欠陥住宅ネット事例研究会(酢酸ブチルほか)

晴れ。秋晴れ。爽やか。

夕方冷蔵庫から2リットル入りの水のペットボトルを出して机の上に置いていたら、ごと、という音がして、ボトルの中が何かおかしい・・・不気味。
ボトルの外側から見てもよくわからない。多分、かなりの大きさの氷が浮かんでいた・・・と思う。
もしかしたらボトルの底に氷ができて、それが暖まってはずれて浮かんだ音?
どうやったら冷蔵庫の中でそんな風にボトルの水が凍るのだろう??
冷蔵庫の中を確認すると内壁に氷が分厚くついている。おかしいなあ。冷蔵庫なのに。。。

いつまでも冷蔵庫の相手をしているわけにはいかないので欠陥住宅ネットの事例研究会に行く。
けど、印刷物を見ると左目が痛くなり、結局目をつぶって報告を聞いているか、配布物以外のものをぼんやり見ながら話を聞くことになってしまった。
最初の報告は建築士からで、弁護士と共に被害者側で事件に関与し、調停で1年半で解決した事案。1年半で解決したということがとても嬉しい、このくらいの期間で解決するなら、またこういう事件に関与してもいいな、とのこと。
肝腎の事案はと言えば、3階建て住宅で、最初の図面と違う構造の建物になっていて、中間検査も完了検査も受けておらず、というか受けたら検査を通らない建物で、揺れるというもの。配筋が少なく、コンクリートのかぶり厚が不足し、床スラブが入っていない。取り壊して建て替えを要求していたのだが、結局2階の床をはがして鉄骨をつないで補強することで和解成立。和解ならともかく、判決でこんな解決が認められたら業者はやり得という意見が出される。
次は、弁護士から最高裁判決の紹介。高裁が不法行為の成立は違法性が強度な場合に限るとしたのを、最高裁は、そのような場合に限定すべきではなく、建物の基本的な安全性を損なう瑕疵がある場合には不法行為が成立するとした。例としてバルコニーの手すりの瑕疵で、居住者が転落の危険があるような場合が挙げられている。
どの程度の瑕疵で「基本的な安全を損なう」となるのだろうか、これは不法行為の成立をかなり限定するものなのか、広く認めるものなのかでひとしきり意見交換がなされる。すでに訴訟において建築会社から基本的な安全を損なうものではないとの抗弁が出されている例があるとのこと。
最後は、リフォームで過敏症が起きたが、原因が高濃度の酢酸ブチルかどうかという事案。保健所の検査で、高濃度酢酸ブチルが検出されたが、これが過敏症を引き起こすとの科学的データがないとのこと。
既製品の床板を使用したのだが、通常は工場で数か月保管されているものを使用するのに、これはできたてを使用したので、十分に乾いていなかったのだろういうことだった。
過敏症は個人差があるのだろうか?もしかしたら精神的なものも影響するのかもしれない。
その他、従前の建物の基礎を次の建物の基礎に流用した、と思っていたら、実は従前の建物の基礎のように見えていたものは建物の基礎ではなく、擁壁の底板だったという事案。

世の中にはいろんなことが起きるものだ。


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瑕疵担保法(欠陥住宅研修)

晴れ。朝の予報では33度とのことだったが、そのくらいはありそうなお天気。

欠陥住宅研修会の新人向け勉強会。
木造住宅の3つの工法、鉄骨造り、鉄筋コンクリート造り、のそれぞれの建築途中の写真などを用いて違いを説明するところから始まる。
窓が多くて部屋が明るいと思って購入した建物が揺れるので、建築士に調べてもらったら、窓が多すぎて構造が弱い、補強材を入れて窓の一部を壁にしなければ安全性が確保できないという事案等、補修はできるが、補修してまっとうな建物にすると、ほしかった家とは違ってしまうケースが結構あるとのこと。
4階建てがほしかったのに、違法建築だとわかり、3階建てになってしまうとか。
もともと法律的に正しく建てていればそうだったのだから仕方がないようにも思うけれど、普通の家よりよく見えたから買ったのであって、普通の家になら買わなかったのに、という消費者の気持ちもわかる。
建て売りの業者さんが違法建築をしているのは、購入者によくみせようとしてのことだと思う。
売った後で適法な建物に補修してもらっても、買った方はなんだか騙された気分だろう。
違法建築を目的物とした契約で、契約に適合しない適法な建物になったから、債務不履行だというのもおかしな気がするけど、契約どおりの履行請求はできないが、金銭賠償ならOKというあたりかなあ。

住宅に欠陥があった場合、売主や請負業者が健在ならよいけれど、倒産していたり補修費用がなかったりすると補修もできないことになる。
そのような事態を回避するために、特定住宅瑕疵担保責任の履行の確保等に関する法律(平成19年5月30日公布)。
業者に供託または保険契約の締結を義務づけるものだが、供託が義務づけられるのが平成21年秋ころ、保険法人が指定されるのが平成20年春ころの予定だが、保険契約をするためには、保険会社による施行段階での検査が必要だから、平成20年春に「引き渡さ」れた住宅にはまだ保険はかけられていないだろう。
保険費用は、建築費用に上乗せされることになるだろうから、結局新築住宅を購入または建築するすべての人が建物に欠陥があった場合の補修費用を少しずつ負担する制度だと思う。

