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本町塾(行政法1)

曇り一時晴れ。普通の暑さ。

H先生の本町塾で待望の行政法が始まる。参加者も前回の会社法より多い。
参考文献に指定された行政判例百選(第五版)を忘れないように購入して持参する。やる気のあるところをさりげなくアピール(真新しいのではなく、付箋を付けたり線を引いたりしていればもっとアピールできたかも)。
第一回は公法と私法についての概説と行政法の勉強法、調べ方についての講義。大阪市や弁護士会についての先生の雑談が興味津々なのだが、ここでは書けない。
次回は都市計画法、その次は土地収用法の予定。個人的な理由で消防法も希望するが雰囲気的には自分で勉強しろということか。
先生のお話を聞いていると、勉強する前から行政に強くなった気分がする。こういうのを虎の威を借るなんとかとかいうのかしら。

いつものようにお茶とチョコレート、それに上等そうな煎餅が用意されている。
煎餅はともかく、大きめのサイズのシンプルな板チョコに興味をそそられる。
遅くまで法規室で仕事をしているときの必需品だそうだが、深夜、板チョコをかじりながら条文を検討する姿を想像するとちょっと格好良い。

今朝尼崎支部からの帰りに商店街でお菓子の安売りの店で同じ板チョコを見つけたので購入。イメージ通りにかじるためには深夜に仕事をする必要があるのがちょっと難点。
ついでにそばぼうろを見つけて購入。こちらは昼間のお茶請けにちょうどよい。

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広告

曇り。むわっとする熱気に時折冷たい空気が混じる。マーブルケーキを連想する。

ロシアに拿捕された漁船の乗組員2名が解放されるとのニュースに司馬遼太郎の「菜の花の沖」を連想する。

大阪商工会議所から新聞と広告が入った袋が届いたのだが、広告を見てびっくりした。
顧客となりそうな人のFAX番号を売る業者がいる。
ダイレクトメールをFAXで送ると、費用が安く、相手の目に確実に触れ、回答も早い、と書いてある。
事務所にも見知らぬ業者さんからFAXがくることはあるが、知らない人からの広告ということがわかる程度にちらっと見たらゴミとして扱う。
それ以外の対応をする人がいるとは思わなかった。
知らない相手にFAXで広告を送る業者というだけで十分怪しいから、そういう業者さんとおつきあいをしようとはまず思わない。
広告には、苦情の電話が少なくなるように、送られるのが嫌な人からの連絡用FAX番号を書いておくので、苦情も減りますと書いてある。
送られた人から苦情がどんどんくるのが前提となっている広告方法ということか。
わざわざ企業イメージを下げる方法で広告を送る人の気が知れない。

おもしろかったのは、従業員が裁判員になってしまったときの対応方法の講演。大阪地検から担当者が出向いて説明会をするという企画のようだ。
対応方法ってだめと言うわけにはいかないから、送り出すしかないけれど、うちの事務所の事務員が裁判員に当たって、1日か2日ですめばよいが、もし10日も事務所にいなかったら、と考えると、その間の事務所のダメージは補償してほしいなあと思う。
一言で言えば困るのだ。
こちらも、大丈夫ですよ、なんてにこにこして言われたって、FAXで広告を送ったらこんなに良いことづくめと言う業者の宣伝と同じくらい怪しげ。

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四文字熟語

曇りのち晴れ。昨日よりも数度暑いとの予報に覚悟して出勤したのだが、昨日より少しましな気がする。気のせいか。

日記が上達しないのは、教養が不足しているからだと気づき、四文字熟語辞典を買いに本屋さんへ。
・・・こんなにたくさん出版されているとは知らなかった・・・それ自体教養不足か。
ぱらぱらめくって、自分の知っている熟語が多くでているのが読みやすくて魅力的なのだが、よく考えたら、知らない熟語を知るために購入するのだから、知らないのが多いのを買うべきだろうと思い直す。

教養が不足しているのは、もともと理系だったせいだと思う(責任転嫁か)。
ドラゴン桜を見ていて、文系はつけ刃では合格できないが、理系ならなんとかなるというのを聞いて妙に納得。
ついでに、歴史、特に近現代史を知らないのは受験科目になかったのに加え、学校で習わなかったからだと思う。
いつも甕棺なんかで始まって江戸あたりで終わる。中学校で甕棺から始めるなら高校では現代から遡ればよいのにと思っていたら、霞が関料理日記にも同じようなことが書いてあり、教養人も同じことを考えているのかと嬉しくなる。

