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国歌伴奏命令違反処分合憲判決

雨、晴れ、後曇り。風が少し冷たいが春先の雰囲気。

最高裁で君が代伴奏を拒否した教師の処分を合憲とする判決。原文はまだ読んでいない。
記事によれば、判決では、思想の告白を強制していない、と判断したとのことだが、どうしてこれが思想の告白の強制にならないのかわからない。私には絵を置いて踏むかどうかでわかりやすく思想の告白をさせた江戸時代の踏み絵と同じに見える。
拒否しそうな教師に伴奏を命じて、拒否したら、やっぱり、とか。

日本国憲法は、こんなことを本当に認めているのか。
我が国は自由を抑圧する隣国とは違う。民主主義を選択し、思想・良心・表現の自由を憲法で保障した自由で寛容な国家である。
式典を妨害したわけでもない教師を、伴奏拒否という理由で処分することで、子ども達に国歌、ひいては国家に対する恐怖と憎しみを育てることになりはしないか。自律的な思考、他者への寛容など、これでどうやって子ども達に教えるのだ。

歌という点から言えば、君が代は好きじゃない。
「さざれ石」が「さざれ」と「石」で切れているし、曲は終わったのかどうかよくわからない終わり方をしている。
荘厳な「海行かば」を口ずさむことはあっても「君が代」を歌いたい気分になったことはない。
個人的な好みから言えば坂本龍一あたりに作曲を依頼して新しい国歌を作ってもらったらどうかと思うんだけど。何年か前にフランスだって国歌の歌詞が時代にそぐわないとして変更したという記事を見たことがある。
それとも東京都知事はよほどこの曲とセンスが合うのか?


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広報感覚

曇り。予想外に風が冷たい。

会執行部と記者クラブとの昼食会を広報委員として見学。
会執行部は、昨年12月25日に会HPの会員検索をリニューアルしたので、内容が充実し、使いやすくなったことを市民の皆様にPRしていただきたいとクラブの皆様にお願いをする。
クラブの皆様からは、刑事一般で検索したが、刑事事件で有名な先生の名が出ないじゃないか、とか、複数の弁護士を選択し、この中からどれがいいかという質問に会は答えてくれないのか、とか、過去に懲戒された記録がほしい、等のご質問、ご意見。
執行部はご質問、ご意見に丁寧に答えている。
そのうち、記者のお一人から、これのどこが新しいのか、昨年の12月から動いているシステムについて今更記事になるか、何か目新しいことが最近あったのなら、それを言うように、とのご意見が出される。
執行部は、昨年12月のシステムリニューアル時には登録者が少なかったので、その状態で宣伝するとかえって市民にご迷惑ではないかと思った、最近登録者数が増加しつつあるので、そろそろ宣伝しても大丈夫だと思って、今日に至ったと説明するが、どうやらマスコミの皆様からすれば、これでは話にならないらしい。

本日の教訓:広報するときは記事を書く側の立場になって考えよう

ちなみに、弁護士を2、3名にしぼって、どれがいいか弁護士会に尋ねるというのはナンセンスだと思う。
どの弁護士がフィーリングにあうかは個人によって違うので、他人がよいと思っても自分にはあわないかもしれない。
一度事件を依頼したらたいていの事件では数ヶ月から数年のつきあいになる。
要は見合いと同じで、釣書を見て気に入ったら、自分で会って話をして、そのうえでやっていけそうかどうか決めるのがよい。
長くつきあっていけそうもないと思えば、弁護士の側から受任をお断りすることもある。
人生の重大事について他人任せはよくない。

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検察官が?

