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会社は誰のものだろうか

曇り。
一昨日の夜のニュースで東京高裁がスティールを濫用的買収者と認定したと聞いたので、昨日出勤途中で日経新聞を購入し、まではよいのだが、昨日も今日も朝からずっと仕事がたてこんでいて、まだきちんと読んでいない。
昼休みにざっと新聞に記載されている決定要旨を見た限りでは、高裁は、原則として経営の防衛を認めないが、会社の社会的存在としての価値(株価や配当といった株主の利益だけで判断するのではなく)を毀損するような買収は認めない、と言っているように見える。
技術論が華やかな昨今の会社法の世界に、哲学的な論争を持ち込んだようで、私はこういうのを読むのは好きだけれど、日々防衛策や買収策を考えていらっしゃる方にとってはやっかいな問題ではないだろうか。

スティールは最高裁に特別抗告するらしいが、そもそも高裁に抗告なんてしなけりゃよかった状態で、さらに最高裁にもっていってどうするのだろう。
そっと(徐々に)撤退するか、さらにTOBをかけるか、次の手を考えるための時間かせぎかしら。
表向き買い増しをしながら売り抜けるタイミングをはかるとか。ファンドの体面もあるだろうし。

スティールは23億円を受け取ることになるから、それを原資にTOBでブルドッグの株を買い増して、それに対してブルドッグが再度新株予約権を発行し、スティールに金を渡し、その金でさらにスティールが株を買い増して、をブルドッグの資産が尽きるまで繰り返して、最終的には資金が尽きた会社をスティールは手に入れることになるのかとか、電車の中でぼんやり考えてしまう。
株主が新株予約権を行使して入手した株をスティールに売らなければこの連鎖は生じないけれど、ここ数日株価が乱高下したという記事を見ていると投機目的の人が多数株を購入したようだから、スティールが高値で公開買い付けをすれば、応じるつもりの人が結構いらっしゃるのでは?
もっとも、総会では8割以上の人が防衛策に賛成したのだから、投機目的で売買されている株式の量はごくわずかで、そんな量を高値で買い取っても、スティールが損をするだけ、という気もする。
今後どうなるのか、展開が楽しみ。

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