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NBL834号

晴れ。

午後からの少年審判前に日記を書かないと、頭がそっちにいってしまいそうだと心配していたのだが、結局そうなってしまった。
順番を待っていると廊下をぞろぞろ修習生が歩いているのでちょっと嫌な予感がしていたのだが、部屋に入るとやっぱりいてる。
しかもたくさん。私も修習生のときに少年審判を見学したから、嫌とも言えないけど、あのときは2名で見学していたように思う。今日はその3倍はいた、と思う。数えてないけど。
それにしても興味なさそう。私は無視したけれど、親は審判後に、びっくりした、あの人達は何ですか、と尋ねていらっしゃった。そりゃあそうだろう。家族の一大事を興味なさそうな顔をした人達がずらりと並んで聞いているのだもの。

本題。NBL834号は面白い記事が多かった。
キャバクラ嬢の髪型判決の感想なんていうのはご愛嬌として、国立景観訴訟最高裁判決の記事では、「良好な景観の恵沢を享受する利益」が民法709条で保護される利益であると認められたことが紹介されている。サントリーの法務部の明石雅宏氏の「教科書にないM&Aの実務」は、内容が示唆に富むものであるうえ、文章がとても好い。
「団体定期保険と保険金の帰趨」(山下友信先生)では、最高裁判決に対する鋭い分析がなされている。数年前に過労死110番に参加したとき、同じような内容の電話相談を受けたのを思い出す。
「民法94条2項および民法110条の類推適用による不動産登記名義に対する正当な信頼の保護」(佐久間毅先生)は、きちんとした法律論文を読まなくなって久しい私に、論文を読む楽しさを思い出させてくれた。
最高裁がなした民法94条2項と110条類推適用のテクニカルな条文操作に対する批判。好きだなあ、こういうの。学生時代、このあたりのテクニカルな操作が理屈抜きにというか理屈だらけで面白かったんだよなあ。


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Comments

キャバクラ嬢の髪型訴訟の判決の感想文は非常に笑えました。「オリビア・ニュートン・ジョンの髪型にして」といった筆者の体験談や、ウルフ・ヘアーを評して「かまやつひろし」の髪型だとか、随所に笑いをとろうというサービス精神が素敵でした。NBL読みながら、ゲラゲラ笑いました、私は。

Posted by: まつい | 2006.06.13 at 11:26 AM

私は、感想文の最後に、裁判官が男性だったら違った結論が出ていたかもしれないと書いてあるのにひっかかりました。どう違っていたというのだろう?もっと高額な慰謝料になったのか、髪型で客がつくつかないということはないというのか。

Posted by: 悠 | 2006.06.13 at 06:25 PM

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