家族法改正PT始動

晴れ。お昼前に雨雲が広がったが雨に至らず、結局晴天。暑い。
それでも少し秋の気配を感じる。秋の気配とどうか関係するのかわからないが突然「君はマグノリアの花の如く」が聞きたくなり、iTunesStoreで購入。「君のやさしさ胸にしみる」のフレーズとスカーレットがどうしても結びつかないのだけれど、そういうことを別にすればとてもロマンチックで好きな歌だ。

家族法改正PTが発足。もっぱら嫡出推定規定と生殖医療(母子関係の成立)が問題となるようだ。
東京弁護士会からは、嫡出推定規定の改正案が提案されている。
事実をよく知っているのは当事者だから、当事者に父親欄の記載を決めさせようというのが基本のようだが、当事者というのは母親のことで、そうすると、子どもの法律上の父は、母の意思によることになってしまう。
現在の法律の規定は、子の福祉の見地から、子どもになるべく法律上の父があるようにしようというものであって、全く考え方が違っている。
どのような改正をするにせよ、現在より子どもに法律上の父がいないケースが増えるのは避けるべきではないかと思う。
経済的に困窮した母親が幾ばくかの金をもらって、子どもの父欄を空欄にすることも考えられる。
そもそも父子関係は、子の権利であって、母の意思で決めてよいものかがよくわからない。
もっとも、自分の気に入らない男の名を書いて出すくらいなら、子どもを無戸籍児にするという人がそこそこの数いらっしゃるというのが問題の発端のようだけれど、そういうケースを基本にして法律を改正して不都合が生じないかどうか検討したのだろうか?

生殖医療については、出生によって成立するとされている母子関係を根底から覆すのか、覆すとするとどのような要件でするのか、そもそも覆してよいのか、という問題がある。
少なくとも、法律が甘い場所を選んで子どもを作り、それをスタンダードにしてくれと主張する人がいるからといってはいそうですか、とすんなり改正するわけにもいかないだろう。

こんなことを書いているところに電話。20日に調停修習があるので、調停員役で参加してくれというもの。
家事調停で、修習生が代理人役とのこと。本人も来るのですか、と半分冗談で聞いたら、本人役もちゃんとあるということでキャストを聞くと、夫役、妻役とも極めつきうるさそうな・・・・・・・。


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離婚請求棄却判決

曇り。夕方から雨の予報。さくらは花と葉が混在しはじめている。
尼崎支部の庭で、桜の幹が地面近くに小さな枝が出し、たくさんの花を咲かせているのを見つけて撮影。花の合間につぼみも混じっていて可憐。

支部から戻ると、家裁から判決文が届いていた。
勝訴。原告の離婚請求棄却。
幼児を抱えた妻を自分の都合で追い出すなんてことができるとは思っていなかったが、どうやら裁判所は夫に戻る気がないので破綻と考えたらしい。かろうじて最後に信義則に反し認められないの一文を入れて離婚請求を棄却。
個人的なことを言えば、接戦で勝訴判決を得るのは気持ちがよい。

以前、家事事件に強い先生と雑談をしていたら、離婚請求で、離婚を認めないという判決を書くのは裁判官にとって徒労感が大きくむなしいことだと仰っていた。
現状維持を宣言しただけで、何も解決していない、婚姻制度という社会秩序を守っただけの判決で、紛争の解決にはなっていない、とのこと。
そうかなあ。
妻は離婚したくないと言っていて、子どもはすくすく成長している。
婚姻制度の維持というのも大事なことだと思うけど。

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年金分割と離婚?

曇り。暖かい。
個人情報保護法のシンポジウムのために23条照会回答拒否の事例を調査したが、法律を誤解した拒否が数例あった程度で、たいした影響はなさそう。

テレビ局のニュース番組の下請け会社を名乗る電話が、年金分割ができるようになったら熟年離婚が増えるはずなので、50代の女性で離婚を考えている人を紹介してほしいというようなことを言う。
年金分割で熟年離婚が増える???

年金の分割といっても現金が手に入るわけではなく、受給資格は自分が充たしていないといけないし、従前保険料を納めた記録が移転するだけで、実際に年金を受給するころにはそれがいくらになっているかわからない。
そもそも平成19年4月改正は、過去の分の分割について話し合いが原則で、話し合いができないときは裁判所が決める。
平成20年4月改正は、平成20年4月以降の厚生年金の3号被保険者となっていた期間について2分の1を当然分割としているので、この制度の恩恵を受けようと思えば、平成20年4月以降どれだけ長く3号被保険者でいたかということが問題になる。

年金をあてに3号被保険者をしているより、働いて収入を得ている方がよほど離婚後の生活は確実ではないか。
年金分割をあてに離婚を思いとどまることができる状態なら、離婚しなくてもよいのではないかとも思う。
離婚の相談に来られる方はたいていもっとせっぱ詰まっている。

DV夫から幼い子ども2人を連れて逃れたお母さんが久しぶりに事務所に来られた。
2年前、離婚調停で頑として離婚を認めなかった夫から、内容はわからないが調停を起こされた、対応してほしい、という相談だった。
子どもを連れて家を出た直後にはどこか頼りなかった人が、現在生活は安定している、子ども達もすくすく成長している、と語る。言葉の端々に仕事と子ども達との生活に自信が窺われる。

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養育費算定表

某市の男女共同参画センター法律相談。・・のはずなのだが、当のセンターのファイルを見ると「女性相談」?まずいんじゃないの?
「女性相談」の文字を眺めながら、それでここには女性の相談者しか来ないのかと納得。相談内容は大半が、というより、離婚以外の相談はほとんどない。

以前、相談センターと市の懇談会のための要望事項アンケートがあったので、市役所の相談室は大阪家裁の養育費・婚姻費用の表を備え置いてほしい、少なくとも共同参画センター(女性センター)は備え置いてほしい、と書いたことがある。
どうせ備えていないだろうと持参したが、机の上の資料をひっくり返して表が備えてあるのを発見したときはちょっと嬉しかった。
やっぱりこれは役にたつなあ。相談者が知りたいのは具体的な数字なんだ。
養育費の額を知りたい方はこちら
大阪の規準です。他地域では必ずしもこの表は採用されていません。


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