きれいな風の吹く季節

曇り。もっと暑くなるかと思っていたけれど、それほどでもなかった。

家裁で記録を眺めながら、どうしたものだろうと、というか、手の打ちようがあるだろうかと思案していたが、考えていても仕方がないので、とりあえず本人に会いに行くことにする。
子どもがさまざまな不安や不満から暴れるというのはあるが、金銭目的の犯行を重ねているとなると、誰かが教育しなくてはいけないだろうなあ。だけど、誰かってことになると・・・。

当番で会って以来久しぶりに会うと、随分落ち着いて感じがよくなっている。
もともとが優しくて他人に気を遣う性格なようで、柔らかな表情でよくしゃべる。
ちょっと計算高いところもあるが、それだけに損得勘定ができるから、子どもじみた犯行が割にあわないことがよくわかったと言う。
そろそろ大人になりかかる年頃だから、それだけわかれば十分か。

しばらく話をして帰ろうとすると出口でご両親とばったり出会い、この機会にとお話をおうかがいする。
記録から共犯の付添人の氏名がわかり、電話してみると感じのよい弁護士で被害弁済の打ち合わせがすすむ。
事件は予想と違った展開をするからおもしろい。


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