American way

晴れ。陽気。この街の冬はいつ始まるのだろうか?

以前から調子の悪かった部屋のヒーターが年末に働かなくなり、今日ようやく修理してもらう。なくてもたいして問題はないけど、壊れたのなら修理したい。
で、修理のおじさんにヒーターが働かないというと、やおら大きな金づちを取り出し、ヒーターのあちこちをがんがんたたき始めた。そして、ヒーターに向かって、君は働きたい、動きたい、とつぶやき、それでも動かないとみるやヒーターに向かってお祈りを始めた。
それからまたあちこち金づちでたたき、babyと呼びかけていた。
これで直るなら私でもできそう。
次に働かなくなったら、私もヒーターをたたいていい?と尋ねたら、疑わしそうな顔で私を見て、いいけど・・・。

ヒーターの製造元には北欧の国名が書いてあるからアメリカ製ではないけど、頑丈というか、単純というか、原始的というか。
で結局ヒーターは機嫌を直して働いている。

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休暇の終わり

晴れ。久しぶりとも思えるほどのCaliforniaの晴天だったので、太平洋側の散歩に行くことにする。
どこまでも続く荒涼としたビーチ。晴れていても波が高い。Golden Gateに向かうコンテナ船に Welcome to the USA とつぶやいている自分に気づき、ここに馴染んでしまっていることに少しおどろく。

Land's End を越え、Eagle Pointまで行き、Legion of Honor まで戻る。ここに来るのは2度目だが、前回と同様、この風景を眺めていると、脳のねじがひとつ飛ぶ感覚を覚える。
ギターがアランフェスを奏でている。単調な噴水。のどの赤い、羽の黒い鳥たちが梢で騒々しく鳴き交わしている。明るすぎる太陽の下、派手なオレンジのオブジェ。

夕刻、湾に面したフェリービルにコーヒーを買いに行く。暮れなずむにつれBay Bridge のライトアップが徐々に輪郭を現す。外海とうって変わって湾内は静かだ。
空と溶け合う海を眺めながら、戦時下だったっけ、と思う。
人がどこに生まれるか、誰が決めるのだろう?
暮れてゆく空に星条旗が翻る。

明日から図書館が開く。

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明けましておめでとうございます

明けましておめでとうございます。

ベイブリッジの花火を見てきました。
お正月を花火で迎えるのは初めてです。
海風が心地よく感じられるくらいの気温で、花火日和です。

今年が皆様にも、そして私にもよい年となりますように。

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ふゆやすみ

試験も終わり、友人達も木曜日くらいから次々に帰国の途につき、図書館はがらがら。
街は一応クリスマスバージョンなんだろうけれど、なにしろ暖かいし、天気はよいし、どちらかと言うとバーゲンシーズンという雰囲気。
セーターを買いに出かけたが、ほとんどのセーターが半袖で、使い方がよくわからない。冬物は実用というよりファッション?

冬休み中に来年の行き先を探さないといけないが、アメリカにいたままで日本の書類を準備するのは手順を考えただけでくらくらする。
それで結局もとの事務所に書類取り寄せ等のお世話になることに。

アメリカも欧州もかなりの事務手続きをWeb上でできるようになっているようなのに、日本では司法研修所のサイトはなくなってしまっているし、大学のサイトは郵送や窓口で手続きをするための補助のような扱いに見える。
外国からアクセスをしにくくするという事実上の鎖国政策なんだろうか?

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秋晴れ

晴れ。日差しが強い。風もほとんどない。夏は冷たい海風が吹いていたけど、秋になって内陸との温度差がなくなったためか、風が吹かない。

昼ころ図書館にいると外がにぎやか。市役所の向かいなので、頻繁にイベントがあるが、一体今日はなんだろうと窓から見下ろすと軍のパレードのようだけど、巨大なカリフォルニア旗があってにぎやか。州兵なのか連邦軍なのか、とりあえず外に見物に出かけた。

軍というより種々雑多。「Golden West」の文言を掲げているかと思うと、カンサスだのイリノイだのの旗を持った人もいる。飾り立てたトラクターが牽く荷台の上に軍服の女性達が乗ってアメリカ、アメリカと歌っている。その後ろにクラッシックカーの列が続く。その後ろに・・・秦軍のアメリカ侵攻かと思った。青い衣装と帽子に太鼓を持った中国の一団。その後ろに黄色い衣装の中国の一団体。その後ろに唐の宮廷女性のような格好をした女性達を乗せた飾り立てた山車。その後ろは、高齢の小柄なアジア系男性が銃を担いでいる。第二次大戦に参戦したCaliforniaの日系の方だろうか。その後ろは中世のスイスかドイツの兵隊の衣装をつけた人達。クラッシックなケーブルカーを改装した車にお年寄り達が乗っている。その後ろは軍服のような衣装をつけた高校生達が旗や模擬銃でパフォーマンスをしている。女の子たちはブーツのかかとを鳴らしてステップを踏んでいる。何のリズムかと思ったら先ほど女性たちが歌っていたアメリカ、アメリカ・・・。

