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不正競争防止法研(虫歯予防ガム高裁判決)

曇り。少し寒い。
朝刊に知財高裁が福岡の「ひよこ饅頭」のことを和菓子としてありきたりの形として立体商標を取り消したとの記事。
納得がいかないなあ。「ひよこ」と言えば福岡のおみやげとずっと思っていたし、愛らしい形に特徴があるとも思っていたのに。

不正競争防止法研究会。東京高裁平成18年10月18日。キシリトールガムの比較広告に関する判決で、一審判決は原告敗訴だったのが、高裁では比較広告の差し止めが認められた。なお、損害賠償については被告に過失がないとして認めらなかった。
一審では双方の実験結果が異なっており、実験条件によって結果が変わるのかと思っていたら、高裁の段階で原告が被告の実験で得られた画像データを解析し、被告の主張するような結果にならないと主張した。
高裁が鑑定実験をしようとしたが、被告が実験について厳密な条件を指定し、実験者まで限定したので、再現のための鑑定実験は断念することになった。
これをもって、裁判所は、被告が当初の実験の合理性について必要な立証を自ら放棄したものと同視すべきで、被告の実験の合理性はないと言わざるを得ない、とした。

比較広告が虚偽であるとする裁判では、虚偽であることの立証は原告がしなければならない。
高裁も、「虚偽性について立証責任を負う控訴人(原告)の申し出に基づいて」と述べている。
被告の実験の再現のための鑑定実験は、被告の実験結果が虚偽であったことを立証するためだから、この実験ができなければ、立証ができない。立証ができなければ、立証責任を負う原告が敗訴する、ということになるはずである。
被告が鑑定実験にあれこれ条件をつけて実験ができなかったことによって、立証責任が転換したのだろうか?
判決文では虚偽性の立証責任は原告、実験の合理性の立証責任は被告と書かれているように読めるのだけれど、虚偽性と実験の合理性とはどう違うのだろうか?

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