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独占禁止法(東芝ケミカル)

曇り。まだ雨は降らない様子。
会計士の先生の所に資料を持って相談に行く。先生が資料を見ながら補充する書類の名前を挙げられる。メモを持ってきたらよかったとあせる。費用はいくらくらいかかるのかとちょっと気になったりもする。ざっと見ていただいて、方針をお聞きし、アドバイスをいただいているうちに、もっと早くご相談していればよかったという思いがわいてくる。破産会社の税務をお願いしてしまうと、めんどうごとからひとつ解放された気分になる。
お医者さんは病気になってはじめて患者の立場がわかると言われるけれど、私も相談者の気持ちに少し近づけたかも。

独占禁止法実務研究会。テーマは東芝ケミカル審決取消請求事件。
手続上の論点と実体上の論点がある。手続の方はおいておいて、実体上の論点は、値上げが談合によるものか独自の意思決定をしたものか。
業界団体の会合に出ていて、値上げの話は出ていたが、うちは特殊事情があるから皆さんとは一緒にはやらないと言っていて、その後に他社が値上げをした後に値上げをしたことが、価格カルテルと認定されたというもの。
値上げの話をしていた会合に出てしまったのがいけないらしい。
しかし、材料費の高騰などで、それぞれが独自の観点から値上げをすることはある。
研究会のメンバーから、値上げをしたいと具体的に思ったら、業界の会合に出ない方がよい、というアドバイスをしているという発言があった。
会合に出てしまったら、その後は材料費が高騰して値上げをしたいと思っても、値上げに経済合理性があっても値上げをするな、という意見も出される。
公取委に相談すると、同業者に製造委託をすると原価がわかってしまうのでNGという回答が出るらしい。
そうすると、遠方の顧客への商品の輸送費を節約するために、同種の商品を製造している会社同志が、それぞれ相手の工場に近い顧客への製造・輸送を委託し合うという合理的な行動もNGとなる。
もともと業界のメンバーが少なくて、2社でシェアのほとんどを占めているという状態だと、相手の会社のカタログを見たら、価格がわかる。嫌でも相手の会社の動向が伝わってくる。このような場合はどうだろうか、という問題提起もなされる。
シェアが小さければどうだろうか、という問題提起もあったが、これに対しては、本当に小さいのか、市場をどう画定するのかに注意しなければ自分が思っているのとは別の小さな市場を認定されるおそれがあるとのこと。

いつもながら、ここの議論は新鮮に聞こえて(今までが不勉強なだけ?)退屈しないなあ。

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