる。
久しぶりとは思えないほど、しっくりくる作業・・・・・。

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会報(6月号)

広報委員会全体会議。
会報の大阪赴任の裁判官・検察官紹介記事が問題となっている。

写真入りで配属部等紹介する頁なのだが、検察官の写真の提出率が悪く、ひどい頁になると20名中3名しか写真が載っていない。
これでは構成としてみっともないのではないかというもの。

特捜部は提出しないのではないか(笑)、司法事務協議会(!)の議題にしてはどうかといった意見が出される。
何か意見はあるかと尋ねられたので、写真をとる暇がないとの理由かもしれないので、こちらから誰か写真を撮りに行けばどうかと提案したところ、あんたが行って来いと言われてしまった・・・・。

中●検事、大阪は修習以来とおっしゃるならお顔を見せてよ。長●検事は潔く写真を提出してるよ。

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模擬裁判員裁判傍聴

ちょっと曇りがかった晴れ。

広報委員会のビアブレイクと友新会執行部との懇談会が重なって悩ましいところ。
食事内容からすれば懇談会優位なのだが、広報委員会のは今回が初めてだからちょっと行ってみたい気もする。

模擬裁判員裁判の傍聴。
遅刻して行ってこんなことを言うのもどうかと思うけど、一言で言えば期待はずれ、というか課題がいっぱいというところか。
完璧なものを見せられるより、ここ改善したらどうかというものを見る方が勉強にはなるかも。

設備面から言えば、大法廷を使用していたが、そもそもマイクが音を拾っていないのじゃないか。
傍聴席はともかく、裁判員にどの程度聞こえていたのか気になるところ。
傍聴席向けに大きな画面が一つ準備してあり、裁判官と裁判員の席には、2人に1つくらいの割合でディスプレイが設置してあった。
傍聴席向けに必要なのは特殊な事件であって、基本的には裁判員に伝わればよいと思う。
しかし、冒頭陳述でディスプレイに文字を映してしまうと、裁判員がそれを読んでしまって聞いていないのではないかと心配になる。
検察官が、証拠の写真や図面をディスプレイを利用して裁判員に見せていたのはうまいと思ったが、証人に画面上に描き込みをさせていたのはどうか。
普通の証人がみんなこんなにスムーズに機械を操作してくれるだろうか。

裁判所の公判前整理手続の結果陳述は、誰に向かって言っていたのだろうか。
少なくともあの内容を耳で聞いて裁判員が理解できたとは思えない。その直後に休憩時間が入ったから、裁判員には別室で説明をしているのかもしれないと思ったが、実際はどうだったのだろうか。

弁護方針については、個々の弁護士のすることだから傍からとやかく言うことではないが、あまりに証拠からかけ離れた事実を主張すると、有罪認定がしやすくなるので、裁判官と裁判員に楽をさせるだけではないかと思う。
傍聴している方も先が見えてしまうのでつまらない。どうしてこんなシナリオにしたのかなあ。

傍から見ているだけだから、あれこれ言えるのかもしれないとは思いつつ、大きな声で明瞭に発音する、ときどき裁判員の方を見る、少なくとも下を向かない、どうせマイクは音を拾わないのだから、もう少し動きを大きくとってもよかったのではないか、と思う。

感じよく見せる、他人の注意をひく動作をする、という沖田さんの講義をあらためて有用だと思った。

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当番報告書

晴れ。・・曇り・・かな?午前も午後も交通事故の話を聞いていて、なんだか疲れてしまった。
保険会社の対応に不満を持つ人は多い、というか不満だからトラブルになっている。
それで、保険会社の対応に対する慰謝料を請求したいと言う人もときどきいらっしゃる。

交渉相手の対応が気に入らないから、慰謝料請求だと言うと、たいていの交渉は慰謝料の対象になってしまう。
村上さんがなかなか株を売ってくれなかったから阪急が慰謝料を請求するとか。
立場が違い、利害が違うから話し合いをするのであって、自分の思い通りの内容を相手が言ってくれないから慰謝料だと言うなら、交渉にならないじゃない。

