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Marbury v Madison

朝から雲が多かったが、夕方から風が強く、霧が街を覆う。波のような音をたてて冷たい風が吹き続いている。これが山火事と戦う消防士たちにアドバンテージを与えている、ということなので、文句は言わない。
ヨセミテの2日目にglacier pointまでバスで行ったとき、途中で山火事の跡を見てその惨状に息をのんだ。黒く焦げた立木がまばらに山腹に残っている。幹の半分が焦げた木もある。木々もまた勇敢に山火事に立ち向かったのだと思う。
早く山火事が鎮火しますように。

今日の授業はProf.Paulによる違憲立法審査権。
指定された判決は、当然のことながらMarbury v Madison。
この手あかのついたような古い判決に関してこんなに面白い話が聞けるとは思わなかった。
アメリカ人は、少数の論客を除き、さして疑問を持つことなく、違憲審査を当然のこととしているのかと思っていた。
判決を読む限り、政治的に判決をするのを逃げただけでは、とも思える。

当時の裁判所の社会的地位、マーシャル長官以前の裁判所の構成員の質、マーシャル個人の資質、マディソンが憲法を起草したこと、マディソンとマーシャルの関係、マーシャルの親族関係とその仕事から説き起こして、最後は、どうして憲法は法律に優越するのか、との質問。
憲法を作ったのは誰?女性、マイノリティに投票権がなかった時代だよ。一部の白人男性の代表が作った憲法にどうして女性もマイノリティも代表する議会が縛られるの?

あれこれ考えていると、押しつけ憲法だのなんだのという議論がかすんでくる。
そういえば週末に友人と夜の街に出て、IDがないからだめと門前払いをされたとき、イタリア人がここはアメリカ、規則は1つ、と言ったとき、ああそうか、となんとなくわかった。
多数の民族が一つの土地で一緒に暮らすためには、規則は1つで二義を許してはいけないのだ。

相手方の年齢が問題になる犯罪で、そんな年齢には見えなかったなどと被疑者が言っているというような報道を思い出し、生ぬるいなあ、と思う。
生ぬるい社会には生ぬるいよさもあるけどね。

昼休みに一人が来週からの授業のテキストの指定と宿題が公開されていると言い、その後クラスはあわてふためくことになる。
オリエンテーション中で毎日大学から連絡をする時間がとってあるのだから、どうしてそういう重要情報を伝達しないの?
担当者は親切なんだけど、どこか抜けてる気がする。

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