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地方自治法(時効、財産等)

晴れ。これが太平洋高気圧か、と感心したくなるようなお天気。秋晴れというより夏日。

本町塾地方自治法。
契約の履行(234条の2)の出来高検査の項目で、元請けが倒産したとき、工事をそのまま継続するために、下請けと随意契約をするようにする、その方が安くつくとのこと。
ゼネコンの仕組みのついでに、下請けが懇意にしている議員さんが、下請けに入札価格を教え、下請けが自分の系列のゼネコンに情報を提供し、それでそのゼネコンが落札した場合、といった話になる。
地元産業育成のため、なるべく地元の業者を使うようにという目的は正しいのだが、地元業者となると地元の議員さんとつながりがあって、それで当初の目的は正しかったのだが、ということになるらしい。
あれ?議員さんが社長をしている会社と地方公共団体とは請負契約ができないはずだけれど、ゼネコンと団体が契約をしているときには、現実に工事をする下請けの社長が議員さんでも、団体と契約をしているのは元請けだからOK?

今回の知っておくとちょっとプロっぽい言葉は、「出納の閉鎖」(235条の5)
年度は3月31日だけれど、出納は5月31日で閉鎖する。
それで、3月31日までに終わらず、4月に竣工した工事の竣工検査日を3月31日に遡らせて5月31日までに代金を支払うということがあり、それが会計検査で発覚すると、という話になる。
正しい処理は繰り越し(213、220)。

財産。
公有財産は、行政財産と普通財産の2種類あり、行政財産は公用財産(役所の建物等)と公共用財産(公園等)の2種類がある。
都市計画で事業決定をして公園用地として取得すれば更地でも公共用財産として行政財産となるので時効取得されないのが原則。
ただし、長期間放置した場合はどうかという問題はあり。
紛争の際には、普通財産か行政財産かをまず台帳で確認のこと。

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独占禁止法(観音寺市医師会事件)

曇り。夕方になっても涼しくならない。

独占禁止法研究会。観音寺市の医師会事件。
医師会が床数や診療科目をコントロールする行為が独占禁止法8条に抵触するとされた。
ここまで露骨にするのもどうかと思うが、かといって完全な自由競争にすると、お医者さんは都市部に集中し、過疎地は医療においても過疎になるのではないかと思うが、そういうコントロールは事業者団体ではなく、行政がすべきということか。
研修医の制度をいじったとたんに医師不足が生じたのではなかったっけ。
もっともこの事件は観音寺市の中での微妙な調整事件で、都市部がどうとかいうよりもっとちまちました感じはあるが。

お年寄りのために行政が特定のタクシー団体と契約をして低料金で運行させたら何か問題があるかという問題が提起される。
行政法の問題はあるでしょうけれどねえ、という反応で、業界が働きかけたのではなく、行政の側からの働きかけなら問題ないのではないか、低料金で運行となると不当廉売の問題ではないか、福祉目的があるからそれもクリアされるだろう、といった意見が出される。

行政法からいえば、随意契約となり、地方自治法234条。政令で定める場合に該当するときに限り(一般競争入札ではなく)随意契約をすることができる。
結局、予定価格が普通地方公共団体の規則で定める額を超えない場合(令167条の2)で、公共団体の規則の問題となる。
けど、こういう場合通常は一般競争入札なんだろうなあ。

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裁判員辞退事由

快晴。相変わらず日中の気温は高い。

裁判所に、模擬裁判員選任手続の会場の張り紙。選任手続も本番前にテストをしておく必要があるよなあ、と思いながら廊下を歩いていたら、新しい裁判員制度のポスターが貼ってあった。
こうやって選ばれるよ、とのコピーの横に(^0^)/-。
見ていると結構怖い。選ばれる方は嬉しいわけでも喜んでいるわけでもなく、金銭で納付する納税よりひどい労役のような義務を課されるというのに、申し訳なさそうに協力依頼するならまだしも、こんなに明るくてよいのだろうか・・・?