水曜のベテランズデーを先取りしたパレードらしい。フィリピン戦線、朝鮮戦争とお年寄りたちがパレード。といってもお年寄りたちの数が少ない。
最後の方は、投げ縄を振り回したカウボーイたちにスペイン風のドレスを着た女性達の騎馬パレード。行列の最後は陽気なメキシコ音楽の一団。

西部らしいというか、Californiaらしいなあ。

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Californian sea lions

曇り、後晴れ、午後から曇り。

晴れてきたので、ちょっと散歩がしたい、海が見たい、とりあえず出かけようとピアへ向かう。
3週間ほど前の新聞にピアにsea lionが例年の5倍来て大変なことになっていると写真つきで紹介されていたが、先々週air showを見に行ったときにはどこに行けばよいのがわからず出会えなかった。
とりあえずピア39まで行って聞いてみよう。

海沿いで孫を遊ばせているおじいさんに尋ねるとスペイン語なまりで右手のメインゲートに入ってまっすぐ、メインゲートだよ、と教えてくれる。
指示どおりに行くと海に向かって写真機を構える人が並んでいる。ときどきsea lionがジャンプするのが見える。
しばらく眺めていたが、そのうち左手からすごい声が聞こえるの気づき、そちらに向かうと・・・いた、写真よりすごい群。いかだの上に文字通り重なって寝ている。あまりの人口密度に、けんかにならないのか、ふまれて窒息しないのか気になる。

人口密度のせいで気が立っているのか、普段からそうなのか、すごい声で吠えている。自分を踏んづける相手に向かって口を開けて威嚇している。小さな子供から巨大なのまで。力関係は体の大きさらしく、大きいのが口を開けると小柄なのは引っ込む。ときどき海に飛び込んで、いかだに上に戻るのだが、戻ろうにも戻る場所がない。強引に戻るのもいればすべり落ちて何度もトライするのもいる。
いかだの上で幸福そうな顔で寝ていたり、ひれ(腕?)を海面に高く挙げて横向きに泳いだり、小さなのが3頭くらい顔をつきあわせて相談するような感じだったり。
岩合さんの写真に浜辺で幸福そうな顔で寝ているsea lionのがあったけど、ここなら私でも幸福そうなsea lionの写真がとれそう。
カメラを持って来なかったのを後悔する。

ピアにチョコレート専門店があったので、帰りにまだおじいさんと孫が遊んでいたら、坊やにチョコレートを渡そうといくつか買ったが出会えなかった。
Heavenly のカウンターで一つずつ選んで袋に入れてもらったチョコレートは甘すぎず香りがよくおいしい。

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金曜の午後は

日曜から曇って寒かったけれど、今日は晴天が戻ってきた。
午後に授業が終わるとLLM全員ご機嫌で街に散ってゆく。

友人が勉強するのにとてもよい場所がある、本屋のカフェに行くというので、私もその場所を知りたいとついて行く。
ダウンタウンの中の大きな書店のカフェ。
イタリア人とフランス人の友人と一緒に勉強していたら、トルコ人の同級生が現れたので合流する。
私もフランスの友人もネゴのクラスの宿題の作文をしていたので、見せてというと、あなたのを見せてくれたら、と言うのでパソコンを交換。
互いに見落としていた視点を発見して書き足す。
いつも一人で図書館゛て本を読んでいたけれど、一緒に宿題をすると不足箇所がわかるというメリットを発見。

私が一番言葉に不自由しているので、欧州の友人達は全く問題がないのだろうと羨んでいたけど、それぞれに何かしら問題があるらしい。
ここでは何もかも反対なのよ、自分の国ではnot goodなことがここではgood。そう思って行動した方がよいみたい、と欧州の友人が言っている。
全く同感。アメリカは本当に不思議な国だ。

港町の書店のカフェの真ん中ででトルコ、イタリア、フランス、日本がパソコンをつきあわせて勉強している。
港町はエトランゼには居心地がよい。
よい週末を、と夕暮れの街で別れる。


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サンフランシスコの秋

サンフランシスコに住んでいることを感謝したくなるようなよいお天気。

昼前にチームメイトの英国系フランス人弁護士と「ビーチ」と呼ばれているテラスの木陰で課題の検討。彼女の名前を見るたびにアーサー王物語を思い出す。
これはどう、そのアイデアじゃだめ、あなたって相手方に有利なことばかり言うのね、私じゃなくて判例が言ってるんだから仕方ないじゃない、じゃあどうしたらこちらに有利にもっていけるの、こういうのはどう、それ使えそうね・・・・どこで何語で話しをしても弁護士同士の会話ってこんなものか。