保険会社の担当者の言動が神経を逆撫でにすることも結構あるとは思うけど、相手の態度が気に障るから慰謝料というのもなあ。

刑事弁護委員会からFAX。
昨年提出した報告書が捜査弁護実務部会の目にとまり、おもしろそうな事件だから当番弁護活動報告書に原稿を書かないかというもの。
確かに、当番で行った時点では全面否認だったし、裁判でも争点は変更したが、複数の調書を不同意にして証人尋問するなど最後まで争った。
争ったけど、なんだかなあ・・・・。
手元にある当番弁護活動報告書を読むと、私の事件とニュアンスが違う。熱さが違うというのか、がむしゃらさが違うというのか。
しゃにむに無罪主張をするというより、ころころ変わる被告人の説明に対し、真実は何かを探りながら、証拠関係からどこまでの主張が可能かを考えていたような。
いいのかなあこんなの活動報告に掲載して。

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バルトの楽園

まとまった雨。

昨日映画を見てから第9が頭の中でぐるぐる回っている。
おおげさだし、年末恒例行事曲のようになってしまっているので、とりたてて好きというわけではなかったが、やはりこういう場面での演奏となるといいなあ。
バルトの楽園。時代背景は第一次世界大戦。
当たり前のことを当たり前にするには、人道主義を貫くということは、これほど勇気と信念を必要とすることなのか。

にわとりがひよこを「引率」していた、とか、私の「預かっている」のは刑務所ではなく収容所だ、といった松江の台詞や、家族に対する態度から、この人は、「責任者」の自覚を持ち、自分が責任を持っている範囲について、常に正しくあろうとしているのだと理解した。
これが善良な家父なのだと思う。

松江と対照的に描かれた久留米の所長に対してドイツ人が、あなたには所長の資格はない、言う台詞もあった。資格ってなんだろう。内閣総理大臣に選ばれたから内閣総理大臣になるという面と、その人が総理大臣にふさわしいから総理大臣なのだということとは別のことなのだなと理解する。別に総理大臣でなくて日銀総裁でも、国会議員でもなんでもいいけど。

第二次大戦中に中国から連れて来た労働者の扱い、半島の少女に対する扱いについての裁判所の事実認定が映画を見ながら頭の中でオーバーラップする。

私ならどうしただろうか、という問いに正面から向き合うのはかなりの勇気がいる映画。


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1-4

晴れに近い曇り。並木の下を歩くと昨夜の雨の名残がぱらぱら

昨夕、雨を理由に欠席はいけない思って公判前・期日間整理手続きの研修に出かけたのだが、参加者がとても少ない。
やはり雨のせいか、それともみんな早く帰って寝ていたのか?

結果を知りたくなくて、今朝は新聞もテレビも見ないようにしていたのだが、1-4と聞いてなんだか安堵した。
手を抜かれる方が嫌だもの。

午後から今年度最初の23条小委員会。
委員の意見はダイレクトに事務所の仕事内容を反映しているようなところはあるが、活発な議論が面白い。

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悪貨は良貨を

雨。大雨の予報だけど、今のところ小雨。

アメリカから牛肉の輸入を再開するらしい。
首相は、嫌なら食べなければよいと言ってくださっているので、お言葉に従い今後牛肉は食べないことにする。
アメリカ産牛肉は、と言いたいのだけれど、表示が信用できないので、仕方がない。
輸入再開で喜んでいる業者さんは、どういう思考回路をしているだろう。どうせ他人が食べるものだから、安ければ危なくてもよいということか。
国産の業者さんたちが怒らないのが不思議。

韓国では、米国産牛肉は危ないことがわかったので輸入再開を延期したと昨日の二ユースで言っていた。
どうしても焼肉が食べたければ韓国へ行くのも一つの方法かもしれない。