というわけで、とりあえず裁判員制度を広報するときには、裁判員の辞退理由も併せて広報しておこうかな。
辞退理由に該当しても辞退するかどうかはご本人の自由なんだし。

70歳以上とか、地方議会議員さんとかいう理由ではなく、ごく普通の人が辞退できそうな理由は、
病気、傷害で裁判所への出頭困難
同居の親族の介護、養育
自分が処理しなければ仕事に著しい損害が発生するとき
父母の葬式その他の社会生活上の重要な用務

模擬選任手続では、PTAの出席が重要な用務と認められなかったというような報道がなされており、辞退は随分厳しそうだけれど、裁判所だって嫌がっている人や気がかりなことがあって上の空の人に無理矢理させることもしないだろうから、辞退しようとするときは本気だとわかってもらうよう、気迫で主張することだろう。
できれば辞退させてほしいのですが、とか、この理由じゃだめですか、といった良識ある社会人としての普通の礼儀正しい態度で言っていては、裁判所はなかなか辞退を認めてくれないような気がする。


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持分会社設立の目的?

晴れ。期待したほど涼しくならない。御堂筋に銀杏の実が落ちているのに季節感がなく奇妙な感じさえする。
お医者さんに行くと風邪ではなくアレルギーのようだったけれど、どちらにせよ気分がよくないことには変わりがない。

これから起業をする人が聞いて役立つ法律のセミナーということで、何が役にたつだろうと考え、会社にするか個人事業にするか、商号、雇用機会均等法、セクハラ、使用者責任、営業秘密、消費者契約法、公益通報、連帯保証、抵当権、債権回収等々事業をめぐるあれこれを想像するとどんどん範囲が広がりそう。

レジュメを作成していると、持分会社についてほとんど知らないことがよくわかる。
試験にも出なかったし、現実に見たこともないし、相談を受けたこともない。
なにより使い勝手がよくわからない。少なくとも一人で事業を起こして会社組織を作ろうと考えたときにわざわざ持分会社を作る人はいないのではないだろうか?
数名で会社を起こすのに、何事も全員一致の話し合いで決めたいというときにメリットがあるように思うんだけど。
そのほかに何か持分会社を作るメリットがあるのだろうか?


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裁判の公開

晴れ。お昼前は曇っていたが、午後になるとまた晴れてきて相変わらず暑い。
声がでなくなってしまったけれど、今朝購入した風邪薬を飲んでいるせいか、昨日より気分はよい。

朝刊に山口県光市の事件のご遺族の意見陳述の内容が記載されていた。ご家族が殺されたときの様子がインターネット上で公開され、議論の対象となっているとあり、あまりのことに言葉を失う。
そんなことを公の議論にする必要があるのだろうか?
法律上の争いがあるのなら、裁判所で検察と弁護人がそれぞれの主張をし、裁判所が判断すればよいことではないのか。

公開した弁護人からすれば、マスコミの報道では自分たちの主張が不十分にしか世間に伝わらず、不十分に伝わったことで世間からあらぬ非難がなされ、さらにそれを煽った弁護士がいて、その結果多数の懲戒請求がなされ業務に支障が生じた、世間の誤解を解くためには、事実を正確に公開することだ、ということなのかもしれない。

刑事裁判は公の関心事であるということはわかるし、公開の法廷でなされているということもわかる。

私は自分が弁護人として被告人の親族を説得して情状証人となってもらったときに、事件と無関係の傍聴人がいれば、個人的なこと、家族的なことをどこまで話していただいたらよいのかとはらはらしていた。
ある弁護士が、傍聴人がいれば、尋問時にサービス精神を発揮してしまうと書いているのを読んだときには本当にびっくりした。
被害者、被害者のご遺族、被告人、被告人のご親族のいずれのプライバシーも必要以上に世間に晒されるべきではないと思う。

今回の事件では、被害者の殺害状況が議論されると同時に被告人を殺すかどうかの議論も同時になされている。

光市の事件はいろいろと特殊なのかもしれない。
しかし、世間で広く被害者の殺害方法が議論されていたり、国民の多くが一人の被告人を取り囲むようにして、被告人を殺すべきかどうかを議論している状態には空恐ろしさを感じる。
そんなことを広く国民みんなで議論する必要があるのだろうか?
私は死刑廃止論者でないが、国民・・お年寄りから生まれたての赤ちゃんまで・・みんなの手を捕らえた被告人の血で赤く染めるかどうかを議論しているような気になり、たまらなくなる。

できれば、そのような議論は、裁判所の中にとどめておいていただけたら、検察官と弁護人と裁判官との間の議論にとどめておいていただけたらと思う。

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選択修習(離婚調停事件)