今月号の大阪弁護士会の会報に市民会議の様子が掲載されている。
会の説明を聞いて、市民会議のメンバーが、弁護士や弁護士会を誤解していた。どうしてもっとそういう説明を市民にしないのか、というご質問があった。
どうしてって、そもそも市民は弁護士や弁護士会の説明を聞いてくださるのか。
私は近所のスーパーのちらしだって興味のある商品しか見ないし、やたらと新聞にはさまっているマンションの広告だって見もしないで捨てる。
自分の生活に必要がない情報は見ないし、見る時間もないのが普通だと思う。

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表現の自由2(東京地裁)

曇りのち晴れ。少し涼しくなったかと期待したけれど、結局元に戻ったらしい。暑い。

財務省の近くを散歩中にふと霞が関料理日記の著者紹介にでてくる昼食店の記述を思い出し、店を探してみることにした。
手がかりは財務省に近いこと、刺身定食を提供していること、そしておそらく相当のボリュームがあること。
この程度の手がかりでは見つからないだろうと思っていたら、すべての条件に合致する店を発見。・・・・これではまるでストーカー・・・・。

東京地裁で無罪判決
事件の報道を最初に見たときから、どうしてこれが刑事事件になるのかよくわからなかった。
普通に考えたら、政党ビラをポストに投函したことが刑法に触れるなんておかしい。
商業ビラならよくて政治ビラはいけないというなら、表現行為を内容によって規制したことになる。
これを住居侵入という外形で起訴したのだから、実はビラはカモフラージュで本当は空き巣の下見だとかいうような事情でもあったのかと思っていたが、判決の報道をみる限り特段の事情はないらしい。
そうすると起訴しないと住民が検察に怒鳴り込むおそれがあるのでとりあえず起訴して後は裁判所にお任せとか、警察が何を考えたのか逮捕してしまったうえ検察の担当が副検事さんだったとかそういう捜査側の事情でもあったのだろうか。
そういえば、以前、首を絞められた人を助けるために首を絞めている人の腕を払った人を副検事さんが暴行で起訴するというので、正当防衛でしょ、と言うと、数歩歩いてから腕を払ったので正当防衛にならないと言ったので、それ以上話をするのもあほらしくなったことがあったっけ。
もっとも、日本の裁判の有罪率が高いことを苦にしている人達にとっては、こういうのもどんどん起訴して無罪判決がでた方がよいということになるのだろう。
ともあれ、政治的表現行為を狙い撃ちしたのではないかと疑われる事件に無罪判決を出した裁判長に敬意。
我が国の民主主義に栄あれ。
なお、共産主義が民主主義や表現の自由を認めているかどうかはこの際関係がない。これは、民主主義国家である我が国が選択する表現の自由の保障の問題なのだ。

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残暑

晴れ。お天気に対して寛容になろうとしても日差しを見るとついいいかげにしたら、と言いたくなる。

朝刊に地方の裁判所で検察官が8分遅刻したとの記事があったが、あまりにコネタで取り上げる気にならなかったら、日本の検察がパリで表彰されるとの記事
唐突すぎて何のことかわからないけれど、おめでたそうな話なので、コネタと合わせて1本(そんなもの組み合わせるなという気もするが)。
我が国では、外国で認められると国内でも評価されたりするものなのだが、これもそういう展開になるのだろうか。
裁判員制度により、検察の軸足が公判に移るのではないかと思っていたところに捜査能力の高さが世界一という外国からの評価。
ここまで言われると今更捜査のレベルを落とす方向に移行するというのもなんだし、さりとて人材に限りはあるし、と悩ましいところだろう(他人の心配などしなくてもよい気もするが)。

修習生のころ、地検の幹部が、有罪率が極めて高いということが批判の対象になることはおかしい、という趣旨の講演をなさったのを聴いた。
無罪の人を起訴して無罪判決が出ても、その人にとっては迷惑な話でしょう、と。
そういえば、昨日は無罪判決で裁判官が慰めの言葉を被告人にかけたとのニュースがあったっけ。
いやもっと不思議な話は、合衆国では無罪判決が出ると、検察官が被告人におめでとうと握手を求めるとか。
・・・・・・・・・・・?