晴れ。週末は寒かったのだけれど、今日からまた気温が上がるらしい。

私の聞き間違いでなければ、昨日の報道特集で、鹿児島の12人無罪事件では、捜査中に担当警察官が、検察官に、事件は存在しないと告げていた、と言っていた。
信じられない・・・・?
ありもしない事件のために時間と労力を割いて、証拠もないのに起訴して、公判廷で弁護人や裁判官の前で必死に有罪を主張したい検察官なんてこの世に存在するのだろうか?
何のためにそんなことをする必要があるのだ?
検察官は、週に何回も同じ裁判官の前で多数の事件を立証しなければならない立場なのに、そんなことをしたら恥をかくという以前に、信用までなくすじゃない。
大阪地検で民法の規定も戸籍の実務も知らずに起訴して大恥じをかいたというのとは次元が違う。
鹿児島では、検察官が警察の違法捜査をチェックできないような特殊事情があるのだろうか?
報道は真実なのか?

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CFJ

雨のち曇り。風に沈丁花の香り?

兄弁からCFJに過払金請求をしたら弁護士もつけず、大量の書面だけが出てきたが、こういう対応に対して組織的な対応をしているかどうか知らないかとの連絡。
CFJは「支払人」と称する人物が裁判を担当をし、しかも裁判所に出て来ず、電話会議を希望する。
以前にCFJ相手に裁判をしたときに、電話の相手に本当に代理権があるのか疑ったのだが、その後他の弁護士がCFJの支配人登記には実体がないと争って勝っているのを見かけた。

ネットで検索すると、CFJは今でも「支配人」が担当し、裁判所に出てこず、しかも最高裁の判例を無視して意味のよくわからない書面を大量に出して過払い金を返さないと主張しているらしい。
今時珍しい会社だ。
私の依頼人もCFJに対して過払い金を持っている。
さあ、訴訟をしよう。どういう対応をしてくるか楽しみ。

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排水設備のトラブル

晴れ。

近隣の下水管が庭の下を通っているが、どうやらそれが壊れたらしく、下水が庭に漏れているとの相談。
自宅の下水管は別のものを使用しており、問題となっている管はもっぱら近隣の数戸が使用しているとのこと。

相隣関係の条文を見ると、民法217条に排水設備に関する費用負担は慣習によるとなっており、慣習がないときには、216条で工作物の所有者に修繕をさせることができると書いてある。
相談者に慣習があるのか聞いても知らないという。こんなことめったに起きないから知らないのが普通だと思う。
所有者について尋ねると、昔に相談者の親族が設置してその後周辺土地を分譲した可能性がある。
こういう場合、所有者は誰になるのだろう?
そもそも近所の数件のうち、どの家がこの排水管を使用しているかもはっきりとはしていない。
使っている可能性のある家に壊れたので修理をしてもらいたいと話をもっていったらどうかと言うと、近所は皆高齢化しており、自分たちは困っていないので、対応しないと思う、とのこと。
調停を起こしては、と言うと、近所とそんなことまでと困惑される。ごく自然な反応だろう。

・・・・・・。
排水管の相談は、ときどきあるが、いつも困ってしまう。
判例体系で検索しても、こういう事案は出てこない。
どうしたらいいのだろう?

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滝井先生、水野先生講演

晴れ。一日ごとに冬が遠ざかる気配。

滝井先生&水野先生の講演会「行政訴訟の新しい潮流を読む」。
滝井先生のお話ぶりからは、当然そうなるものがそうなったというふうに聞こえるのだけれど、従来の判例を変更し、実務を変化させるというのは並大抵なことではないだろう。
最高裁まで争い抜いた代理人の弁護士の信念とパワーがすごいね、と話ながら会場を出る。
二次会は満員らしいと聞いてそのまま帰宅しようかと思ったが、事務にウイルススキャンのためにパソコンの電源を入れるよう頼んでいたことを思い出し、朝からまだ一度も立ち寄っていなかった事務所に戻ることにする。
会場を出たところで別れた山口先生は、深夜に人気ブログ「ビジネス法務の部屋」の更新をすると仰っていたけれど、当方は行政法の講演会の内容を書こうとして頭がちゃんと働いていないことがわかり断念する。

水野先生は新設された9条2項が最高裁の判例を動かしたのではないかと期待されていたようだが、滝井先生は、9条2項がそのような効果をもたらしたかについては懐疑的。むしろ9条2項は、立法が司法をしばる規定となり3権分立に反して違憲ではないかとの問題提起。
その他、確認訴訟の活用、義務付け訴訟、差止訴訟の使い方について実務的に示唆に富んでいる。
確かに今までになかった道具ができたことはわかったが、使い慣れないのが使って大丈夫か、とちょっとこの分野に手を出すのは怖い。


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事業家の発想?