不買運動をしているわけではないので、全頭検査をしてくれさえすればよいのだが、どうしても嫌らしい。
消費者が望んでいるものを提供するのが正しい商売のあり方だと思うのだが。
全頭検査をすると、狂牛病が次々に発見されてアメリカ国内で大問題になるのがわかっているから検査をしないというのが合理的な推論なのだが、それ以外に何か理由があるのだろうか。

日本が、アメリカのレベルが低いからアメリカ製を入れるのを嫌だと言うのに対し、アメリカがそちらのレベルを下げろと無茶苦茶な要求をするのを聞くのは2度目。
バブルの頃、アメリカの弁護士が日本で活動できるようにしろと要求をし、政府が日本の弁護士とアメリカの弁護士ではレベルが違うからだめだと断ると、日本の弁護士を大量生産してレベルを下げろと言った。
発想の豊かさに驚いたなんてものではなく、理解不能な人種だと思った。
そういえば、COCOM違反事件のときに、米紙が「裏切り(betray)」という表現を使っていて、それを見たイギリス人の英会話教師が、この表現は身内に使うもので、外国に使うのはおかしいと言っていたっけ。
完全に属国扱いだ。
あれから10年以上経ち、ロースクールが次々出来るのを見て、これはバブルのはずみのような要求の成果なのだろうかと考えてしまう。

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夏日

晴れ。夏の日差し。予報では明日からずっと雨のようなのだが・・?

次回期日を7月下旬に指定された後、次回はもっと暑くなっているはずなので上着着用に及ばずとのお言葉。
ありがたいご配慮と受け取るのが素直だと思いつつ、東京から来られた方なので、政府に忠実にクールビズとかいうのを周知徹底しようとなさっているのだろうかなどと余計なことを考えてしまう。

そういえば以前、夏期期間につき法廷での上着着用に及ばずとの張り紙の前で、夏期期間以外は上着着用が必要なのかと言っていた弁護士がいた。
こういう解釈を反対解釈と言ったっけ。法律家というのはつき合いにくい人種だと思う。

上着を着用しないとなるとそれなりに何を着るか考えないといけないので、それはそれでちょっとめんどうだ。
それにテレビで官房長官あたりがネクタイなしでいらっしゃる映像を見ると、特捜部に逮捕された政治家のイメージが浮かんで困ってしまう・・・・・・。

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分配可能額(会社法)

晴れ。梅雨はそのうち戻ってくるのだろう・・・か。

会社法458条では、453条から前条までの規定は、株式会社の純資産額が300万円を下回る場合には適用しない、となっている。
453条から457条は、剰余金の配当に関する条文である。
つまり、純資産額が300万円以下のときには、配当ができない。

これとは別に、会社法461条は、一定の事由による自己株の取得や剰余金の配当をする場合に、会社が株主に交付する金銭等の帳簿価額の総額は、当該行為がその効力を生ずる日における分配可能額を超えてはならないとしている。
分配可能額の定義は、会社法461条2項にあるのだが、ここに純資産額が300万円を下回るときについての記載がない。
ということは、300万円を下回るときには、458条によって配当はできないが、自己株式の取得はできるということなのか。
しかし、配当ができないのに、自己株式の取得ができるというのはどうしても納得がいかない。
手元の文献を調べてみてもそれについての記載がない。

数ヶ月悩んだあげく、昨日ついに、法律に書いてないのだから、300万円を下回っても自己株式を取得できると考えるのが正しいのだと思い切ることにした。
・・・・・・その30分後、別の項目を探して千問の道標を読んでいて、Q219に「純資産額300万円未満の場合の自己株式取得」というのがあるのを見つけた。
答えは、計算規則186条6号の規定により純資産額が300万円を下回る場合には、分配可能額は0円未満となる、というものであった。