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夏山の風景

晴れ。とても暑い。夏は終わりかけていなかったようだ。それにしても、8月も下旬になって36度なんて、いいかげにしようと思わないのだろうか(・・・誰が?)。

仕事の増える量が、片づく量を上回っている・・・らしい。
机の上に何かがどんどん増えてゆく。
これはたぶん、休暇の終わった裁判官と書記官たちが、一斉に仕事を始めたせいではないかと思う。

朝、示談の電話、終わってすぐに飛び出して高裁の和解期日、事務所に戻って電話の続き、これで12時すぎ。
そのまま堺支部、記録閲覧後裁判官と面談。
・・どこかで見た人だと思ったら昨年の審判の裁判官か。昨年は、全体を見るというより細かい事実にこだわるという印象だったが、それに比べると随分落ち着いて見える。数をこなした経験と自信だろう。
面談を終えて、3時すぎ。面談の結果はあまり思わしい状況ではない。事務所に戻って仕事の山を片づけようかと思ったが、お腹がすいていたので、途中チキン屋で昼食。
食べると少し元気が出てきて、鑑別所に寄ることにした。可能性が少しでもあるなら最後まで努力すべきだ。

6時すぎに事務所に戻ると、仕事の山が出かけたときより高くなっている・・。
とりあえず高裁の和解経過の報告書それからあれとこれとそれから・・・・


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専門職

曇り、晴れ、夕立。雷と共に激しい雨が降っていた。夏の終わりが近いのだろうか。

今朝の新聞で、女医が全体の30パーセント、小児科、産婦人科になる率が高く、産休、育休でそのまま復帰できないことがあり、この分野の医師不足の原因となっている、という内容の記事があった。
随分以前に、女医の卵が産婦人科を希望すると、教授がだめだと言う、その理由は女は子を産むからだ、とこれが馬鹿げた笑い話のように書いてあったことを思い出す。
その教授の心配が現実になっただけのことであり、そのとき笑った知識人の皆様は今日の状況をどうご覧になっているのだろうかと思った。

日々進歩する分野で責任のある仕事をしようと思ったら、ブランクがあると怖くて復帰できない。
産婦人科は時間を問わない激務で母子2人の命を同時に預かっている。
この分野はそれが男であっても女であっても自らの家庭を顧みないほどの献身的な医師によって支えられているのかもしれない。

司法試験の合格者の女性の比率がだいたい3割と聞いている。
順調に率が伸びていたので、5割程度になるかと思っていたのだが、だいたい3割で安定したらしい。
もっともロースクールになるとまた比率が上がるかもしれないが。
医師と弁護士は違う職業なので、同じように論じることはできないかもしれないが、弁護士はどうなるのかなあ。

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あまりに詐欺的な

曇りときどき晴れ。またはその逆かな。朝方俄雨もあり。

昨日葉玉検事の会社法のブログを見ていたら、コメント欄が2ちゃんねる状態で、管理人が夏休み中にぼや、という感じだった。この人のことだから、気づいたらさっさと消火するだろうと思っていたら今朝になるとさっぱりと整理されていた。
ぼやの原因は、ロースクールの学生の泣き言に対する検事のコメントで、それを読んだときに「少しきついな」と思ったらそこから燃え始めたというもの。
ロースクールの学生ならずとも、葉玉検事のコメントには異を唱えたくなるだろう。こうすれば短期合格できる、というのはどこぞの司法試験予備校のキャッチフレーズにでも使っていればよいのであって、現実には、合格者数とロースクールの定員との間に大きな開きがあり、こうすれば短期合格できる、という回答は、大金払ってロースクールに行って、合格できない人が大量に生じるという問題についての何の回答にもなっていない。

ここまでは概ね予想どおりの展開だったのだか、予想外だったのはロースクールに対する葉玉検事の意見と私の意見が同じだったことだ。
ロースクールは詐欺だ、これが言い過ぎであれば詐欺的だ。
それで、解決法としては、消費者としてロースクールを訴えて払った金を返してもらうか、詐欺にかかっていないと信じて受験するかのどちらかしか選択肢はない。
某ロースクールのシンポジウムでお会いした某教授から、ロースクールの学生がロースクールに授業料を返せと訴えたら学生を勝たせると言っている裁判官がいる、という話をお聞きした。
むろん冗談だろうが、こういう話が法曹関係者の中で冗談にでもでてくることがロースクールの現実なのだ。

それから、ロースクールの学生さんたちの議論を見て、ちょっと意外だったのは、単純に計算した合格率を基に議論をしていることだ。
合格率など意味はないと思う。
ほぼ100パーセントに近い合格率を出すロースクールが出てくる反面、一人の合格者も、が言い過ぎなら、ほとんど合格者を出せないロースクールも出てくると予想される。
単純な合格率を信じて、自分の周囲を見渡して、この中で上位何割に入っていればいいのだな、などと思わず、全国レベルで考えた方がよいと思う。