晴れ。よいお天気。梅は朝より夜の方が香るように思われるのだけど、どうしてだろう?

「今日もいいこと日和」。元(?)会計士さんのブログ。会計の話もあるのだが、チョコレートや花の話題や写真がとても素敵。
このブログにお薦め本として『餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか?』が挙げられている。
数週間前、本屋で見かけたときから、このタイトルには違和感があった。
高級フレンチのシェフになりたい人と、餃子店の職人になりたい人は、違うのじゃないだろうか。
そもそもこれは比較の対象になるのだろうか?
ここまで考えて、もしかしたらこれは、何かになりたい人が考えることじゃなくて、なんでもいいから儲かる事業をしたい人を念頭に置いた設定かな、と思いついた。
あんまり興味はないけれど、わかりやすい会計の本ということなので、そのうち気が向いたら読んでみようかな。

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ビールの季節?

小雨。少し寒い。

サッポロビール買収かと報道されているが、記事を読んでもサッポロの反応がよくわからない。
株主総会を開いて現行買収防衛策を廃止して別の方法を決議するというのだが、そもそも買収の話が寝耳に水なのか事前に話しがあったのか、この買収に対して経営者はどう考えているのだろうか。
大口の株主はどう考えているのだろう。
買収をかけた方についても、ホワイトナイトが現れて高値で売り抜けることが目的ではないかという推測まであり、まだそんなことをしているのか、とうんざりする。
話につられて株価が高騰しているというのを見ると、投資家というのは懲りない人達というかなんというか。

サッポロとアサヒの統合かと記事には、アサヒは先日カゴメと統合すると言ってなかったっけ、と思うより先に、公取委に事前相談なしにそんな統合案を打ち上げたのか?という疑問が生じた。
アサヒは統合を否定しているらしい。

いいかげんに会社をマネーゲームの対象にするのはやめてほしいなあ。
消費者てしては、会社経営者に、会社防衛なんてことに忙殺されるより、安全で良質な商品をリーズナブルな価格で安定して供給することに日夜専念してもらいたいんだけど。
ビール会社がドライ戦争をしていたころが懐かしい。

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刑事訴訟規則303条の解釈

晴れ。梅は満開。

松本の弁護人に対する処置請求事件の決定書を入手した。
裁判所はいつまでに処置請求を行うことができるかという刑事訴訟規則303条の解釈が主な争点となっている。
先例としては、審理終了時までとして大阪弁護士会の判断と、事件終局後に判断を下した沖縄弁護士会のものがあるが、大阪の議論の経過は資料があったが、沖縄の記録は確認できなかったとのこと。

本決定は、規定の趣旨・目的、規定の文言解釈、先例を検討し、期限を付することの具体的妥当性及び批判について検討したうえで処置しないとの結論を導いている。

裁判所は、事件終結までに処置請求しなければならないなら、連日的開廷をしていれば、終わるまでに処置請求できないので不合理だと主張したが、これに対しては、処置請求する暇がないほど充実した連日的開廷が開かれて事件が終結しているのなら、訴訟遅延などないではないか、との反論がなされている。

処置請求とは、検察官又は弁護士が裁判所の訴訟指揮に従わず、訴訟が遅延しているときに、検察庁または弁護士会が対応する制度であって、懲戒の制度とは別であるとの説明もなされている。

