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お医者さんの責任(最高裁平成19年3月26日)

晴れ。美しい新緑の季節。
中学校の同窓会MLで友人のブログを知る。
中年音楽狂日記
変わらないねえ。あまりに変わっていないのにびっくりしてしまう。
本業はEコマースのビジネスモデルの開発か何かだと思うんだけど。
それはともかくブログで紹介されていたジャズCDを早速アマゾンに注文する。
アマゾン検索がブログ内に置いてあり便利。

患者を取り違えた麻酔科のお医者さんに対する最高裁判決(平成19年3月26日)。
5年目の麻酔科の女医さんが、手術開始前に本人に○○さんと呼びかけると返事があり、それでも他のさまざまな点から患者が違っているのではないかと疑い、その都度看護婦に確認したり、他の医師に確認したりしても誰も明確に答えず、主治医にも患者が違ってないか見てほしいと言ってみてもらったが明確な答えがなく、さらに不安になって病棟に電話して患者が病棟に残っていないか確認したが手術室に行ったとの答えが返ってきて、ついに手術を実施してしまったので、業務上過失傷害罪が成立するとされた事件。
裁判所は、被告人は努力はしたが、疑った以上はなんとかしろという意見。
公立大学附属病院で5年目の麻酔科の女医さんにこれ以上何ができたと言うのだろう。

以前、大阪大学LSのシンポジウムでお医者さんの講演を聴いたときには、患者取り違えで医者が長期間裁判に関わるのは可哀想だ、彼らの責任ではない、一つ5円のビニールの名札をつけた腕輪を患者につけていさえすれば防ぐことのできるミスだ。
これは病院のシステムの責任で、個々の医師の責任ではないと思う、とのことだった。
それでなくても、お医者さんたちには、司法は医師の置かれている状況を十分に認識していないし、不公平だとの意識があるように思うのに、今回のような判決が出たら、ますますお医者さんたちの司法に対する信頼が薄らぎそうで心配になる。
本当にこのケースで、この麻酔科の医師に業務上過失傷害罪が成立するのだろうか?
それとも彼女を有罪にすれば、それで今後の再発防止に効果があるとでも思っているのだろうか。

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