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過払い金返還等について

昨日自由と正義を読んでいると、公設事務所に赴任した弁護士が過払い金返還実務の説明の講演をして回ったという記事があり、そう言えば過払い金をサラ金から取り戻すことができるという一般論が新聞記事になっても、具体的に過払い金を取り戻すためにはどうすればよいのかを説明しなければ一歩踏み出すことができないのではないかと思いました。

過払いになっているかどうかを知るためには、最初に借りてから現在までの取り引き(借りて、返しての繰り返し)を利息制限法に引き直して計算する必要があります。
そのため、正確な計算には、過去の取り引き履歴を入手する必要があるのですが、おおざっぱにいえば、7年以上サラ金とおつきあいがあれば、過払いとなっていることが多いようです。
おつきあいが3年や4年では過払いとなっていないと思われますが、利息制限法で引き直しをすると、債務額は少なくなります。
また、7年以上おつきあいがあっても、最近借り入れ枠を拡大してまとまった額を借りた、というような事情があれば、過払いとなっていないことが多いです。

サラ金とのおつきあいの長さを目安にして、過払いになっている可能性がある、又は返済額を減らしたいと考えたときには、最寄りの弁護士会相談課で弁護士の紹介を受けてください。
ただし、弁護士が介入して利息制限法に引き直しをすると、サラ金から金を借りることができなくなりますので、今後もサラ金とおつきあいしたいと考えている場合には、お薦めしません。

弁護士費用ですが、大阪弁護士会相談課の審査基準では、着手金は、債権者2人以内5万円以下、債権者3人以上は債権者1件あたり2万円以下となっています。
報酬金は結果に応じて場合分けされているので、詳しくは委任した弁護士に尋ねてください。

それから話は変わりますが、先日、扶助協会にたどりつくまでにあちこち相談して大変でした、という話を聞きました。
弁護士費用がないために破産できない、と考えている場合には、お近くの法律扶助協会または、弁護士会相談課に扶助で破産したいと相談してください。
扶助協会の審査基準をクリアしていれば、15万円くらいの費用を扶助協会が建て替え、それを毎月1万円ずつ程度の分割弁済となります。


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台風は西へ

台風が西へ進路をとったので、今朝少し曇って風が吹いた程度で午後からは相変わらずの日差しに戻った。
お出かけ仕事の予定が午前でよかった。

少年事件で審判が近づいてくると、自分で考えさせるとかなんとか言ってられなくなり、気がつくとあれしちゃだめ、こんなことには気をつけて、などと口うるさくなっている。
概して鑑別所の職員は感じがよい。若い職員と少年がいるところを見ると、ちょっと年の離れた兄が生意気盛りの弟にものごとを教えているところのようにも見える。
社会資源の乏しい子どもの場合、ここを出るとまたあぶない環境に戻るわけで、よく気をつけるんだよ、自分のためだからね、としか言いようがない。

NBL839号の巻頭エッセイは「敵対的M&Aの進化、深化、真価」(渡邊顯)。
王子と北越を題材にし、メーカーによる同業他社への買収提案という点でファンド等のそれとは違う、日本製紙の措置を奇策と評するのはUFJ銀行の統合に対する東京三菱銀行と三井住友銀行の事例に学んでいない、など鋭い切り口とオーソドックスな結論で非常に安定感のある内容。

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自由と正義8月号

晴れ。今日も暑いと書くのも嫌になってきた・・・。
夏だから、ということで早めに事務所を出てスポーツクラブでピラティスとヨガ。なんだか人らしい気分がする。

弁護士会相談課から11月の土曜相談の日程調整の電話が入ったり、扶助協会から新件の割り当てが入ったり。この業界はお盆なんてあまり関係がないのか。

先日届いた「自由と正義」8月号は内容が濃く、面白かった。
冒頭のエッセイ。筆者の名前に見覚えがあるようなないような。誰だったっけ、と思ったら前法務事務次官。珍しい。いつもは弁護士が書いているのに。誰かのコネだろうか。内容は・・・よくわからない。散歩談義のようなそうでないような。
特集は医療事故と弁護士の役割。
裁判官、患者側弁護士、医療側弁護士、医療専門家の協力の仰ぎ方、最高裁判決の解説、の5本だが、いずれも力作である。
特に、患者側弁護士の仕事と心得についての大森論文は迫力がある。これだけのことができないなら受任するな、これだけの作業でも医療現場に比べたら楽なものだと思え、とのお言葉にはただただ恐れ入る。
こんな完璧な訴訟活動が本当にできるのだろうか。
とはいえ、集中証拠調べに臨む心得などは、医療訴訟に限らず一般的にも当てはまることである。この仕事は何より準備が大切、友人の結婚式で友人の事務所のボスがそうスピーチをしていらっしゃった。最近、準備にかける手間暇が登録当初に比べて少なくなっていないか気になった。