私のごくわずかの刑事弁護の経験で言えば、裁判所は、検察官が追起訴をするが時間がかかると言えば、検察官の言いなりに随分先の日に期日を入れ、その日に追起訴が間に合いませんでしたと言えば、さらに言いなりに先の期日を入れる。
こちらが、被告人は身柄を拘束されているので、そんなにずるずると先に延ばされた人権問題だ、訴訟指揮をしてほしいと言っても、時間がかかるものは仕方がないでしょう、と言い、他方、弁護人が記録を分析するのに時間がかかると言うと、そんなことさっさとすればよいでしょう、訴訟の遅延は人権問題だと言う。

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松本弁護人不処分決定

晴れ。寒波とのことなのだか、朝の気温がやや低かった程度で相変わらず春の日差し。

松本弁護人処分せずとの記事
この記事からは決定の理由は不明だが、外部から見る限り、弁護人は裁判所と進行について協議しながら手続をすすめていたのに、裁判所が突然態度を豹変させ、ついでに弁護人の処置請求をして、それまでの手続の責任をすべて弁護人に押しつけて逃げたような印象を受ける処置請求だっただけに、当然の決定だと思う。
自分の体裁をつくろうために、他人に責任を押しつけて逃げるなんて卑劣な行為であって、裁判所がすることじゃない。
ここまで裁判所を追いつめることのできる人または組織って誰だ。
裁判所は何に怯えたのだ?

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裁判官(韓国)

雨。暖かい。明日から寒波ということなのだが、今年の寒波なんてたいしたことないだろう。

日本の裁判所で1年間の研修を終えた韓国の若い裁判官の随想。原文は日本語。
研修中に見た感動的な和解風景、裁判官室の雰囲気、日韓の裁判官のキャリアや性向の比較、裁判官の出向制度等についての考察が極めて礼儀正しい文章で書かれている。
そのうえで、裁判官(日本であれ韓国であれその他どこの国であれ)に必要なことは、「特定の事件に対しての経験の有無ではなく、自分を取り囲んでいる古い権威のよろいから抜け出して当事者の立場に立って事件を理解しようと絶えず努力する姿勢、すなわち自分ではない他人に対する思いやりであろう。」と結論する。

文章は、韓国の古い言葉を引用して終わる。
「分かるだけ感じられ、感じただけ学べる」
「愛すれば分かるようになり、分かれば見られる、そのとき見えるのは前とは違うはずである。」

日本でも韓国でもこうしたみずみずしい感性の裁判官が多数育たれることを切に希望する。

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6民意見交換会

晴れ。暖かい。

6民との意見交換会。
敷金に質権が設定されたときの管財人の義務について木内先生がNBL2月15日号に論文を書かれたということでご報告いただく。
原状回復費用を敷金で充当することが認められたことと、明け渡しに最低限必要な期間分の賃料は充当が認められなかったことのバランスはどうかという問題提起もなされる。
今回の事件は、財団が潤沢にあったが、財団はないが、明け渡し時期が遅れたので、それだけ敷金の返還分が減ったということが義務違反となるか、と質問すると、それはないだろうというのが会場の雰囲気だった。
やはり、財団が潤沢にあった、というのがポイントになるのだろう。

その他、管財人の源泉徴収義務の話題。
会場から、平成10年の財務省の見解は管財人報酬は給与所得ということで、平成14年に税務署に質問したときには、個別具体的に判断するということだったのに、管財人に源泉徴収義務ありとの大阪地裁の判決を見た税務署は、管財人の報酬は事業所得だととの見解を主張しているとの報告がなされる。
判決の事案が事業所得として申告していただけで、判決自体は、給与所得とも事業所得とも言っていないとのこと。
判決が思わぬところに影響を及ぼしているらしい。

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独占禁止法研修(石川先生)

晴れ。日が暮れるとやや寒い。

独占禁止法研修会第三回。石川正先生ご講義。
お話をうかがっていると独禁法における弁護士の活動は刑事弁護に近いが、刑事事件と違い手続も要件も曖昧で、効果ときたら公取委の指示に従うことというおそろしい世界らしい。
しかも警告という処分性のない(処分性がないので争えない)、しかし効果だけ発生するというおそろしいものまであるらしい。

