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年金分割と離婚?

曇り。暖かい。
個人情報保護法のシンポジウムのために23条照会回答拒否の事例を調査したが、法律を誤解した拒否が数例あった程度で、たいした影響はなさそう。

テレビ局のニュース番組の下請け会社を名乗る電話が、年金分割ができるようになったら熟年離婚が増えるはずなので、50代の女性で離婚を考えている人を紹介してほしいというようなことを言う。
年金分割で熟年離婚が増える???

年金の分割といっても現金が手に入るわけではなく、受給資格は自分が充たしていないといけないし、従前保険料を納めた記録が移転するだけで、実際に年金を受給するころにはそれがいくらになっているかわからない。
そもそも平成19年4月改正は、過去の分の分割について話し合いが原則で、話し合いができないときは裁判所が決める。
平成20年4月改正は、平成20年4月以降の厚生年金の3号被保険者となっていた期間について2分の1を当然分割としているので、この制度の恩恵を受けようと思えば、平成20年4月以降どれだけ長く3号被保険者でいたかということが問題になる。

年金をあてに3号被保険者をしているより、働いて収入を得ている方がよほど離婚後の生活は確実ではないか。
年金分割をあてに離婚を思いとどまることができる状態なら、離婚しなくてもよいのではないかとも思う。
離婚の相談に来られる方はたいていもっとせっぱ詰まっている。

DV夫から幼い子ども2人を連れて逃れたお母さんが久しぶりに事務所に来られた。
2年前、離婚調停で頑として離婚を認めなかった夫から、内容はわからないが調停を起こされた、対応してほしい、という相談だった。
子どもを連れて家を出た直後にはどこか頼りなかった人が、現在生活は安定している、子ども達もすくすく成長している、と語る。言葉の端々に仕事と子ども達との生活に自信が窺われる。

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