その他連載の法廷弁護の技術「主尋問の技術」も面白かったし、特集2の諸外国における非弁護士活動規制の法制度も面白かった。
ドイツ人法律家にドイツにおける総会屋対策を尋ねたら話がかみ合わなかった、ドイツには経済マフィアや民暴はなく、総会屋などというものは存在しない、とか。
さらに寄稿の「治安国家の代償」には共謀罪トリビアみたいな話が記載されている。
共謀罪が成立したら、共謀段階で終わらずに予備、場合によっては実行の着手までいった方が罪が軽くなるとか。


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追悼

終戦記念日。晴れ。今日も暑い。
戦没者追悼式の中継を見ずに仕事をしていることに一抹の後ろめたさを感じる。

早朝に首相が靖国神社を参拝したとのこと。
中国と韓国の反応が報道されている。
首相のコメントも外国の反応に対するものばかり。
我々が第一に問題にすべきは、日本国憲法の問題であって、外国の反応ではないと思うのだが、どうしても我が国は、外国の視点からしか自国を語れないらしい。
外国がどう言っているかという視点からしか語らないから議論がゆがんでしまう。

城山三郎氏の「指揮官たちの特攻」を読んでも、NHKが放送していたゼロ式戦闘機の開発の経緯を見ても、怒りがこみ上げる。確かにこの国には先の戦争に責任を持つべき者がいたはずだ。
どうしてABCなどという外国の基準でしか見ないのだろう。
我々自身で検証し、分けるべきは分けるべきだ。
宅間と被害者の子ども達が合祀されたら親たちはどんな気がするか。

首相のパフォーマンスはもうたくさんだ。いつになったら拉致された被害者は帰ってくるのだ。
どうせ辞めるのだから何でもできるというのなら、イスラエルで馬鹿にされたり、モンゴルで遊んでいたりせず、少しは意味のあることをしてほしい。

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お盆休み

晴れ。昨夜は北風と共に雨が降ったのだが、そんなことは忘れたかのようなお天気。
お日さまの元気のよいのは良いことだ。昔の南米の国家では、お日さまが明日も元気でいるように毎日人の心臓を捧げたというくらいだもの。
・・・とはいえ、先週末に一駅向こうの事務所から借り出した記録を返しに行くのを、もう少し陽がかげってから、と自分に言い訳をしてずるずると出そびれる。

法務省が付帯私訴の制度を導入することにしたとの記事
大学の授業で、日本の裁判は民事と刑事が別れているが、刑事手続きの中で民事の損害賠償の手続もしている国もある、と聞いたときは、世界にはいろいろな制度があるものだと思ったものだ。

記事によれば、殺人、強盗傷害、婦女暴行などに限定されるとのことだが、現実にはこれらの犯罪を犯した人はたいてい実刑になっているので、よほど財産がある人が犯人になった場合でなければ、絵に描いた餅みたいなものだろう。
それに、財産がある人が犯人になっているときには、刑事事件で判決までに示談をすることが多いので、結局この制度は、財産のない人が犯人である場合に、名目的な債務名義(判決)をとるということになるのではないだろうか。
さらに言えば、示談の場合には、本人に金がなくても親や兄弟が代わりに支払ってくれることがあるが、判決による執行では、判決の対象となった人以外の人の財産には手が出せない。

その他、国選弁護人が付帯私訴の代理人にもなるのだろうかとか、ただでさえ裁判員制度ができて忙しくなる刑事部の裁判官にそこまで負担を大きくして大丈夫なのかとか、裁判官の数も法廷の数も限りあるのに刑事裁判全体が滞留・遅延しないか、損害賠償の問題が決着するまで、被告人は実刑になっても刑務所に行かずに訴訟に対応することになるのか、それとも、被告人の手続保障なしに判決するのだろうか、などこまこましたことが気になるのだが、そこはこれからの制度設計となるのだろう。

