住宅センター相談会2

曇りときどき雨。ようやく梅雨に入ったらしい。

日曜の午後1時30分からの住宅センター法律相談会に参加。
1時10分ころに着くと、既に1時30分の予約の人が待っているということで、1時15分にスタート。
1時30分ころに相談が終わる。
今までの経験からすれば、ここの相談者は予め予約をいれていた最初の人が一人だけということが多い。
ということは、1時30分スタートの相談会は、1時30分には終了し、その後小部屋で一人5時まで座っているということか・・・。
ちょっと、というより、かなり寂しい気持ちで空を眺めたりしていたら、3時ころに女性が一人相談に来られる。
いそいそとお迎えしたのに、なんだか雰囲気が変。第一声が、あなた弁護士ですよね。
?????
相談内容を聞くと、弁護士Aが虚偽の説明をして相手方に不動産を売却したらしく、相手方の弁護士BがAの説明に基づいて調停を申し立て、彼女が証拠の書類を調停委員に見せると、確かに相手方の言い分はおかしいと言うことになり、そうすると、相手方の主張の内容が変化し、彼女がそれにさらに回答をしても、弁護士Bがわざとすり替えたようなことしか言わないのでまいっている、とのこと。
調停事件への対応を説明するとともに、弁護士に対してお腹立ちなら、弁護士会には市民相談窓口がありますが、と言うと、既にそこにも予約はいれたが、これだけ弁護士たちにわけのわからないことをされると、市民窓口に行ってもまた別の弁護士が身内をかばってうやむやにするのではないかと思うと、怖くて行かなかったとのこと。
そこまで言われると、どうしようもない。
が、とりあえず、最初の妙に身構えたような雰囲気の理由はわかった。
どうせ次の人なんて来ないだろうと1時間ほどかけて、調停制度の説明や、相手方の主張に対する反論の仕方などを説明していると、彼女の機嫌も随分よくなってきたようで、市役所の相談は30分と言われて立ち入った話ができなかったが、ここはゆっくり時間がとれてよい、と喜ばれる。
こちらとしては予約が少ないのを喜んでよいのかどうかは知らないが、目の前の相談者が喜んでくださるとつられて嬉しくなり、つい、ここの相談会はよいですよ、と宣伝までしてしまう。
それにしても、虚偽の説明をして不動産を売った弁護士もひどいが、相手に弁護士がついていないことをよいことに、適当な対応をしてごまかそうとするなんてひどい弁護士だ。
本当にこんな活動をしている人達がいるなら、めんどうかもしれないが、市民窓口に相談に行ってほしかった。

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排水設備のトラブル

晴れ。

近隣の下水管が庭の下を通っているが、どうやらそれが壊れたらしく、下水が庭に漏れているとの相談。
自宅の下水管は別のものを使用しており、問題となっている管はもっぱら近隣の数戸が使用しているとのこと。

相隣関係の条文を見ると、民法217条に排水設備に関する費用負担は慣習によるとなっており、慣習がないときには、216条で工作物の所有者に修繕をさせることができると書いてある。
相談者に慣習があるのか聞いても知らないという。こんなことめったに起きないから知らないのが普通だと思う。
所有者について尋ねると、昔に相談者の親族が設置してその後周辺土地を分譲した可能性がある。
こういう場合、所有者は誰になるのだろう?
そもそも近所の数件のうち、どの家がこの排水管を使用しているかもはっきりとはしていない。
使っている可能性のある家に壊れたので修理をしてもらいたいと話をもっていったらどうかと言うと、近所は皆高齢化しており、自分たちは困っていないので、対応しないと思う、とのこと。
調停を起こしては、と言うと、近所とそんなことまでと困惑される。ごく自然な反応だろう。

・・・・・・。
排水管の相談は、ときどきあるが、いつも困ってしまう。
判例体系で検索しても、こういう事案は出てこない。
どうしたらいいのだろう?

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提訴前の証拠収集の処分

晴れ。秋晴れ。日中は暑い。

昨日の会派幹事会での民事訴訟法シンポジウムの報告をする。直前まで持ち込んだ六法で条文を確認していたのだが、なんとか無事終了することができ心底ほっとする。
シンポジウムの主な内容は、訴え提起前の証拠収集処分と争点と証拠の整理手続き。
シンポジウムの準備から当日のナレーションまで活躍された片山登志子先生から、シンポジウムを聴くよりよくわかる報告だったとねぎらいの言葉をいただくと、時間をやりくりして準備してよかったいう気分になる。
山口先生からはレジュメがほしいとのメールがある。勉強好きの先生らしい。手元には拙いメモしかなく、恐縮する。

幹事の一人のT先生が、平成18年8月31日時点で大阪地裁で14件しか例がないという訴え提起前における証拠収集処分の申立の内1件は自分がしたものだと名乗りをあげられた。
誣告され20日間警察に勾留された人からの依頼で、誣告した人に対して警察にどのように告げたのかの問い合わせをし、次いで検察庁に文書送付嘱託をして訴えの内容を確認し、相手の嘘を裁判所で明らかにしたとのこと。
鮮やかなお手並みでした。こういう使い方ができるのかと一同感心する。