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建築条件付き土地売買契約

晴れ。暑いというよりも熱いという感じがする。地下街にいても1階で外につながる階段の下には熱い空気が降りてきている。とても温帯地方の国のまんなかあたりとは思えない。

こんな日の法律相談は溜息まじりに事務所を出るけど、相談者だってよりによって今日出かけることはないと思われたのだろう。予約のあった人が一人来られただけ。ちょっと寂しい。
建築条件付き土地売買契約に関する相談。
土地を不動産業者から買うときに、一定の期間内にその土地の上に建物を建てることが条件となっている。もしその期間内に建築請負契約を締結しないときには、土地売買契約は解除される。
不動産会社は、土地を売って儲けた上に、施主が支払う建築代金と建築業者が受け取る代金との差額を取得する。
ネットで調べるとこの差額の相場は400万円から700万円となっている。
結構な利益がでる契約なのだが、土地の購入者からすれば、高い建物を建てさせられることになる。
どうしてこんなことをするのだろう?土地の値段を低めに設定して売りやすくしているのだろうか?
土地を買う方からすれば、業者を探さなくてすむというメリットはあるが、自分の気に入った業者に依頼することができないと言うデメリットがある。
ともあれ、建物を建てるときには、見積書をとり、見積書に書かれているパーツに関してはカタログを見せてもらって、一つずつ価格を確認すること。

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建築士の先生方のご懸念

晴れ。暖かい。

昨日から建築士の先生方がML上で意見交換していらっしゃる。
1年間よく持ちこたえたという感想を読むと、ずっともやもやしていた耐震偽装がついに明らかになったということに快哉を叫びたくなるが、反面、憂鬱な気分になるご意見も書かれている。
今回の発表は独立系民間検査機関狙い撃ちではないのかとのご懸念だ。

前回、大山鳴動したあげく姉葉さんの単独犯行とされたときには、これって何?、刑事裁判を茶番に使うなと思ったし、耐震偽装と関係がないと明確にされたにもかかわらず、マスコミがイーホームズを耐震偽装に関連付けて報道していたのにはうんざりした。
今回も同様に、少しだけ発表して国民の鬱積したもやもやを国が晴らした体裁だけ整え、ついでに目障りな独立系検査機関をつぶしてしまおう、という計画だとしたら、おそるべし国土交通省、というか、連続して国土交通省をキープしている公明党というか、あるいは現政権というか、一体誰がこんなにおつむがよいのだろうと考えると余計にもやもやしてしまう。

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耐震偽装シンポジウム

晴れ。暖かい。

京都のアパホテルで耐震偽装、設計は田村水落との記事。
アパグループと田村水落設計のコンビってどこかで聞いたと思ったのだけれど、藤田社長が耐震偽装をしていると言っていたところじゃなかったっけ。
大マスコミの皆様は藤田社長をみごとに無視するか変人扱いしていたけれど、次はどういう反応を示されるのだろう。
この問題を初めて知ったふりをして偽装はいかんとかお書きになるのだろうか。

耐震偽装と建築行政のあり方を考えるシンポジウム実行委員会からFAXが届いている。
平成19年3月3日午後1時30分からOMMビル2階会議室でシンポジウムが開催されるとの内容。
基調講演のほか、グランドステージ川崎大師の住民代表の「被害者からの訴え」(ビデオ)が予定されている。
事前申し込み不要。資料代500円。


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住まいづくり大相談会

晴れ。雷と俄雨。季節の変わり目なのだろう。

本町塾のH先生のご紹介で「住まいづくり大相談会」で法律相談の担当をさせていただくことになった。
主催者から、ちらしができたのでFAXする、訂正箇所があれば連絡がほしいとの連絡。
送られてきたちらしを見てびっくりした。

「住宅の建築前、建築後のトラブルから、家の境界線、相続、権利関係など住まいにまつわる様々な法律問題に幅広い知識をもつ弁護士が親身になってお答えします!」

・・・・・・・・・・・?なんだか自分がどこかの神社のご神体にでもなった気分。お賽銭箱に10円玉を入れて拝むとその分野のどんな願いでも叶えてしまう・・・・・。
家の境界線って・・、土地の境界のことなんだろうな。建築前、建築後のトラブルってどんなのだろう?
だめとも言えないのでこれでお引き受けする。どんな相談がくるのか予想して参考文献を持っていかなくちゃ。とりあえず、建築関係の法律相談の参考書をざっと読む。

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欠陥住宅相談会

晴れ。

土曜日の午後は欠陥住宅個別相談会。110番のときの電話の多さに比べ、相談会に足を運ばれる方が少ないのは意外だった。
電話でちょっと聞いてみるくらいならいいけれど、資料を持参して顔をつきあわせての相談となると面倒ということなのかな。
1組の相談者に対し、建築士2名、弁護士2名くらいで対応。