その後韓国人弁護士と一緒に午後のクラスの当番のスナックを買いに行く。目当てのドーナッツショップで40個。40個と注文しているのだから、20個ずつ箱に入れればよいと思うのだが、12個を1単位とする習慣があるのか、1箱に24個入れようとする。働き者のおばさんがおまけね、と1個余分に入れてくれる。
秋の日差しのマーケットストリートの散歩が実に気持ちよい。

午後のクラスの最初に学生会への代表がどうとかいう説明があってめんどうなので聞いてなかったら、しばらくして小さな白い紙が全員に配布された。
何?と後ろの席のコロンビア人弁護士に聞くと、だから候補者の名前を書くのよ、まったくあなたって・・・と聞いてなかったことを叱られた雰囲気。彼女は15歳で大学に合格したエリート家庭育ちのエリート。物腰からして支配階級に属していることはすぐにわかる。上から目線だが鷹揚で親切。
選挙?そういえばホワイトボードに4名くらいの名が書いてある。
こんなめんどくさそうなことに立候補する人がいることに感心しながらそのうちの1名の名前を書く。
結果は元気いっぱいの深せん娘が当選。
期待してるぞ。

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他人の物は・・・

微妙に寒い。お天気もいまいちだし。

隣の木の枝が越境してきたら・・・隣の人に言って枝を切ってもらう。
民法だって勝手に枝を切っていいとはなっていない。ちなみに民法では根が越境してきたら切っていいとなっているけど。
枝を切るように木の所有者に言うというルールに必然性はないと思っていた。たぶんローマ法か何かの伝統を受け継いだだけかな、と。

それでpropertyの本を読んでいて、隣の木の枝が境界を侵害してきて屋根を壊したら・・・境界を侵害された人は自分で枝を切れるから、切らない人がいけない、と書いてあってびっくり。
女性(たぶん高齢の)が、大きな枝が侵害していて自分で切れないし、他人に頼むお金もないと裁判所に泣きついたら、仕方ないから切ってやれという判決が出ないわけではないらしい。

隣の枝が境界を侵害したら、木の所有者に切る義務があるという日本の民法の合理性をようやく認識。
それにしても、隣の枝を勝手に切って感じ悪くないのだろうか?
侵入者は何であればさばさ倒すのが伝統なんだろうか?
もしかして木の枝に実がなっていたら、それは侵害された土地の所有者の物とか?
道路にはみ出た枝に実がなっていたら?

落とし物を拾っても警察に届ける義務がないとか、なんかここの人の他人の物に対する感覚が日本人よりルーズな気がするんだけど。

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日本市場

ずいぶん涼しくなって、夜部屋に帰るとひんやりしている。

アメリカ人がようやくアメリカ法は世界共通でないと気づいてくれ、設問を配布した後グループに分かれてTAを囲む時間を作ってくれた。
それでどうやら責任能力という議論はないが、抗精神病薬服用者設例の場合はintentionalyの解釈問題として扱っているらしいと推測がついた。
その他は相変わらず不思議なことが多い。
庭の掃除の契約により庭掃除をしていた人が土中からインディアンの壺を掘り出して持ち帰ったとき、その壺は持ち帰った人のものになる・・・????
イタリア人が、ローマの遺物が地中から発見されたときの扱いを説明するがアメリカ人はとりあわない。
その様子を見てちょっと気分を害したのでからかうことにする。
落とし物扱いなら、警察に届けるのでは?
アメリカ人は何?とけげんそう。
周囲のLLMはpoliceとつぶやいている。
刑事事件のこと?とアメリカ人。
民事ですけど、というと、聞いたことないわね。ものを知らないというのは強いものだ。
もっともpropertyのcase bookには今日では多くの州で落とし物は警察に届けて一定期間後に所有権を取得する制度をとっていると書いてあったから、この人が知らないのは外国のことだけではないらしい。

昼休みに長島大野で外国法弁護士をしている人の講演。
設定した大学側の意図に反して、日本で働く意欲をくじくような内容。
悪気で言ってるんじゃないよ、正しい情報を提供しようとしているのだよ、との弁。
学生が外国法弁護士ではなく、弁護士として東京で働くというのはどうかと質問すると、即座にNo.
ロースクールができて合格率が上がったとはいえ、と合格率のデータを示し、さらに3振制度を説明される。時間の無駄だからやめておけ。
この1年サンフランシスコの弁護士事務所が倒産したりして、大勢の弁護士が職にあぶれているらしい。
バブルのころに言ってた、アメリカの弁護士に無試験で日本の弁護士資格を与えろとのアメリカ政府のごり押しが再燃しなければいいけど。


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