晴れ。暑い。8月の下旬というならまだ理解できるというお天気。
風邪を引いたようで、気管がぜいぜいいっている。この暑いのにと思うと余計に暑さに対して腹がたつ。

選択型実務修習に家事調停委員として参加。
離婚。結婚15年目で子どもが2人の夫婦が、妻が離婚をしたいと言い、夫がやり直そうと言っているケース。
双方3名ずつの代理人がついている。
妻の代理人は離婚原因についてあまり説明をしない。この程度で離婚なんてなあ、と思っている様子。
夫の代理人もあまり喋らずもっぱら本人が妻の誤解だ、自分には非がないと言い立てている。
相調停委員の藤井薫先生が絶妙の演技を披露される。
各30分ずつ1回話を聞いたところで中間講評。
代理人はまず代理人の○○ですと名乗れということから、双方とも本人にあれだけ喋らせたらだめだ、話は代理人が引き取って本人には時折相づちを求める程度にした方がよい等アドバイスの後、第二回期日に入る。
今度は修習生の中から審判官役も登場する。
第二回期日は、代理人がきちんと名乗り、本人が話をするより先に話を引き取って説明をする。代理人は礼儀正しく、割と簡単に調停委員の説得にのって、検討しますと言ってくれる。
これが最後に、本人が絶対離婚と言っているのだから、離婚しない方向で条件の検討なんていう話にのってしまったらだめだ、離婚を前提に相手に条件を提示させるように話をもってゆくようにと、講評されてしまうことになる。

模擬調停は、模擬裁判より手軽で、しかも何を言い出すかわからない調停委員とその場で臨機応変に対応しなければならない。結構よいアイデアかも。

希望者を集めての修習だからか、参加者は熱心で感じがよい。
欲を言えば、もう少しポーカーフェイスでもよかったのかも。証拠上弱いと指摘されて、そうですよねと頷かず、そんなことはない、あんなこともこんなこともあって、他の証拠と総合すると訴訟になるとこちらが勝つけど、調停だからここまで譲歩しましょう、という感じがでればもっと面白かったかも。


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基礎か先端か、何のためのLSなのか

晴れ。暑い。というよりもう今年二度目の真夏が来たと思えばいいのかも。

葉玉さんがブログで自分が数か月教えたLSのゼミ生の合格率が非常に高いと自慢していらっしゃる。受験生が受験勉強して何が悪いとのこと。
受験勉強して悪いわけじゃない。ただ、そればっかりして受験に関係のない科目の勉強をしないというのが批判されてのLSじゃなかったっけ。法制史、法哲学などの基礎法、比較法など勉強してもしなくても合格とは関係がないけれど、本当に全くそんなものを知らなくても試験に受かりさえすればよい実務家なのか?
尤も昨日の会合で受験勉強に走れば先端科目を勉強しなくなるというような話を聞いたときには、先端科目より民法や刑法の基本知識と法律的な論理展開を身につける方が重要じゃないのか、答案練習会ってそんなに悪いことか、と思った。
人が人を選ぶのだから完璧な試験制度なんてない。だから、実務家を選抜する試験なんだからその試験に受かりさえすれば実務家として十分だという考えは偏っているとは思うけど、だからと言って司法試験の択一や論文試験のための勉強が無意味で役にたたないものとは思えない。受験勉強が悪いというのも違うと思う。
他方、適切な受験指導ができる人が日本中にどの程度いるか、という観点から考えると、現時点でLSの数は多すぎると思う。もっとも昔はLSなんかなくて、多数の学生は勝手に勉強して勝手に受験して勝手に合格していたのだから、かまわないと言えばかまわないけど。

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明日の司法、今日の司法

晴れ。今日も暑いけれど、昨日は暑かった。日曜までは葉玉さんの10分ルールに従って、『金融商品取引法入門』(日本経済出版 黒沼悦郎著)を読んでいたのだけれど、昨日はあまりに暑いので、辻原登の『円朝芝居噺 夫婦幽霊』を読んでいた。これはとてもよくできている。一見緻密な構成なのだけれど、全体を冷静に見ればそんな無茶なというストーリー展開で、それを無理なく読ませてしまう緻密な構成というか、これこそ小説。
荒唐無稽な展開をふむふむと読ませてしまうのが作家の力量というもの。