報告が終わってほっとする間もなく、ラジオ原稿の提出期限が迫っている。
冷凍保存精子の事件をとりあげようと親子関係の原稿を書いていると母子関係の裁判のニュースがあり、さらに政府の法整備の動きまででできた。短い解説でどこまでとりこめるか。

東京地裁で即決判決第一号が中国人というニュース。
執行猶予のつく出入国管理法違反の事件がこの制度に馴染みやすい類型の一つであることはわかる。
だから、こういう報道の仕方をする方もする方だけど、こういう取り上げられ方をすることに気をつかわないのも裁判所らしい。
せっかくだから第一号は日本人にしておけばよかったのに。

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東京高裁処置請求

晴れ時々曇り。快適な気温。

東京高裁が2弁護士の処置請求をしたとの記事。

記事では、期限内に控訴趣意書を提出しなかったことが理由ではなく、期限内に控訴理由書を持参したのに提出しなかったことが理由のように書かれている。
刑事訴訟295条には、裁判所の弁論等の制限に従わなかったときに処置の請求ができる、とされている。
同法376条には、期間内に控訴趣意書を差し出さなければならないとされているが、差し出さなかったときに処置を請求することができる、とはされていない。

295条では、制止されても言い続ける行為がいけないとされているのだから、提出しなかったことにまでこれを適用することに違和感がある。
それとも、295条は、裁判所のあらゆる指示に従わなかったときにまで拡大して読むのだろうか?
提出しなかったことで審理を遅延させたと言うが、結果的には、裁判はそのことでむしろあっけなく終わってしまった。
被告人の権利を侵害したとのことだが、弁護士たちに被告人の権利を侵害する意図はなく、むしろ権利を擁護しようとしてしたことが裏目に出たということに異論のある人はいないと思う。

そもそも論から言えば、彼らはこんな事件の弁護人を引き受けなければ処置請求などということになることはなかったのであり、誰も弁護人を引き受けなければ、裁判は開かれずに立ち往生していたはずである。
被告人の利益を侵害したなどと体裁のよいことを言うが、控訴審で審理したところで判決は変わらなかっただろう。裁判が終わったことで真相が本人から語られることなくなったが、裁判を続行したところで被告人は語らなかっただろう。
こうしてみると、処置請求は、裁判があっけなく終わったことの非難を裁判所ではなく弁護士に向けさせるための裁判所の戦略なのかもしれない。

フランス革命時に王妃の裁判に弁護人をつけたのは、公正な裁判であることを内外にアピールするためだったが、現実には訴訟記録を検討する時間も十分に与えず、無罪ということにでもなれば、弁護士はおろか裁判官だって命が危なかった。
一体、どうすればよかったのだろう。道化を演じ続けるのか、手段を尽くして闘って葬り去られるのか。

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先日付振込と差押え

晴れ。真夏日。街が過剰に吸い込んだ水分をどんどん蒸発させるような日差しと風。

とりあえず訴状が一段落したので、最高裁の新しい判例でも見ようかと裁判所のHPを開ける。
新しいHPになってから使いにくいことこのうえない。
おもしろそうな判決だからコピーしておこうと思っても、PDFだし、打ち出しても頭書部分がないから番号と日付は手書きで入れないといけないし、とにかくめんどくさい。

第三債務者が銀行に先日付で振り込み依頼をした後に仮差押え通知が届いたら、普通は支払い済みと考えるのではないだろうか。
東京高裁は、そのように考えて債務が存在しないとした回答を認めたが、最高裁は、銀行に依頼して組戻しができるから、なお支払うかどうかの決定権は第三債務者にある、とした。銀行に組戻し依頼をすることができないような事情があれば別だけど、というわけで差し戻し。
事案が退職金で、かなりの金額だからこういう争いになったのかもしれないが、組戻しには手数料もかかるし、大勢の従業員を抱えている会社が、給料の支払い手続を終えた後に差押え通知が届いたら、組戻し手続をしないといけないというのもどうかなと思う。
給料の場合は、退職しない限り、回収が1か月延びるだけだから、どっちにしてもたいしたことはないか。

従前、振込手続終了後に差押えが来たという事案に対しては、来月分から供託してください、と答えていたが、これからは、法律的には可能であれば組戻しをすべきとされていますが、手間なので、来月分から支払うと回答してもたいしたことにはならないでしょう、という回答になるのかな?