こんなのありか?私の小六法(有斐閣)には計算規則は載っていない。
ちなみに、分配可能額を超えて自己株式を取得すると、金銭を受け取った者とその業務執行者等が連帯して交付を受けた金銭等の帳簿価額に相当する金銭を支払わなければならないとされている(462条1項)。
剰余金の配当については458条を置いておきながら、どうしてそのすぐ後ろに規定されている分配金については、計算規則みたいなところに300万円要件を書くの。危ないじゃない。

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明治村の裁判所

快晴。
昨夜サッカーを見ていて、クロアチアって予想外に下手なんだという感想を持ってしまった。
的はずれなんだろうな。

弁護士会から傍聴の案内。
3庁合同模擬裁判員裁判を開催するので、傍聴するようにとのこと。
確かに修習生のときにはあきるほど裁判の傍聴をしていた。
そうして実務に就いたのだが、裁判員裁判なんて見たことがない。
誰も見たことがないから、それぞれが勝手にこんなものかと想像して、蓋を開けたらそれぞれのイメージが全部違っていた、という事態を避けるためには、テスト運転をしてイメージを作っておくのがよいのかもしれない。
みんな違っていたというのも三谷幸喜的でおもしろそうだけど。
それぞれが条文にはこう書いてあるので、こうだと主張しあったりして。
明治の最初の裁判ってそうやっていたのだろうか?
それとも、ドイツあたりの裁判をたっぷり傍聴してきた人がこうするのだよとか言って教えていたのだろうか。
あのころは全員ガウン着用で扮装もしていたし、明治村にある人形が芝居しているようで面白かったかも。

それにしても長い。全部傍聴すると、3日かかる。
その間、仕事を放り出してずっと傍聴しているわけにもいかないと思う。
ダイジェスト版を作成して、2時間くらいのビデオ上映会でもしてほしい、と思うのだけれど、誰がその手間をかけるのかと思うとそういうことも言えないし。


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欠陥住宅110番事前研修

快晴。梅雨はどこへ行ったのだろうか・・?

6月30日の欠陥住宅110番の事前研修。
大阪弁護士会と欠陥住宅ネットとの共同開催。

説明を聞いていて、電話で欠陥住宅相談に適切なアドバイスをすることはまず不可能だとわかった。
電話をかけてくる人が建築の素人なので、住宅に欠陥があるかどうか、あるとするとどこに欠陥があるのか、ということがわかっていない。
これが離婚だの貸金だのの相談であれば、何が起きたのか相談者が説明できるのだが、住宅だとそれができない。通常、相談者が知っていることは、欠陥そのものではなく、それに由来する現象である。
さらに、相談者が、ここに欠陥があると言っていても、実際に建築士が現場に行って調査すると違うことが多いとのことである。
こういう場合に相談者の言うことを鵜呑みにして回答すると的はずれになり欠陥が直らない。

それでは、110番で何をするのかということになるのだが、一つは情報収集、もう一つは建築士、弁護士が必要と思われる事案への相談窓口の紹介ということになると思う。

なんとなく、すっきりしないのだが、ことの性質上仕方がないか。

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医療事故刑事判決(東京地裁)

梅雨。

慈恵医大の腹腔鏡手術による業務上過失致死事件の判決。
東京地裁。

以前、テレビの特集番組で手術中に何が起きたのかの検証をしていたが、見ていて怖くなった。
腹腔鏡手術の経験のない3人の医者が、ごそごそと手術を始め、途中でできなくなり、もうやめようかと一人が言っているのに、もう少しやってみようと他が引っ張り、それを何回か繰り返しているうちに、麻酔科の医師からいいかげにしなさいと一喝されてようやくあきらめたということだった。
これが映画なら質の悪いホラーコメディなのだろうが、ことは現実に起きており、結果は取り返しのつかないものだった。
医師らは死亡と手術の因果関係がないと無罪を主張していたとのこと。
裁判官は、医師らの行為は、経験を積みたいという自己中心的な利益を優先したものであり、患者の安全確保という医師として最も基本的な責務を忘れた行為である、3名の医師には腹腔鏡手術をする最低限度の能力がなかったと、厳しい批判の言葉を述べられたと報道されている。
事実が特集番組のとおりだとすると、とてもとてもまっとうな批判である。
この医師らには、人の命を預かっている自覚がなかったのだろうか。
執行猶予をつけるだけの値打ちがこの「医師」たちにあったのだろうか。