明日の司法と日弁連を創る会に出席する。
現在の改革の方向は正しい、ただ、ちょっと修正がいる、なんて昔の会長に言われたくないなあ。
それでも、してしまったことは仕方がない。今後どうするか、だろう。
鳩山大臣が司法試験は合格者が多すぎると仰ると大臣のブログにLSの学生さんたちが多数書き込みをしたとのこと。
なんだかしらないけれど、利害関係を露骨に表しているようで、ちょっと嫌な感じ。学生さんたちは現時点では制度の被害者かもしれないが、果たしてその言い分は国民に納得いただけるものなのだろうか?
どんな書き込みをしたか知らないけれど、なんとなく小泉チルドレンと似通ったものを感じさせる。

とにかく、大阪は宮崎誠先生を推すことになった。
宮崎先生がどのように舵取りをなさるのか、そして、我々は宮崎先生に何を訴えてゆくのか。
この国の司法はどこへ向かっているのか、そして我々はそれをどこへ向けなければならないのか。

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家族法改正PT始動

晴れ。お昼前に雨雲が広がったが雨に至らず、結局晴天。暑い。
それでも少し秋の気配を感じる。秋の気配とどうか関係するのかわからないが突然「君はマグノリアの花の如く」が聞きたくなり、iTunesStoreで購入。「君のやさしさ胸にしみる」のフレーズとスカーレットがどうしても結びつかないのだけれど、そういうことを別にすればとてもロマンチックで好きな歌だ。

家族法改正PTが発足。もっぱら嫡出推定規定と生殖医療(母子関係の成立)が問題となるようだ。
東京弁護士会からは、嫡出推定規定の改正案が提案されている。
事実をよく知っているのは当事者だから、当事者に父親欄の記載を決めさせようというのが基本のようだが、当事者というのは母親のことで、そうすると、子どもの法律上の父は、母の意思によることになってしまう。
現在の法律の規定は、子の福祉の見地から、子どもになるべく法律上の父があるようにしようというものであって、全く考え方が違っている。
どのような改正をするにせよ、現在より子どもに法律上の父がいないケースが増えるのは避けるべきではないかと思う。
経済的に困窮した母親が幾ばくかの金をもらって、子どもの父欄を空欄にすることも考えられる。
そもそも父子関係は、子の権利であって、母の意思で決めてよいものかがよくわからない。
もっとも、自分の気に入らない男の名を書いて出すくらいなら、子どもを無戸籍児にするという人がそこそこの数いらっしゃるというのが問題の発端のようだけれど、そういうケースを基本にして法律を改正して不都合が生じないかどうか検討したのだろうか?

生殖医療については、出生によって成立するとされている母子関係を根底から覆すのか、覆すとするとどのような要件でするのか、そもそも覆してよいのか、という問題がある。
少なくとも、法律が甘い場所を選んで子どもを作り、それをスタンダードにしてくれと主張する人がいるからといってはいそうですか、とすんなり改正するわけにもいかないだろう。

こんなことを書いているところに電話。20日に調停修習があるので、調停員役で参加してくれというもの。
家事調停で、修習生が代理人役とのこと。本人も来るのですか、と半分冗談で聞いたら、本人役もちゃんとあるということでキャストを聞くと、夫役、妻役とも極めつきうるさそうな・・・・・・・。


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瑕疵担保法(欠陥住宅研修)

晴れ。朝の予報では33度とのことだったが、そのくらいはありそうなお天気。

欠陥住宅研修会の新人向け勉強会。
木造住宅の3つの工法、鉄骨造り、鉄筋コンクリート造り、のそれぞれの建築途中の写真などを用いて違いを説明するところから始まる。
窓が多くて部屋が明るいと思って購入した建物が揺れるので、建築士に調べてもらったら、窓が多すぎて構造が弱い、補強材を入れて窓の一部を壁にしなければ安全性が確保できないという事案等、補修はできるが、補修してまっとうな建物にすると、ほしかった家とは違ってしまうケースが結構あるとのこと。
4階建てがほしかったのに、違法建築だとわかり、3階建てになってしまうとか。
もともと法律的に正しく建てていればそうだったのだから仕方がないようにも思うけれど、普通の家よりよく見えたから買ったのであって、普通の家になら買わなかったのに、という消費者の気持ちもわかる。
建て売りの業者さんが違法建築をしているのは、購入者によくみせようとしてのことだと思う。
売った後で適法な建物に補修してもらっても、買った方はなんだか騙された気分だろう。
違法建築を目的物とした契約で、契約に適合しない適法な建物になったから、債務不履行だというのもおかしな気がするけど、契約どおりの履行請求はできないが、金銭賠償ならOKというあたりかなあ。