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父的

晴れ。
春彦君のパパからいただいたコメントの画像を開いて和んでしまった。
気を引き締めて・・・ということで。

藤原氏の「国家の品格」の中に、「ならぬものはならぬのです」という言葉が出てくる。
どうして人を殺してはいけないのかという子どもの質問に答えようとして学校の先生達が一生懸命頭をひねり、答えがわからなかったというエピソードに対するご意見だ。
義務教育の先生は子ども達に、所属する社会の倫理や規範を、「ならぬものはならぬのです」と教えるのも仕事。
先生もよくわからないよ、どうして人を殺してはいけないのかなあ、では学校に通わせない方がまし。
子どもに規範を教えるのは父的な存在の役割である。

イタリア人弁護士が、法律とは善良な家父(パードレファミリア)の良識であるというようなことを言っていたのを連想する。
彼に言わせると、女性は感情的になって相手を必要以上に傷つけようとするからいけない、訴訟の目的は賠償金を取ることなのだから、それを超えて相手に損害が発生しないように抑制的に振る舞うのが善良な家父の良識なのだそうだ。
南欧の名家の出身だそうだから、幾分女性差別的なのは仕方ないとして、言わんとすることはわかる。

弁護士の仕事は、依頼人の正当な権利を擁護するのが目的であって、相手に損害を発生させることが目的ではない。
全体によく目配りをし、抑制的に、理性的に、しかし断固として、善良な家父として行動したいものである。

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付添人

五月晴れ。
忙しいのかそうでないのかがよくわからない。
なすべきことはあれこれあるのだが、それなりに仕事がはかどりもしている。
自転車操業というところか。

弁護士会相談課から新たな少年事件の紹介。
最初、DV事件はどうかと言われ、あまり得意ではないとためらっていると、少年の方を割り当てられた。
親御さんは、私が少年事件にどの程度の経験があるかをしきりに気にしておられる。
少年事件で有名な弁護士に依頼しようとなさったがうまくいかなかったらしい。
次回子どもを連れて来て、私と子どもが気があいそうであれば依頼する、子どもが嫌がればやめるということで帰られた。

どのくらいの経験かと聞かれて、うまくいったものもあれば、うまくいかなかったものもあったと思い出す。
うまくいかなかったというのは結果のことではない。幸いなことに、これまでは、調査官、裁判官と記録をはさんで話し合いを重ね、審判のころにはほぼ共通の認識にたどり着いている。
それでも苦い思い出として残るのは、家族の問題の根が深く、調整ができずに時間切れとなり、結果的に子どもに我慢を強いることになった事件や、子どものことを十分に理解できなかった事件だ。

子どもの事件は、一つずつとても個性的で、経験が多ければよいというものではないように思う。
登録間もない若い弁護士が熱心な付添人活動をしていることが多い。

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最高裁のHP

裁判所のHPが使いにくくなったと愚痴っていましたが、使いにくかったのは新しい「裁判所のHP」であり、従来の「最高裁のHP」はそれとは別に存在し、しかも、それは従来どおり各地の裁判所のHPとリンクしていることがわかりました。

目からうろこ、というより、すごいフェイント・・?
一体何のためにこんなややこしいことを・・・・・・・・・・・。
(裁判員制度のため、非法曹向けサイトを新設した・・という感じでもないのだけど)

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記録閲覧

午前検察庁で証拠閲覧。午後弁護士会受付。

他の仕事をしてから検察庁に出かけたので、到着が11時前になったのだが、1時に弁護士会の受付が開始するので、12時までに開示された証拠を全部見て接見に行って話をするだけの材料を準備したい。

犯人が放置した自動車を事故現場の近くで発見したとの被害者からの連絡で深夜にパトカーが到着し、自動車のエンジンがまだ暖かいのを確認するところから始まる。
自動車のボンネットの汚れの一部が布でふき取られたようになっているのを、被害者から提出を受けた衣服の布目とつき合わせている。
ひき逃げの捜査はこうするのかというのがわかって興味深い。

メモをとるのに時間がかかり、記録を返還したのが12時くらいだった。
昼食時の混雑したエレベータに乗り込ませてもらったのだが、検事や事務官にぎっしり囲まれていると思うとあまり気持ちのよいものではない・・・他人様のエレベータを使っておいてこんなことを言うのも申し訳ないけど。
そういえば、府警本部に行ったときは、建物の中に警察官がいっぱいいるのを見てちょっと感動(?)したっけ。

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国選事件

気温が下がる。
午前家裁。法壇が低いなと思う。証人が裁判官の正面に立ったら裁判官より目線が上になるのではないかと思われる高さ。こういう造りが最近の流行なのか。

明日国選受任日。久しぶりの刑事事件でちょっとわくわくする。が、このわくわく感はたいてい当日の朝の国選ファイルの前の長い行列を見た段階で消失する。
そのまま並ぶか、あきらめて事務所に戻るかなのだが、自発的に受任しないと残った事件の強制割り当てがなされる可能性がある。
並んで受任する場合、ファイルに罪名は書いてあるが、起訴状を受け取るまで内容はわからない。
「窃盗」を受任して自転車泥棒だったりするとなんだか侘びしい思いがする。
そういえば前回はCD数枚だったっけ。

たまにファイルをじっとにらんで動かない人がいたりするので、列が長くなるのだけれど、あれは何だろう。透視術かなんかで、罪名をにらんでいると内容が透けて見えたりするのだろうか。
隣に並んでいる人に、これなんかどうでしょうか、と尋ねている人もいたけれど、聞かれた方も困っただろう。

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