刑事記録を使うからと簡単に判決ができるように書いてあるが、責任があるということがわかっても損害額がいくらかということになるとそれはそれで被害者が主張立証する必要があるはずだ。
被害者が早期に主体的に行動する必要はあるだろう。印紙代も必要だろうし、訴訟のための弁護士費用も必要となるだろう。

どの程度の効果があるのだろうか。
ないよりまし、という程度かなあ。それとも劇的な効果が生じるのかしら。

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熱帯気分

晴れ。暑さは普通。32度から36度の間なら最近は普通になってきた。
昨夜のニュースでは京都の下水道で大きくて首の長い見たことのないとかげの捕り物をしていた。
熱帯気分満喫。・・・気分だけでなくなっているような気もするが。

未練たらしく、長野県のHPを開いて、「脱ダム宣言」を読む。ネーミングだけは知っていたが、宣言文を読むのは初めて。名文だと思う。
理想を掲げた知事が選挙で拒否されたことを悲しむより、こういう知事を選挙で選んだ長野県民を尊敬しよう。少なくとも知事の在任中は、国土の破壊はその進行を止められていたのだから。
ちょっと面白かったのは、脱記者クラブ宣言。
知事の会見は、従前県ではなくクラブが主宰していたとのこと。
新しい知事はガラス張りの知事室を廃止するそうだし、会見も再びクラブ任せになさることだろう。
ところでオリンピックにからむ使途不明金はどうなったのだろう。

「刑弁情報」が届く。特集は知的障害者の刑事弁護。連載は甲山事件裁判から日本の司法を考える。
知的障害者の事件報告の中に、身長180センチ、体重100キロを超す25歳の男性が3歳児くらいの知能しかなく、いらいらしてたまたま通りかかった高齢女性を突き飛ばして死なせてしまった事件があり、言葉を失う。
青年のご家族は青年を溺愛していらっしゃり、その反面ご遺族のお気持ちにはあまり配慮なさらなかったようだ。
結果は、公判手続停止で、青年はご両親の元に帰されたとのこと。
家族を無惨に殺されても博愛精神を持て、と誰が誰に言えるだろうか。我々はどこまで理念に殉じることができるだろう。

甲山事件は、検察が不起訴としたのを検察審査会が不当とし、それを受けて検察が起訴した事件と聞いている。
この事件を国家権力による横暴と非難する言葉を聞くたびに、検察審査会や裁判員を民主主義だの国民の意見だのと持ち上げる昨今の風潮を思いだす。

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余計なお世話

晴れ。天気予報では36度となっていたので、その割にはたいしたことないじゃないと思いながら歩き回る。天気予報っていいなあ。

9条の会ニュースの一面はコスタリカの法律家の講演記事。
この会はコスタリカに熱を入れている。憲法で常備軍を禁止しているからだそうだ。1948年の内戦の反省によるものと解説されている。
常備軍を禁止、ということは、非常時には軍備をするのだろうか?間に合うのか?
コスタリカの正確な位置が知りたくて久しぶりにグーグルアース。
いつ見てもわくわくするような画像だなあ。
北米と南米をつなぐ細い橋のような部分でニカラグアとパナマの間にある。
ここに常備軍を置かず、米軍を駐留させないとすると、どういうことになるだろうかと想像する。
どうというほどのこともないかも。アメリカにとって、という意味だけど。
コスタリカの名は、映画華氏911の一部をテレビで紹介していたときに聞いた覚えがある。いち早くアメリカ支持を打ち出したということだったと思う。
だってコスタリカは、軍備ではなく外交で生きて行くということだし。

全く話は変わるが、外国の航空会社を相手に、荷物が遅延したことの損害賠償請求訴訟で3万円余りが賠償額として認められたが、航空会社が訴訟費用(通訳料、鑑定料、当事者・証人の日当等)の確定の申し立てをしたら、原告の負担分が6万円余りになったとのこと。
費用対効果を考えると、小額の訴訟は割に合わないということか。
飛行機で手荷物が行方不明になるのはそんなに珍しくないので、到着後すぐに会議等で必要な場合、スーツ、靴等最低限のものは手荷物に入れておくのが心得だと思っていたけど。


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酷暑

晴れ。とても暑い。

1年近く虫歯以外の理由で調子が悪かったので歯医者さんに行くと、感染症とのことだった。
抗生物質と痛み止めをもらう。

急ぎの書面を書いていると電話、それに応答しているとFAX、それについて報告書を書いていると来客、打ち合わせ。終了後現場立ち会いの待ち合わせの時間に遅れないように、折り返しの約束をしていた電話をできずに出発。その合間にも細かい用事の電話があり、メールがあり・・・・。
事務所に戻ると新たな電話が入っている。労働事件のようだが、今新たに労働事件を受任する余裕はなく、相談課をお薦めする。
9月1日が商標の原稿の校正の締め切りとの連絡が入る。原稿の入った封筒が何かの下敷きになってゆくと忘れてしまいそう。

ドトールの野菜ジュースを飲み、駅のコンビニでコーヒー牛乳を買い、昼食の代用兼水分補給をしながら移動。
明日は朝一番に堺支部。その後予定どおり回ることができるか。

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夏休みは台風とともに・・?