住宅に欠陥があった場合、売主や請負業者が健在ならよいけれど、倒産していたり補修費用がなかったりすると補修もできないことになる。
そのような事態を回避するために、特定住宅瑕疵担保責任の履行の確保等に関する法律(平成19年5月30日公布)。
業者に供託または保険契約の締結を義務づけるものだが、供託が義務づけられるのが平成21年秋ころ、保険法人が指定されるのが平成20年春ころの予定だが、保険契約をするためには、保険会社による施行段階での検査が必要だから、平成20年春に「引き渡さ」れた住宅にはまだ保険はかけられていないだろう。
保険費用は、建築費用に上乗せされることになるだろうから、結局新築住宅を購入または建築するすべての人が建物に欠陥があった場合の補修費用を少しずつ負担する制度だと思う。

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信託法講演企画実現なるか?

晴れ。日差しは強いが、秋の気配が次第に強くなってきている。季節というのは忘れずに巡ってくるものだなあ。
いつまでも穏やかに四季が巡る国であってほしい。

読売の朝刊にLSに対するアンケート結果が掲載されていた。LSの教員を司法試験委員とすることの是非を問うものだが、回答大学と回答を見ていると、自分のところから司法試験委員を出す可能性の低いところが反対をしているのだろうかと思ってしまった。新聞は一律にLSとして扱っているが、できれば、旧試験の合格者を毎年出していた大学とそうでない大学とを分けてほしかった。新試験の合格率で分けてもよいけど。
今までに法曹を輩出していた実績がない大学や今後消滅しそうなLSの意見を聞いたって仕方がないじゃない。
法曹育成に責任をもっている大学の意見を聞かなくちゃ。

友人が信託法研修の企画を練り、この企画をどこに持ち込んだら早期実現するかと相談してきた。
企画は素晴らしい。杉浦教授(中央大学)と新井教授(筑波大学)の両名にそれぞれ各論、総論を担当してもらい、理論から実務、立法経緯、最新の立法動向まで幅広くカバーしようというもの。
教授方のご承諾はとれているとのこと。
ネットや紙媒体ならともかく、人情報へのアクセスという点では東京と大阪では歴然と差がついていると思う。
だから、こういう企画はとてもとても重要で有意義だ。
なんとかして実現させたい。
とりあえず、心当たりに電話して感触を探ってみる。
実現なるか?(続く)

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商工会議所講演企画

曇りのち雨。涼しい。

2年ほど前に伊丹の商工会議所で「女性起業家のための法律講座」の講師をしてみないかと声をかけてくださった先生から、今度は川西の商工会議所で同様の企画があるがとの連絡をいただいた。
今度は、女性、男性と区別をしないとのこと。
喜んでお引き受けする。

2年前は、契約だとか債権総論といった民法の知識に手形法をちょっと入れて、取引きに関する法律の説明をしたけれど、今回は、株式会社が簡単に作れるようになったということで、入れ物の話をしたいなあ。
事業を起こすとき、会社を作るか個人でするか。
会社を作るとしたらどういう形の会社にするか。それぞれどのような特徴があるのか。
商号を決める。定款を作る。
株式会社に役員は何名必要?
役員になったら借入金に責任を負うの?保証債務って何?自宅を抵当に入れるってどういうこと?
株式会社にしたら株は流通するの?
上場ってどういうこと?上場したらいいことがあるの?
事業の相続、会社の相続。
1時間なので、ここまではいかないだろう。けど、何の話をしようかな、と考えていると楽しくなってくる。


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愛知の広報と大阪の広報

雨後曇りのち晴れ。夜に雨が降って少し涼しかったのだが、午後から元気な日差しが戻ってきた。

愛知弁護士会広報委員会と大阪の広報委員会との意見交換会。
愛知はキャラクターを使用しているとのこと。愛嬌のあるたぬきだと思っていたらネコとのことだった。ネコ・・・?
おじゃる丸の子鬼を彷彿とさせるようなふにゃっとした感じ。
キャッチコピーは「相談しよう、そうしよう」。
地下鉄の駅にポスターを貼るキャンペーンを実施し、今後このキャラを見かけたら弁護士会の広報だなとわかってもらえるようにしたいとのこと。
ネコは3匹で内1匹が弁護士で「聞之助」(きくのすけ)という名前まである。
その他女性弁護士を主人公にしたマンガを使った冊子もあった。
全体の雰囲気はこれが弁護士会かと、とまどうほどに柔らかい。

