« 米子の弁護士 | Main | 夜鳴鶯 »

朝のひかりを待てるから(アンジェラ・ジョンソン作 池上小湖訳)

晴れ。連日最高気温が30度を超えている。

ニューヨーク育ちの友人から、彼女が翻訳した本をいただいた。
「朝のひかりを待てるから」(アンジェラ・ジョンソン)

読み始めたら止まらず、途中で泣きそうになったけれど、ここで泣いたら最後まで読めないと泣くのを断念して先に進み、フェザーをしっかりと抱いたボブと一緒にヘブンで長距離バスから降りてようやく現実に戻った。

様々な場面が脳裏を横切るけれど、この話を言葉でどう表現してよいのかわからない。

10代で子どもができた高校生カップルの話?
妊娠中の危険と大変さ?
育児にかかる負担と甘く誇らしい気分?
尊厳と責任?
友情、親達の困惑、養子縁組システム。
大人になるということ。
親になるということ。

最後に16歳の少年は住み慣れた街と両親から離れ、娘をしっかりと抱いて(育児用品のつまったバックを持って)長距離バスから降り立つ。草が蒼く茂っていい匂いのする、町外れの牧場を馬が駆け回る、大きな窓の自動車修理工場にくっついたアパートのある町に。

ゲームセンターにたむろする同年代の少年たちを見ると損をした気分がする。
少しでよいから赤ちゃんから離れて自由に遊びたい。
誰かに無性に甘えたくなる。
ただ、ただ眠い。
秋からの大学はどうするの?せっかく16歳で高校を卒業できたのに。
庭にブランコがあり大きな犬を飼っているにこにこした人達にもらわれたら赤ちゃんは幸せになるのだろうか?

そんなに抱いてばかりいたら、この子が歩けるようになったらあなたから離れなくなるわよって、おどしになっていないよな。


|

« 米子の弁護士 | Main | 夜鳴鶯 »

「書籍・雑誌」カテゴリの記事

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




« 米子の弁護士 | Main | 夜鳴鶯 »