晴れ。暑い。午後から台風で雨が降るかもしれないとのことなのだが、今のところ気持ちの悪い風と雲だけ。
夏休み気分だったのに、仕事もなんだかばたばたあわただしくなってきた。
私の夏は数日で終わったらしい・・・・。

明日は、不動産鑑定の現場立ち会い。できればあまり暑くなく、かつ強い雨も降らないでほしいなあ。
裁判官は建物の中で仕事をしている。検察官も基本的に建物の中で仕事をしている。朝から晩までずうっと。
弁護士稼業のよいところは、光と風と季節を感じながら外を歩くことができることだ、と思っている。
特に春と秋の季節のよいころは。
良い面もあれば悪い面もあるさ、暑さも台風も豪雨も季節のうち、と思うことにしよう。


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緑の山、緑の里

晴れ。いつもより1時間早起きして、2時間早く事務所に着くと仕事がはかどることがわかった。
朝刊を見ていなかったので、ネットのニュースで長野県知事選の結果を知る。

脱ダムかダム建設かが争点となっていたとのことなので、長野県民はダム工事が好きだったのかと理解する。
子ども達に残すのは緑の山か借金の山か、と演説がテレビで流れていたのを思い出す。
バブル経済と言われていたころ、経済学者が、国民が豊かになったのではない、未来の金を今使っているのだ、国民すべてが将来にわたり借金を負ったのだ、という趣旨のことを言っていた。
世間を循環している大量の金がどこから出てきたのか不思議だったのだが、この一言ですっきりと納得がいった。
人はいつも、何も変わらない。
イースター島で最後の木を切った人は何を考えただろうか、というナレーションも聞いたことがあるが、多分、我々とあまり違わなかったと思う。何も考えていない。

大阪市で同和事業が問題となっていたとき、長野県では既に同和事業の見直しをしていたという報道も見た記憶がある。
もしかしたら、こういうことも今回の敗因の一つだったのだろうか。

人は、少し前進すると疲れて、戻りたくなるのかもしれない。
モーゼに率いられた民はしばらく砂漠をさまようとエジプトで奴隷をしていたころはよかった、と言ったそうだから。

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夏休みモード2

晴れ。とても暑い。
当番弁護の待機日。それがなかったら事務所を閉めてどこかに行きたい。

昨日の夕刊で杉本氏が亡くなられたことを知る。殉職という言葉が頭に浮かぶ。
最後のときまで日中関係を気にかけていらっしゃったのではないだろうか。ご著書の執筆は体力的に負担であったろうに。
ご冥福をお祈り申し上げます。

霞が関料理日記。
花見の帰りに春らしいものが食べたくなり、その時間から菜の花と蛤を買いに行こうかどうしようかと考えて買わずに帰宅し、アンチョビーのチャーハン。
友人宅に日曜の夕食に招待されたが夕方から会議があるので友人一家を昼食に招待し、妻と相談してチキンとレーズンのサラダ。
季節、時間的制約、料理がテーブルに出されるシチュエーションを考慮して、メニューが決まる。
料理はとても知的な作業だ。
著者の料理も素敵だが、文章がまた素晴らしい。素材の味を引き出すまろやかな味付けときれいな盛りつけ。これに比べると私のは塩味がきつすぎる素人料理。

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夏休みモード

晴れ。しっかり真夏。

昼前に旭屋さんから注文の本が届いたと連絡があり、帰りまで待てず昼休みに取りに行く。「霞が関料理日記」(大饗膳蔵)。ピロシキなんかのカラー写真がついており、予想以上によさそう。