大阪はラジオ広告をテープで再現して披露する。20秒で勢いがある。
多重債務者救済のキャッチコピーは「死んだらアカン借金で」
愛知からは刺激の強いコピーと受け止められた。
なお、どこかで関西弁に関する蘊蓄を読んだときに、強調したい語を最初に持ってくるのが関西弁の語順と書いてあったから、このコピーは倒置法を使ったものではなく、大阪として普通の言い回しなのだろう。

大阪と愛知で随分弁護士会のイメージが違う感じがするが、戦う弁護士会を強調するか親しみやすい弁護士をアピールするかの違いか、土地柄の差なのか、会の規模の問題なのか?


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円朝芝居噺(辻原登先生講演会)

快晴。暑い。残暑というより酷暑という方がぴったりすると思う。

長引くかと懸念していた建物明け渡し訴訟が一転して和解成立。よかった。依頼人は数十年間気になっていたことが解決したととても喜んでいて、私もしみじみと嬉しい。
昨日は保険会社から保険金の入金があり、ちょっと長引いていた相続の事件も無事に終了した。これも依頼人が喜んでくださり、私もうれしい。
何が言いたいかというと、これだけほっとしたりうれしかったりすることがあっても、なお許せないほど暑いのだ。
テレビのお天気ニュースは関東の台風のことばかり言っていて、確かに今回の台風はすごい台風で、各地で大変な被害だと思うけれど、雨も降らず風も吹かず、ただただひたすら焼けるように暑いこちらの気象も問題だと思う。

辻原さんの講演の後、図々しいかなとためらないながら、それでも図々しく、お疲れのところ申し訳ありませんが、とサインをお願いすると、気持ちよく応じてくださった。
それで、感謝の気持ちをこめて、早速『円朝芝居噺 夫婦幽霊』をアマゾンで注文する。
幽霊噺というのがちょっと気持ち悪くて敬遠していたのだが、関東大震災ですべて失われた円朝の噺の速記録が発見され、今では誰も読めなくなっている速記記号の解読、解読がすすむにつれ新たに生じる謎、そして安政の大地震前夜のご金蔵破りと殺人事件、という何重ものミステリーが文学の香り高く表現されていると聞くと、早速注文しなくちゃあ。
黙読でもいいけれど、噺ということで、声に出して読むとこれがまたとてもよいらしい。楽しみ。
なお、噺家さんから夫婦幽霊の噺をしたいとの申し出があり、了承したとのことだから、噺として現実化するらしい。辻原さんが円朝の噺として書いた架空の円朝噺を噺家さんが円朝芝居噺として再現するって、なんだか小説を原動力に壮大な虚構が作り上げられるようでおもしろい。
『花はさくら木』が田沼意次の話と聞くと、それもほしくなるが、また今度。

現在京都の小さなホテルに籠もって毎日新聞の連載小説を執筆中とのこと。なんて作家らしい。
講演では長編小説の執筆にかかる前の構想図についての説明があったが、大作家の名作(例としてあげられたのはアンナカレーニナ )の構造解析をし、新たな小説の構想を解析した構造にあてはめ、登場人物の家系図(一度も登場しない人も含め)を数代前まで遡って作成し、人物相関関係を作り、小説の最後まで構造を作り上げてから、書き始め、書き始めると最初の構想からさらにはずれた展開をし、というのが辻原さんの小説の技法とのこと。
会場から、装飾語が過剰ではないかとの質問が(「深々ときれいなお辞儀をした」は「深々」と「きれいな」が重なっている)出されたが、辻原さんは、読者は装飾を望んでいる、読者のイマジネーションを膨らませるのに、小説には言葉の余裕は必要だとのこと。

構造解析だの人物相関関係だの時系列だのと言われると、なんだか弁護士の仕事に似ているかもと思ってしまう。
後は装飾語の問題か・・・・?