先日、公取委の所長の話を聞いていたとき、どうして2位、3位争いが熾烈で、全額免除の1位争いはしないのだろうか、と考えていたが、今日の講義を聴いて疑問は氷解。
公取委が事件を把握していないかもしれないときに1位で申告すると、課徴金は100パーセント免除になるが、ほぼ確実に損害賠償請求訴訟を起こされる。そうすると、ばれない可能性があるから、そっと時効を待つ方が会社の損害額は低い。
しかし、立ち入り検査があれば、課徴金と損害賠償の双方が発生するから、課徴金の減額を申請しないと会社の損害が大きくなる。
そこで、立ち入り検査があった時点で2位、3位争いをすることになる。
ちなみに、立ち入りがあったときに、既に何社申告をしているか尋ねたら教えてもらえるとのこと。
既に3社申告しているのであれば、意味がないが、1社、または2社と言われたら、即座に申告準備をして残りの席を確保しないといけない。
その状況で、担当者が公取委の事情聴取に応じるなどどのんびりしたことをしていては負けてしまう。
ようやく状況がのみこめた。

ちなみに、公取委に事実を報告して処分を待つが、社風として他社を売るようなことはしないと言って、資料を公取委に提出する際に課徴金減額申請をしなかった会社が実在するとのこと。
貴族的・・・なんだけど、株主にどう説明するのだろう。こういう会社は株主も貴族的なのだろうか?

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消費者支援機構関西

曇り。暖かい。

会派幹事会のトピックは、「消費者団体訴訟」。
消費者支援機構関西の副理事長片山登志子弁護士から概要説明。
東京スター銀行と関西アーバン銀行のなした「おまとめローン」の広告に対して申し入れを行った等の活動を報告いただく。

地下鉄に張ってある「おまとめローン」の広告を見るたびに違和感があった。
多重債務者の相談を聞いていると、債務者を一本化したというのがときどきでてくるのだが、それのどこにメリットがあるのか聞いていてもよくわからない。
実際メリットのあった事例にもお目にかかったことはない。
そこまで追いつめられているのなら、弁護士に相談した方がよほど解決に近いのに、と思う。
某サラ金では、他からの借り入れをすべて返済するだけの資金を貸すと言って、親族の不動産に担保をつけさせたりもする。
そうなると債務者だけでなく親族まで巻き込まれ、不動産を失うことになる。

話題になった2行のおまとめローンは、利息制限法を超える金利のままで計算して貸し付け、返済をさせているので、全く債務整理になっておらず、しかも利息制限法を超える金利を支払ったという事実を見えにくくしてしまう。
違法な金利を合法な貸し付けでカバーするというのだから、マネーロンダリングの一種のようにも見える。

消費者支援機構関西では、問題のある約款を使用している業者への申し入れをネット上で公開している。
この業者大丈夫かな、と思ったらここでひっかかっていないかチェックするという使い方もできそうだ。
ただし、カバー範囲は関西一円。

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西村議員無罪判決

曇り。朝少し冷えていたのだが、日中は寒くない。

西村議員が組織的犯罪の処罰及び犯罪収益の規制等に関する法律違反事件で無罪判決。
記事によれば、検察は控訴する予定らしい。

この法律を読むと、組織的犯罪として、殺人、賭博、賭博場開帳、強要、威力業務妨害、恐喝等が列挙されている。
また、犯罪収益の生じる犯罪としては、覚せい剤、売春、銃刀法、サリン等が列挙されている。
これらをみると、この法律がもっぱら暴力団による犯罪の取り締まりを念頭においていることがわかる。

それで、どうして検察がこの法律を西村議員の弁護士法違反事件に適用しようとしたのか、その意図がよくわからない。
あらゆる財産犯において、収益が移転していれば、この法律を適用するというスタンスなのだろうか?
せっかくできた法律なのだから、もともと予定されていた本来の適用場面で効果的に使えばよいのに。