業務上過失致死傷罪というは、自動車の運転中に注意力を欠いて事故を起こしたような場合に適用されるのだけれど、自分に能力がないのを知っていて手術して、途中でやっぱりできないと思っても引き際がわからなくて、ずるずる続けて患者を死亡させた、というのと普通の交通事故を一緒にされたくないと思う。

弁護士会に医療事故の相談に来られる方達の話を聞いていると、倫理的には問題外で、技術的には稚拙という医師がそこそこ棲息しているようなのだが、これは医師不足とかいうお題目で、金を積めば入れてくれる大学を量産したせいなのだろうか。医学部をどんどん増やしていたころ、優秀な子だけが医学部に行くのは道徳的に問題があるというような理解不能な理屈があったように思うのだが、そういうことを言っていた人は無能な医師に手術されて殺されても文句はないだろうが、普通の人も迷惑を被るからいいかげんにしてほしいと思う。

専門家の数が不足だから、学校を増やして大量生産しようという状況はロースクールにもあてはまるのだが。

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訂正とお詫び

昨日、委員会で利息制限法の上限金利引き下げを自民党に働きかけていると記載いたしましたが、担当者から、利息制限法の見直しではなく、出資法の金利の引き下げを働きかけているとの連絡をいただきました。

当方の勘違いによる記載で、訂正させていただきます。
関係者にはご迷惑をおかけいたしました。
以後同様のことがないよう、記載にあたり十分な注意をいたします。

出資法の引き下げでは、いわゆるグレーゾーンと言われている部分の解消にすぎず、最近の最高裁判例の流れからすれば、貸金業者がグレーゾーンの利息を取り立てて保持するための条件をクリアすることは不可能に近いのではないか考えますが、グレーゾーン解消にも難色を示す議員さんがいらっしゃるようです。

引き続き、貸金業者の利息の引き下げに、皆様のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。


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金利

晴れ。

利息制限法の利率は、10万円未満で20%、10万円から100万円未満で18%、100万円以上で15%。
ちなみに銀行の普通預金の利息は0.001%。
1万5000倍から2万倍なんて、そもそも比較の対象にならない。

低金利政策を採ってきた日銀総裁がご自分の資産は利率30%とも言われている村上さんに預けておられたと報じられている。
大手サラ金だって29%程度の利息しか取り立てていないから、高利貸し以上の利息を何の経費をかけることなく受け取っておられたということか。
我らが首相とその側近が仰るように、総裁が村上さんに預けた経緯は国民にもご説明いただいた。村上さんの志を高く評価し、その支援のために金を渡したとのこと。
それはそれで結構なことだと思う。
ただし、総裁が投資されたファンドは、一般投資家の犠牲の上で儲けたと言われている。総裁は、株式市場に金が回るように、銀行利息を低く抑えておいて、ご自分の投資されているファンドの後押しをすることができたお立場であるから、総裁のとられた低金利政策が我が国の国民経済のために最善の方策だったということを立証していだたきたい。

それ以上に私が知りたいのは、ファンドへの投資を数ヶ月前に解約された理由だ。
村上さんの志を高く評価するのをおやめになったのか。
首相に近しいあたりから、村上さんの逮捕が近いとでもお聞きになられたのか。
それとも堀江さんと村上さんのあぶない関係を知っておられて、堀江さん逮捕であわてられたのか。
インサイダー?誰と?誰が?