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悠仁様可愛いなあ

曇り。台風のせいか蒸し暑い。いいかげんにしてほしい。

それにしても暑いと時間がたつのが早いのだろうか?
朝刊の一面がなんとも愛らしい悠仁様の笑顔だったので動く映像がみたくていつもより事務所に出勤するのが10分遅くなってしまった。午前、事業承継事案があれば融資をしたいという信金の担当者と会い、午後は過払い金返還事件でアドバイスをほしいという司法書士の相談にのり、その後独立したばかりのT弁護士と金融商品取引法の勉強会の立ち上げの打ち合わせをしていると、もう夕方。
6時から辻原登の講演会。
もしかしたらとの期待で『翔べ麒麟』を持ってきたけれど、サインのおねだりは無理かなあ。

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6民意見交換会(平成19年9月)

晴れ。相変わらず暑い。

6民との意見交換会。
過払金の取扱基準は浸透してきて申し立て前に処理されていることが多いとか、最近の競売では基準価格の1.7倍で競落されている様子だとか。
当たり障りない話題に聞こえるが、実際に不動産を持った状態で破産申し立てをしようとすると、どの程度のオーバーローンなのかが悩ましい問題となる。

目新しかったのは、将来の賃料を譲渡したうえで収益不動産を財団から放棄したらどうなるのか、という話題とカードで税金を支払ったときに、カード会社の債権は財団債権なのか、という話題。
債権譲渡の登記には債務者の記載は不要で、賃料債権は部屋番号で特定ができる。だから、数十年分のマンションの賃料を譲渡することも可能。ABLでは将来の賃料を小口証券化して売却する。しかし、賃料を譲渡してしまうと管理費用がなくなるから、誰も管理しないマンションとなる。そんなマンションに賃料を払って住む人はいないから、小口化された証券は紙くずとなる。結局損をするのは証券を購入した多数の人。
管財人が将来の賃料を譲渡する場合には、こういうことにならないように、管理を引き受けてくれるシステムができあがってからということになるだろうとのこと。

税金をカードで払った場合、カード会社の債権が財団債権になるかとのテーマについて、結論はならない。
カード会社の債権は国税徴収の例によって徴収ができない、このような債権を財団債権とは認められない、という形式論と、カード会社は、手数料で十分儲けていて、破産のリスクは織り込み済みだろうという実質論。

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転がる石に

晴れ。ここまで暑いのは何かおかしいと思う。

お昼に裁判所の地下食堂でたぬきそばを食べていたら、「シェリー」(尾崎豊)がかかっていた。木管楽器と思われる柔らかな音でメロディだけだったけれど、場所とのミスマッチで余計に感傷的になってしまった。不器用に転がり続けて、どこへたどりついたのだろう?

本町塾。決算、入札、契約。
談合の仕組み、発見の仕方等の説明。随意契約は地方産業育成の意味もあったとのこと。
各省庁の90%以上が随意契約をしているが、省庁ごとに書類の特殊性があるので、天下りの人がいてそういうことがよくわかっているところと契約をするのが都合がよいが、最近では、特殊性などわかっていなくてもよいということで随意契約が悪く言われている。10年たつと振り子が今度はその弊害がわかってきて振り子は反対に振れるだろう、とのこと。
どんなことでも、どちらかに偏るとまた反対の方向に揺り戻しがあるのだろう。
そう考えると、法曹人口の増大も、裁判員制度も、いつか揺り戻しがあるのだろうと(無責任ではあるが)なんだか安心したような気分になる。
良いことも悪いことも、いつまでも続くものなどないのだろう。


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残暑きびしき折・・

晴れ。秋めいてくるのではとの期待をよそに、気温はぐんぐん上がる。それでも日差しに勢いがないと感じるのはこちらの期待感のせいか。
日経オンラインに連載中の葉玉さんのぐうたら勉強法を読むと、10分を無駄にするな寄せ集めて勉強時間にしろと書いてある。それを実践しようとすると、ぐうたらどころかめちゃくちゃしんどい。10分というと通勤電車の中どころか、駅で電車を待っている時間だって何かしなくちゃいけなくなる。満員電車の中では本を読むことはできないけれど、ちょっとすいてくると何もせずに立っていていいのかとそわそわしてしまう・・・・。
葉玉さんは、あれとこれをいっしょにしても頭の中で混ざらないと書いていらっしゃるが、世界陸上の決勝戦を見ながら法律雑誌を読むのは少なくとも私には至難の業だとわかった。
それはそれとして、一流のアスリートが走る様子をテレビで何時間か見ていたが、あれが「走る」ということだとすると、私は今までに一度も走ったことなどないように思う。

会と記者クラブとの懇談会。
多重債務問題では報道にご協力いただいた結果、一定の成果が出始めている様子。
刑事施設での医療問題については、背景に慢性的な医師不足もあり、司法記者クラブの皆様も適切な切り口が見つからないご様子。

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