首相は、国民の期待を担って登場したにもかかわらず、拉致被害者の問題が解決に向かって少しでも進んでいるのか棚上げにされているのかさえよくわからない。
少なくとも西村議員は、拉致問題の解決に向けて活動を続けると言っている。
まさか拉致問題の解決のための動きが不都合だと仰る方が政治の中枢にいらっしゃることはないとは思うんだけど。

めぐみさんの手を握ったどなたかが飛行機のタラップを降りてくる、そんな風景が実現すれば、そのどなたかは国民的英雄になるだろう。
早く。一日でも、1時間でも早く、めぐみさんの帰還がかないますように。


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市民の政治活動の自由

晴れ。梅の季節と思えないほど暖かい。

ミクシィで勝手連が支援を呼びかけたことが公職選挙法違反になる可能性があるとの記事。
こんなことが選挙違反になるなら、市民は実質的な政治活動ができなくなってしまう。
子どものころ、直接民主主義は物理的に不可能になったと習ったが、インターネットの登場により、個人が大衆に向かって意見表明をするコストが極めて低くなった。
世論の形成にインターネットを禁じるなら、市民に政治活動をするなと言っているのに等しい。
公職選挙法に抵触するという解釈をとるべきか疑わしいが、選挙管理委員会が抵触すると言うのであれば、法の改正を考えないといけないのではないか。

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減免申請(独占禁止法)

晴れ。暖かい。

某会派が開催した公正取引委員会近畿中国四国事務所長の講演を聴講する。
課徴金減免制度の説明が興味をひく。
立ち入り前に最初に申告をすれば100パーセント免除、2番目に申告すれば50パーセント減、3番目だと30パーセント減。
立ち入り後の申告は、立ち入り前に申告した会社の数が3に満たない場合、3になるまでの数の会社が30パーセント減。
しかも、減免対象者は指名停止期間が2分の1になる。
さらに1位は公取委が刑事告発をせず、検察は告発がないことを十分考慮するとのこと。
公取委への申告は、特定のFAX番号にFAXをして行う。公取委には同一のFAX番号につながる端末が数台設置してあるとのこと。
要するに談合がばれそうだという情報をキャッチすると談合仲間より先に公取委に申告をしなければならない。先陣争いに負けると、取締役の怠慢として株主代表訴訟が起きる危険さえあるのだ。
講演の資料として配付された新聞記事によると、独占禁止法専門弁護士は、顧問先に公取委の事情聴取に応じるより減免申請が先だと指示をするとのこと。
担当者が事情聴取に応じていると、その間減免申請の準備ができず、順位争いで負けることになるということだそうだ。
・・・せちがらい世界。

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正直さ、誠実、高潔、清廉

晴れ。朝は少し冷えたのだが、昼になるとコートを着て日向を歩いていたら・・・暑い!
節分が過ぎたばかりなのに。

『ライブドア監査人の告白』(田中慎一著)を読み終わる。
前半は、LDの錬金術の仕組みを解説だったが、後半は監査人(会計士、会計事務所)と会社との関係はどうあるべきかについての考察が記されている。
事件後に会計士の受験生と称する人物が著者のブログに寄せたコメントが紹介されていた。
 受験していたころが懐かしいでしょう。What is integrity?

事実関係が著者の記したとおりだとすると、著者は可能な範囲で誠実に、そして勇敢に振る舞った。
何かがおかしいと思った時点で訴訟覚悟で辞任してLDを即座に壊滅状態に追い込むか、もう少し様子をみて改善可能かどうかを見きわめてから判断するか、という選択だったのだと思う。
対比して思い出されるのは、仮処分で争っていたとき、LDの弁護士が裁判所の決定が出される直前に事件から手をひいたことだが、実際に何があったのかはわからない。

著者はLDについて「悪ふざけが過ぎた」と評している。
登場人物たちの若さ、報道される言動からすれば、「悪ふざけ」という表現もおかしくないのかもしれない。
マスコミが時代の寵児と祭り上げ、小学生までが拝金主義に走り、20万人と言われる大人達が株を購入した。
悪戯小僧に町中が振り回されるメルヘン仕立ての物語にしてもよいかもしれない。
HSの野口さんが亡くなられていなければ。
錬金術の仕組みを見ていると、こんなことのために人が一人亡くなられたのか、と悲しくなる。

会計士と会社(依頼人)との関係のありかたについての考察は、弁護士にとっても一読の価値あり。
What is integrity?


