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除斥期間排除(最高裁)

晴れ。肌寒い。

最高裁で除斥期間適用せずとのニュースを見て裁判所のHPで内容を確認する。
・・・本当に除斥期間(民法724条)を制限している・・。

ご遺族にとっては喜ばしい判決だと思う。
そして多分正しい判決だと思う。

でも判決文を見ていると胸の奥で何かが震える。
うれしいという感情ではない、と思う。
今まで、今までの悔しさは何だったんだ。
にべもなく門前払いをしてきた今までの判決は何だったんだ、という思いが胸の奥を冷たくする。
怒りは感じないけれど、今まで除斥期間で蹴られてきた事案を思い出すと、請求者たちの気持ちを思うと、ただ、ただ悲しい。
したり顔にこれが公序だと最高裁を擁護してきた学者たちの顔が思い浮かぶ。

最初は平成2年の判決だった。
初めて事案を読んだときは涙が止まらなかった。
その判例研究会である教授がこれで戦争責任を追及する訴訟を断つつもりではないのか、と仰ったとき、まさか、と思った。
まさか裁判所がそんな政治的意図で判決をするだろうか、とそのときは思った。
目の前に苦しみ続けている人がいるというのに?

除斥期間をかいくぐって予防接種事件を救済した事案の調査官解説を読んだときは、僕って頭がいいでしょう、と紙の向こうに得意満面の顔を思い浮かべた。
これはいいけど他はだめ、という得意顔。
それを可能にした僕って頭いいでしょ、という顔。

さらに今回は予防接種事案をさらにひねくり回したみたいな難易度の高い技・・?

これが公序だと言った学者が改正案を提案し、改正案の期間は除斥期間ではなく時効だなどと仰るのを、公序はどこへ行ったのと皮肉な気分で眺めていたけど、改正案が判決に影響を幾分が及ぼしたのだろうか?
何年かすれば除斥期間なんて概念はなくなるので先取をしたとか?

喜ぶべきなのだろうか、悲しむべきなのだろうか、怒るべきなのだろうか。
この国はどんな国なんだ。
私たちは一体どこへ向かって進めば。


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政治的に正しい色?

昼ころから雨。日曜に29度まで上がったそうだが、少し気温は下がった様子。

某委員会のMLによれば女性の大学教授をお招きしての講演会のちらしの色にまでぴりぴりしている様子。
私でもお名前を存じているある方面での有名教授。ご研究の内容はよく知らないが、世間でのご評判を聞く限り、半径10メートル以内に近づきたくないと思う。ただし、ご研究内容をよく知らないので、もしかしたらすごい誤解をしているかもしれないけど。

それにしても、いくらなんでも某教授がちらしの色にまで目くじらをおたてになることはないだろう。
それに某教授をイメージしてちらしをピンクにしたなんて誰も思わないだろうし。
いやもしかしたらこれも私の誤解で、もしかしたらそんなイメージの方なんだろうか?

考えれば考えるほど混乱してくる。
もしピンクに目くじらをおたてになったら、何色がよいのだろう?
黒?赤?もしかしたら黄色?

時代遅れの私がよく理解できないもう一つの事柄は、「ワークライフバランス」。
産休をとろうという趣旨なんだろうか?
それとも残業を減らせという趣旨なんだろうか?
仕事が早くて段取りがよくて、短時間にてきばき仕事を片付けられる人は余った時間をお好きに使われればよい。
仕事が遅くて、段取りが悪くて、人一倍働かなくては一人前の仕事ができない人が、自由業をしている場合、どうなるんだろう?
そういう人は自由業をするな、ということなんだろうか?

もしかして、自分も働く時間を減らすから、他人も減らすよう求めるとか?
それとももしかしたら前総理が、残業減らしたら子どもが増える、というようなことを仰ったと思うけど、それの実践バージョン?
あの総理は(今の総理もそうだけど)お金持ちのお坊ちゃまだったからなあ。
こういうことを言うこと自体なにやらハラスメントっぽい気もするけど。

ああ、考えれば考えるほど「政治的に正しい」言葉ってよくわからない。
やっぱり半径10メートル以内には近づかないようにしよう。

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家族法改正PT

晴れ。桜は満開。空の色は物憂げ。

家族法改正PT。
木内先生を座長とするPTだが、少人数制の家族法ゼミみたいな雰囲気。
あるべき制度についてわいわい議論をしているが、私みたいな保守から前衛まで各種取り揃えてメンバーを招集しているのは木内先生の懐の深さなのだろう。

昨日のテーマは「離婚そのものの慰謝料」は(法律ではなく)文学的表現か?
離婚の慰謝料なんてどうせ上限300万円程度なんだから、そんなことですったもんだするのはやめて離婚後の扶養制度に代えてしまえば、という案の検討。
メンバーからはそんな制度を作ると結婚する人はいなくなるのでは、という声。
実際同種の制度のあるフランスでは結婚する人は減っているとか。

カソリックの国で離婚が認められていなかったころ、危なくて結婚する人が少なかったというのを思い出す。離婚はできるけれど、離婚後も扶養せよ、というのでは離婚できないのとあまり違わない、と言うと、周囲からそんなことはない、との声。
それならいっそイスラム法みたいに結婚する前に相当額を妻に渡して離婚時の給付金にするという制度の法がとりはぐれがないのでは?
結婚前に離婚時給付金(結納金?)も渡せない相手と結婚したのなら、離婚することになってから金をよこせと言ってもそもそも金がないし、無い袖は振れないと言うし。
とすると、離婚は金持ちの道楽・・・か?

ブレインストーミングとしても刺激的だし、家裁の実務の情報が飛び交うし、でお勧めのPT。

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4月15日遺言の日のイベントが弁護士会館で開催されます

桜は満開。お散歩日和。
陽気に誘われて6民の許可決定を受け取りに行く。

今年度は弁護士会の仕事を減らしたい、と思っている矢先に委員長から「よい遺言の日」の司会のご指名。
前回は浜村さんが素敵な女性司会者を連れて来られたが、今回はギャラを値切りすぎたせいか、司会者を連れて来られないとのこと。
それで私に司会の声がかかったのだが、前回のプロの司会者の落ち着いた艶のある声が耳に残っていて、あんなことできるわけがない、というか素人にできたらベテラン司会者が怒るぞ。

委員長に、前回の司会者は素敵な声でしたね、と水を向けると、そりゃあプロだから、とのお答え。で、こんなところにケチるのはいけないと思うんですけど、と言ったとたんに、大丈夫だよ、この前の講演会なんてうまくやってたじゃない、あれはよかったねえ、と話題がすり替えられる。

この業界で、他社を含めて同業者から感謝されるとか、ほめられるというのはたいていあまりよい状況じゃない。
国選事件の受任時に書記官がにこにこしてありがとう、とまで言う事件はろくな展開にならないことは何度か経験済みだし。

というわけで、4月15日午後1時から「よい遺言の日」のイベントが浜村淳さんをお迎えして大阪弁護士会館で開催されます。
毎回大好評の劇団ご長寿倶楽部による寸劇「向日葵家の相続」も上演されます。
新たなバージョンにご期待ください。

上演にあたり女優の都合がつかないという話があったときにはあやうく代役にされかけたという経緯があり、本当に人使いが荒い委員会というかなんというか・・・。

あっ。忘れてた。今回も無料法律会がついています。さらに今回は税理士の先生方のご協力を得て、無料税務相談会も開催されます。

爛漫の春にウオーターフロントの散歩がてら、浜村さんのトークショー、人情相続芝居と法律及び税務無料相談会、と盛りだくさんの企画に是非ご立ち寄りください。

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