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千問の道標

晴れ。梅雨だというのに連日晴れ。

夕方事務所にもどってメールを受信すると20通以上入っている。こんなに入るのは久しぶり。
MLで誰かが食いつきのよい質問を発すると、それに対して3、4通の回答があり、そういう質問が複数あったのが原因らしい。

「論点解説新・会社法千問の道標」。
本書の編者の一人が編集している「新会社法100問」を購入してひどく期待はずれだったので、どうかなとおもったのだが、購入は正解。使いでがある。
ハードカバーで頁の紙が薄いというか、紙が薄いからハードカバーにしたのか、そのあたりはよくわからないが、ちょっとちぐはぐな感じは受ける。しかし、半ばあきらめておそるおそる開いてみると文字の太い細いはあるが、多色刷りではないし、予備校本のような押しつけがましさもないのに一安心。
Qの項目には関連条文が記載され、Aの最後に矢印で関連質問の番号が書いてある。
説明を読みながらこういう図があればいいなと思うとちゃんと掲載されているという丁寧さ。使える一冊。
商事法務。相沢氏、葉玉氏、郡谷氏編。


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NBL834号

晴れ。

午後からの少年審判前に日記を書かないと、頭がそっちにいってしまいそうだと心配していたのだが、結局そうなってしまった。
順番を待っていると廊下をぞろぞろ修習生が歩いているのでちょっと嫌な予感がしていたのだが、部屋に入るとやっぱりいてる。
しかもたくさん。私も修習生のときに少年審判を見学したから、嫌とも言えないけど、あのときは2名で見学していたように思う。今日はその3倍はいた、と思う。数えてないけど。
それにしても興味なさそう。私は無視したけれど、親は審判後に、びっくりした、あの人達は何ですか、と尋ねていらっしゃった。そりゃあそうだろう。家族の一大事を興味なさそうな顔をした人達がずらりと並んで聞いているのだもの。

本題。NBL834号は面白い記事が多かった。
キャバクラ嬢の髪型判決の感想なんていうのはご愛嬌として、国立景観訴訟最高裁判決の記事では、「良好な景観の恵沢を享受する利益」が民法709条で保護される利益であると認められたことが紹介されている。サントリーの法務部の明石雅宏氏の「教科書にないM&Aの実務」は、内容が示唆に富むものであるうえ、文章がとても好い。
「団体定期保険と保険金の帰趨」(山下友信先生)では、最高裁判決に対する鋭い分析がなされている。数年前に過労死110番に参加したとき、同じような内容の電話相談を受けたのを思い出す。
「民法94条2項および民法110条の類推適用による不動産登記名義に対する正当な信頼の保護」(佐久間毅先生)は、きちんとした法律論文を読まなくなって久しい私に、論文を読む楽しさを思い出させてくれた。
最高裁がなした民法94条2項と110条類推適用のテクニカルな条文操作に対する批判。好きだなあ、こういうの。学生時代、このあたりのテクニカルな操作が理屈抜きにというか理屈だらけで面白かったんだよなあ。


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裁判員制度下の子殺し

晴れ。

奈良の子ども殺しと広島の子ども殺しにいずれも死刑求刑。
最愛の子を奪われた家族のお嘆きは新聞の短い記載からでもはっきりと伝わってくる。

日弁連の「司法改革最前線」49号には、「裁判員制度下における死刑弁護-効果的な弁護を探る-」というタイトルの記事が掲載されている。
これによると、身代金目的で女子学生を誘拐し、父や弟に電話をかけて身代金を要求した上、女子学生を殺害したという事件を想定し、弁護士を2チームに分け、1つのチームには情状弁護のみ(内容不明)、もう一つのチームには殺害目的の有無、場当たり的な犯行か等事実を争わせて、裁判員役の市民に意見を聞き、どちらの方針が死刑を回避することができるか実験したとのことである。