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子どもの気持ち

晴れ。気温は低いが、日差しは強い。

父と母が親権を争っている。
相手方から自分の方が親権者としてより適切であるとの書面が届いたので、こちらも同様の書面をせっせと作成する。
そうしているとき、依頼者から参考にしてくださいという文面と共に最近子どもが描いた絵がFAXされてきた。
家族を描いた絵だ。
父母双方が相手を罵倒せんばかりにして子を取り合っているのに、絵の中の家族は全員にこにこして楽しい雰囲気だ。
最初見たとき子どもはのんきでいいなあ、と思ったが、眺めているうちにこの絵は双方の弁護士が書く書面よりはるかに雄弁に子にとって何が幸福かが描かれていることに気づいた。

中央に大きく母が描かれている。
右側の背景には子と祖母(母の母)が描かれている。子は祖母にぴったりくっついている。
祖母の背後には大きな太陽が輝いていて、自分と祖母の後ろから虹まで立っている。
左側の背景には父が描かれている。
全員が笑っている。
周囲でペットの犬や猫がじゃれている。

この絵は、弁護士が何時間もかけて作成した書面よりもずっと説得的じゃないか。
一体私も相手の弁護士も何をしていたのだろうと力が抜ける気がした。

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本業?

晴れ。朝少しだけ雪だったのだけれど、昼になると春先ではなく、もう春の日差し。

来週金曜は大阪弁護士会の会長選挙。
双方から政策を書いた本が届いたり、葉書が届いたりする。
所属会派は候補者をたてていないので、選挙の応援をする必要はないのだが、浮動票として友人、知人から電話が入る。
浮動票でなくなれば電話がかからなくなるかというとそうではないらしい。
どちらかの支持を表明すると、表明した側から何度も電話が入るという不思議な現象が起きる。
その後気が変わっていないかの確認のようだ。

人口3000人の村の選挙と思えばお祭りみたいなものですむかもしれないが、将来所属会派が候補者を立てて選挙になると支持を依頼する側になる。
将来の予測や過去のしがらみや過去の選挙の結果やそれぞれの会派の状況やその他様々なことが・・・・になって物事が複雑になってゆく。
誰がなってもそんなに変わらないと思うんだけどなあ。

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本町塾(行政法2)

晴れ。やや寒い。今日から数日は寒いらしい。例年なら寒波が来ると聞くと嫌だなと思うのに、今年は寒くなると聞いて安心する。

本町塾。地方自治法。担当部分の条文を追うだけで準備は精一杯だったが、塾では、具体例をあげて、こんなときどうするの、と聞かれる。

池田市の議員さんが、市にポリ袋を継続的に納品していたことが問題となるか。
地方自治法92条の2には、「請負」となっている。売買と請負は違うから問題ではない?それとも条文の趣旨は利益相反取引を禁止するということだから売買も含まれる?
売買が含まれるとして、失職手続がとられた場合、議員さんの取りうる手段は?
不服審査請求が起こされたときに知事はどう対応するの?

地方公共団体の予算をチェックするときにはどういう科目に注意すればよいの?
補助金と公債の関係は?

知事と議会が対立していて知事が提出した予算を議会が議決しないときはどうするの?
その間の職員の給料の支払いは?
減額されたときは?
決算が承認されないときはどうするの?

なんだかソクラテスメソッドのLSの学生になった気分がする。
使い慣れない地方自治六法を繰りながら条文を探していると、周囲から何条というやさしいささやきが聞こえてきて、なんとか答えてゆく。
・・・・・雰囲気は完全に学校?


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