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免責観察型管財事件

快晴。今年の秋は雨が少ない。降れば降ったで局地的豪雨だし。

破産管財事件というのは、破産者の財産を管財人が調査し、換価して配当をする手続だと思う。
しかしそれとは別に免責観察型と呼ばれている類型があり、換価対象財産はないが管財人をつけることがある。。
この手続では、免責不許可事由がある破産申し立て事件に管財人をつけて調査させ、最終的に裁判所が管財人の報告書を見て免責の可否を判断する。
そもそも裁判所が免責観察型管財事件に指定するときには、明らかな免責不許可事由がある場合が多いが、だからと言って不許可事由が大きいから免責不許可という意見を出すと、何のためにわざわざ管財人をつけたのか、と言われてしまう。
そうすると、管財人の役割は、単なる免責不許可事由の有無の調査ではなく、そこに至る事情、申し立て後の生活状況、今後同様の行為を繰り返す可能性の有無などを調査し、裁判所に判断材料を提供することだということになる。
破産者に家計簿をつけてもらい、現在の経済状況を把握するとともに、麻痺してしまった日常の金銭感覚を取り戻してもらったり、破綻状態に至った原因を振り返ってもらったりと、事案ごとにどう対応しようかと悩んでしまう。
過剰与信のクレジット会社数社が債権者だったりすると、どうせ儲かりすぎて高額の税金を払わないといけないのを貸し倒れ損失を作って税金を圧縮するのだろうと思ってしまう。がこんなことを思ってしまうと、こちらの労働意欲が低下するから、なるべく思わないようにする。
それとも、借金 は過剰与信のクレジット会社のせいだから免責許可という意見もあり、かなあ。
貸すというから借りたのだと本人に開き直られても困るけど。
あれこれ悩むばかりで、しかし調査時間は限られていて、なんだか溺れかけた魚みたいな気分になる類型の事件である。

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