結果は、事実を争ったチームでは裁判員6名全員が死刑回避、情状弁護のみのチームでは裁判員6名中1名が死刑で残りは死刑回避ということだった。

この実験結果から弁護の方針による有意差は導けないと思う。ここからわかることは、市民は死刑の責任を負いたがらないということではないだろうか。自分と全く無関係の人に対する死刑の責任を負いたくないくないというのはごく普通の善良な市民の感覚だと思う。実験だとわかっていてこの結果である。生身の人間を目の前に置いたときには、死刑判決など無理ではないか。人の死を自分の判断の結果として一生負ってゆく覚悟を国民にさせることができるのか。そんな義務を強制的に負わせることができるのか。

検察官や裁判官は責任を引き受ける覚悟があるだろうし、そうであってもらわないと困る。共に地獄へ堕ちようとも、法と正義を貫くのが自分の仕事だとの覚悟のないのは辞めるしかないだろう。自ら職業を選んだのである。
しかし、市民にどうしてそこまでの責任を負わせることができるのか。しかし、それでは被害者の怒りと嘆きは誰が受け止めるのか。国家はその責任をまっとうできるのか。

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無邪気な疑問

曇り。昨夜の雨の名残がぽつぽつ。

昨日、ココログにアクセスできないことを口実にして日記お休み。
夜にはアクセスできたのだが、見なかったことにしてしまった。

午前刑事公判。
センターに移行するとかいう問題とは別に、国選事件を続けるべきではないのではないかと思う。
今回の事件には必要最低限のことをする以上の時間をかけることができなかった。
もっと時間があれば、他に何ができたのかと言われれば、これ以上にすることはなかったかもしれない。
しかし、もし時間に余裕があれば、公判までにもう一回接見に行っていたかもしれない。
少なくとも、登録間もないころなら、もっとひたむきに被告人を説得しようとしていたかもしれない。

公判で裁判官からこちらの気持ちに追い打ちをかけるようなことを言われてしまった。
あちらにすればごく無邪気な感想だったのだと思う。
今回の方針が被告人にとって最善のものであったと今でも思っている。しかし、無駄、または事態を悪化させるおそれがあっても、他の可能性を探ってみるべきだったのだろうか、見極めが早すぎたのだろうか、最善と思っているのは独りよがりなのだろうか。

登録間もないころは、どうしてある程度の年数の経った弁護士が国選登録を抹消するのか不思議だった。
しかし、十分な時間をとることができなければ、引き受けることが被告人にとって迷惑となる可能性がある。
国選事件は、情熱を失った時が引き時か。


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成長期

夏日。良いお天気を通り越してちょっと暑い。

大阪刑務所では塀の外の雑草の刈りとり作業。ご近所に迷惑をかけないように気をつかっているのだろう。それでなくても殺風景な塀が続いているのだし。
草刈り機のモーター音が夏の訪れを告げている。

この前会ってから数日しか経っていないのに、子どもが大人びて見える。どうしたのかと思ったら、親にも言えずに抱えこんでしまっていたものを手放すことにしたらしい。
まっすぐな視線でせきを切ったように、自分のこと、友人のこと、尊敬する先輩のこと、将来の夢を話し続ける子どもを見ていると、子どもって翼のある生き物だったのかと思う。
もう怯えない、逃げるための嘘もつかない、自分のことをわかってもらいたいだけだと語る様子はまぶしい。

こういうシーンに出会えるなら、睡眠時間を削ろうと、昼食を摂り損なおうと、仕事がたまろうと、夏の日差しの下を数キロ歩くことになろうと・・・・・・・。


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6月の風

晴れ。予報では気温が上がるとのことだったが、風が爽やか。

昨夜テレビで村上さんの記者会見を見てから気分が悪い。
饒舌。そういえば昔某宗教団体の広報担当者でテレビでよく喋る人がいて、ああいえば○○、という言葉ができたっけ、それから、鈴木議員もよくしゃべっていたよなあ、と思い出す。