歯医者さんの予定を来週にしたので、時間があいた。新着のNBLに「法の適用に関する通則法」の解説が載っているので、条文をダウンロードしてこれを読むことにする。
長いタイトルの法律だが、現在は「法例」とたった二文字で呼ばれている法律の改正である。
このタイトルの付け方から連想するのは、裁判員制度の導入のために、刑事関係の用語の言い換えが流行っていることである。
やたら長くて説明たらしい言い方が推奨されている。
「他人をそそのかして犯罪をやる気にさせること」(教唆)
「危害を加えてきた相手に対して、自分の身体や財産を守るために、その場でやむを得ず反撃すること」(正当防衛)
なんだか、井上ひさしの「国語元年」を思い出してしまう。あれは明治政府が敵性用語を抹殺しようとする話だったっけ。
言い換え一覧を見ていると、紅衛兵革命が我が国を飲み込んだかと思ってしまう。というか、我が国の最後の砦が司法で、それもついに紅衛兵革命に飲み込まれたというところか。
知識人を抹殺したのがポルポト革命。
素人を礼賛し、専門家より素人の判断がすぐれているというのが我が国の司法改革の目玉なのだから、隣国の思想を見て目を丸くしている場合じゃない、というか周囲の皆様が目を丸くなさっているのではないだろうか。

というわけで、「大地の咆吼」(杉本信行)。四苦八苦してなんとかダラーを読み終わり、「大地の咆吼」を読み始めると、オアシスにたどり着いたような気分。
70年代の風景から始まる。隣は張りぼて肥大国家かと思ってしまうような唐突で威勢のよい論ではなく、地に足のついた分析がなされている。


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会館

晴れ。曇っていたのがどんどん晴れて来て真夏日。暑い。

昨夜ようやく「ウルトラダラー」を読み終わった。何が言いたいのかいまひとつよくわからない。これを書いた人は深読みしてほしいのだろうか、さらっと流してほしいのだろうか?登場人物が全員魅力に乏しいので、小説としてはいまひとつ。

会館は夏期研修も今日で終わり、いよいよお引っ越しが近くなる。
新しいのを買うときの説明では、会館が古い、危ないなどと言っていたけれど、裁判所は内装工事くらいでそのままお使いになるらしい。
今更詐欺とかなんとかとまでは言わないけど。

新しい会館が使い勝手のよいものであることを期待する。
平べったい14階建て。ガラス張り。張り出したひさしで直射日光を遮るとのことで、あまり他では見たことがないような外見をしている。
市民の利用スペースと事務局スペース、会員専用スペースをきちんと区分できるのだろうか。
会の個人情報保護で保管状況の調査に参加した者としては、新会館での情報セキュリティに遺漏がないことを祈る。
市民が弁護士会館に望むことは、くつろぎのスペースでも癒しのスペースでもなく、しっかりした情報管理と必要な情報提供だと思うんだけど。


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表現の自由(東京地裁判決)

晴れ。真夏日。

道路公団の元総裁が文春を名誉毀損で訴えた裁判の判決。東京地裁。
公共の利害に関する公益目的の記事であり、真剣な言論に損害賠償請求は筋違いとのこと。
憲法上の権利である表現の自由に基づいた判決であり、損害賠償請求は筋違い、とまで言い切ったのは小気味よい。

名誉毀損(刑法230条、230条の2)は、公然と事実を摘示し、人の名誉を毀損した行為が、公共の利害に関する事実に係り、かつ、その目的が公益を図ることにあったと認める場合には、事実の真否を判断し、真実であることの証明があったときは、これを罰しない、とされている。
そして、この規準は不法行為としての名誉毀損にも妥当するとされている。

政治的な言論、公益目的の言論が保障されている社会でなくては民主主義など絵に描いた餅以下だ。
絵に描いたもちは絵としては価値があるかもしれないが、公益目的の言論が保障されていない社会が民主主義を標榜するのは国民に対する抑圧をごまかす隠れ蓑であり、有害である。
そういえば独裁制を採用しているお隣がどうして「共和国」なのだろう?

言論には言論というのが原則である。
藤井元総裁も、反論があればなさればよい。
双方から言い分が出されることで、国民のこの問題に対する理解もより深まる。
それこそ憲法が国民に保障しようとしていたことである。
表現の自由が裁判で争われる事案はどこかいかがわしさがつきまとうという印象を抱いていたが、こんなにど真ん中の言論が問題になるのも珍しい。
藤井元総裁は、一体何を証明しようとなさっていたのだろう。
それとも訴訟をすることで言論を萎縮させようとなさったのだろうか。途上国の独裁者並の感覚の持ち主?
結果的には、裁判で再度記事の内容の真実性が確認されただけで、よせばよかったのにという訴訟の典型例となってしまった。


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