会場の中央公会堂は大変立派な内装で、雰囲気もよいのだが、難点は照明が暗いのと、隣室がダンス教室のようで、音楽が鳴り続けていたことか。
最初はうるささが気になったが、途中から、カイザーワルツがかかろうが、ラテンが聞こえようが気にしないことに決めた。・・・・けど、できたらもうここでは法律相談したくないなあ。

完成して数ヶ月のマンションの外壁に亀裂という相談が終了した後、大阪で安心できるマンションはあるのかという話になった。建築士の先生によれば、地方に行けば地場のよい業者がいてその地域の人は知っている、そういう業者は値引きをしないので物件の価格は高めだが、きちんと利益のでる商売をして安定した品質の建物を供給している、大阪ではどこが安全というのはむつかしいとのことだった。

結局法律相談をしている時間より、建築士の先生から建築に関する話をお聞きしている時間の方が長かった・・。

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欠陥住宅110番事前研修

快晴。梅雨はどこへ行ったのだろうか・・?

6月30日の欠陥住宅110番の事前研修。
大阪弁護士会と欠陥住宅ネットとの共同開催。

説明を聞いていて、電話で欠陥住宅相談に適切なアドバイスをすることはまず不可能だとわかった。
電話をかけてくる人が建築の素人なので、住宅に欠陥があるかどうか、あるとするとどこに欠陥があるのか、ということがわかっていない。
これが離婚だの貸金だのの相談であれば、何が起きたのか相談者が説明できるのだが、住宅だとそれができない。通常、相談者が知っていることは、欠陥そのものではなく、それに由来する現象である。
さらに、相談者が、ここに欠陥があると言っていても、実際に建築士が現場に行って調査すると違うことが多いとのことである。
こういう場合に相談者の言うことを鵜呑みにして回答すると的はずれになり欠陥が直らない。

それでは、110番で何をするのかということになるのだが、一つは情報収集、もう一つは建築士、弁護士が必要と思われる事案への相談窓口の紹介ということになると思う。

なんとなく、すっきりしないのだが、ことの性質上仕方がないか。

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馬淵議員の耐震偽装問題報告のお知らせ

3月25日(土)午後12時30分から、欠陥住宅関西ネットのシンポジウムが開催されます。

場所は大阪市中央会館(地下鉄長堀橋下車徒歩6分)。
参加費1000円(資料代)

民主党馬淵澄夫氏が、耐震偽装問題について報告されます。
その他、欠陥住宅に関するテーマが複数予定されています。
会員以外の一般参加も可能です。
興味がおありの方はどうぞご参加ください。

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鉄筋コンクリート造建物構造見学会

建築士のK先生の案内で鉄筋コンクリート造2階建構造見学会。個人住宅。大きい。
2階のコンクリートを流した後の状態で、今朝は屋根の配筋作業中。1階で、2階床、1階壁、柱を一体としてコンクリートを入れる説明を聞く。寒い。コンクリートの床がこんなに冷たいと感じたの大学の教室以来か。2階建て住宅で50センチ×50センチの柱。話題の姉歯さんの設計は10階以上のビルで70センチ×70センチとか。おそろしい。

しっかりした靴を持参することに思いが及ばず、はしごの最上段から屋根に踏み出すのをためらっていたら、K先生から女性の建築士はみんな登ると言われて一歩踏み出す。好青年の現場監督が落ちないように気をつけてくれている。コンクリートのひさし(傾斜あり)を少し歩いてさらにはしごを登り、頂上で配筋作業をしている隣でK先生から配筋とコンクリート打ちの説明を聞く。ここまで来たら、落ちたら落ちたときのことと思い切る。隣近所の屋根が下に見える。隙間から1階の床が見える。建築士さんはえらい。作業員さんたちはすごい。

建物前の地面にかなりの量の鉄筋が置いてある。これをこれから全部使い切るそうだ。話題の姉歯さんの設計のビルでは、10階建てでこれより少ない量の鉄筋しか・・・・。おそろしい・・・・・・・。
駐車場用の鉄骨も置いてあったのでついでに鉄骨の溶接や使い方も説明いただく。駐車場用といっても随分分厚い鉄骨。話題の姉歯さんの設計のビルでは・・・・・。

K先生のお話では、普段まともなものしか見ていないので、欠陥住宅を見てくれと言われて行ったとき、何もかもおかしくて、何がおかしいのかよく考えないとわからなかったとのこと。おそろしい。

鉄筋コンクリート造というのは、ほとんどが現場の作業によって作られ、手間も時間もかかるものであることがわかった。
K先生ありがとうございました。また、私たちが落ちないかはらはらしておられた現場監督はじめ、ぞろぞろとあぶなっかしい足取りで歩く(うえにいろいろ質問がうるさい)私たちを嫌な顔をせずに受け入れてくださった現場の皆様ありがとうございました。


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