よく喋るけれど、何を言っているのかよくわからなくて、わからないなりにいかにも信用できない雰囲気だけははっきりと伝わってくるのが共通している。

聞いちゃった。聞いちゃったから仕方ないから調書に署名した。ミスだから仕方がない。
すごいなあ。どんなお茶目な検事さんが特捜部にいたのだろう。
実に和やかな取り調べだったに違いない。
・・・・・これが嘘なら検事さんの名誉はどうなるのだ。

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ぐ犯

晴れ。気温は順調に上昇してゆく。

少年に書いてねと依頼していた作文が届く。
鑑別所に収容されてはじめてわかりました、反省してますと書かれた手紙を見ているとどこか似ているなと感じた。
有名進学校から東大、通産省を経て金儲けの上手さで一部の国民のヒーローとなった人が、ごめんなさいと頭を下げている。
世間では、今日の午後3時に強制捜査との情報が流れている。どうしてそんなことが公然と語られるのか不思議だが、それはそれとして。

不快なものがなくなることは喜ばしいのだけれど、何か苦々しい。
まぎれもない秀才、国家と国民のために貢献することができたはずの人が、一体何をしているのか。
子どもではないのだから、ごめんなさい、反省していますではすまないだろう。

研修所の授業で検察教官が、社会的地位が高くても、お金持ちでも、犯罪者は弱い人なのだと言っておられた。お金に弱く、誘惑に弱かったのだ、と。
弱いから、だからどう思えばよいというのだろう。

これほどの人が頭を下げている写真が苦々しさを澱のように沈殿させる。
やり手の刑事弁護人が、先手をとって午前中に謝罪してしまえとでも言ったか。

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6月

曇り。今日は曇りで本当に嬉しい。

スケジュールが立て込んできたというより破綻したのがわかったので、前回無断で打ち合わせをすっぽかした人に、今日の午後は約束どおり事務所に来るのか電話して確認すると、行けないとのこと。
これで、午後に時間ができた。
朝一番の打ち合わせのために30分早く出勤すると、相手はさらに早く来て待っていらっしゃった。
これで、朝も少し時間ができた。

打ち合わせ後、直ちに家裁に出かけ記録の閲覧。裁判官に面談の予約を入れ、その足で鑑別所へ。
昼休みが終わる前に到着し、午後1番の面会に成功。
堺東から鑑別所まで歩いて往復するとちょっとした運動量になる。事務所に戻る南海電車の中で熟睡。
事務所に戻って留守中の電話等を確認して、カルテの内容の説明をしていただく約束をしている病院へ。

曇りで気温が上がらないのがとても嬉しい。
鑑別所の周囲には黄色や紫の愛らしい花が咲いている。6月は美しい季節だ。

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広報委員会

晴れ。夏日。

大阪弁護士会広報委員会マスコミ部会。初めて出席する委員会。
委員長と副委員長の議論を聞いているうちに、次第に状況がのみこめてくる。

マスコミの作る番組には報道と制作の2種類があり、報道はまじめな内容だが、制作はおもしろければよいというスタンスだとか、記者には記者魂があるので、掘り下げる価値のあるものを提示すると熱心に取り組むとか、他の記者にネタを知られたくないから、他の記者がいる前ではなかなか話をしたがらないとか、なるほどと思うようなマスコミの生態についての説明が話の合間に出てくる。

そういえば、同期が有名な番組に出演したときに、予めキャラクターを決められていて、コメントの内容も決められており(つまり台本があった?)、自分と違う個性を演じたと言っていたっけ。

マスコミから至急コメントがほしいと言われて、やむなくコメントを出すと、ホストクラブに詳しい○○弁護士という字幕が出ていてびっくりしたという話を聞いて、ときどきテレビの字幕に、本当かと思うような分野について詳しい弁護士などというのが出てくるが、こういうことになっていたのかと納得する。

担当副委員長は、マスコミとのおつきあいの仕方を相当習熟されているようだ。
使い方を間違えるとあぶなそうだけれど、会が国民に情報提供をするのに便利な道具でもある。
副委員長の先生方のなさりようを傍で見ながら、付き合い方の勉強をしてみよう。

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