家族法改正PT

晴れ。桜は満開。空の色は物憂げ。

家族法改正PT。
木内先生を座長とするPTだが、少人数制の家族法ゼミみたいな雰囲気。
あるべき制度についてわいわい議論をしているが、私みたいな保守から前衛まで各種取り揃えてメンバーを招集しているのは木内先生の懐の深さなのだろう。

昨日のテーマは「離婚そのものの慰謝料」は(法律ではなく)文学的表現か?
離婚の慰謝料なんてどうせ上限300万円程度なんだから、そんなことですったもんだするのはやめて離婚後の扶養制度に代えてしまえば、という案の検討。
メンバーからはそんな制度を作ると結婚する人はいなくなるのでは、という声。
実際同種の制度のあるフランスでは結婚する人は減っているとか。

カソリックの国で離婚が認められていなかったころ、危なくて結婚する人が少なかったというのを思い出す。離婚はできるけれど、離婚後も扶養せよ、というのでは離婚できないのとあまり違わない、と言うと、周囲からそんなことはない、との声。
それならいっそイスラム法みたいに結婚する前に相当額を妻に渡して離婚時の給付金にするという制度の法がとりはぐれがないのでは?
結婚前に離婚時給付金(結納金?)も渡せない相手と結婚したのなら、離婚することになってから金をよこせと言ってもそもそも金がないし、無い袖は振れないと言うし。
とすると、離婚は金持ちの道楽・・・か?

ブレインストーミングとしても刺激的だし、家裁の実務の情報が飛び交うし、でお勧めのPT。

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家族法改正PT

晴れ。昨夜気温が下がったようだったので、今日は寒くなるかと思ったらそういうわけでもなさそう。

家族法改正PTで報告担当。
前回のPTで報告するはずだったのだが、当日の朝まで自分が担当に指名されていたことを失念しており、延期してもらう。
次回は早めにレジュメを出すからと約束したのだが、いざレジュメを作成しようとして、テーマはなんだったけ・・・。
子の財産管理というところまでは思い出すのだけれど、こんなテーマで何が論点になるのかがわからない。
PTのMLで質問してみようかと思ったけど、前回報告担当を失念したうえ、テーマもわからないでは、ちょっとまずいかもしれない(いや、きっとまずいだろう)。

何かヒントはないかとジュリストの学者の対談を読むと、M先生改正案というのがあった。
これが問題の所在に違いない。
改正案自体については、学者の先生というのは裁判実務がわかっていないのだろうな、というくらいの感想しか抱かなかったが、改正案に関するM先生のコメントを読んで、・・・・・・・・・・・。
この先生のお名前が出るときに話者が顔をしかめるか、あいまいな笑いをうかべるのをときどき見かけていたのでなるべく近づかないようにしていたので、この先生の対談を読むのは始めて。
言葉が文字になっていてもこれだけびっくりしたのだから、直接面と向かって言われたら、鳥肌がたつのを通り超えて蕁麻疹がでるかも・・・。
自分の研究分野で相手との対話を拒否するような言葉を選択するのは学者とは言えないと私は思う。

大学の法哲学で教授がフェミニズム法学というのを説明されたとき、それは男性にも理解可能な学問でしょうかと質問すると、フェミニズム法学の提唱者の中には男性には理解できない分野だと言う人もいる、とのことだった。
あれに似ているかもしれない。

そういえば、前回の家族法改正PTでは、某男性弁護士が、子どもの権利についてフェミニズム系の女性弁護士と言い合いになったとぶつぶつ仰っていた。
この男性弁護士の提案はたいていの場合私に比べたら革新的だから、多分方向性が少し違っていたのだろう。あるいは女性の権利と子どもの権利って実は対立するものなのかもしれない。


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家事調停修習参加

晴れ。夏の終わりのような陽差し。

家事調停修習に本人役で参加。子ども2人を連れて別居中の妻という設定。
結婚生活が破綻に瀕した妻の疑似体験というのは貴重な経験だと思う。

シナリオではAとかBとか書いてあったので、夫役のY先生が弁護士に相談しているのを聞いて初めて自分が島という名字で夫が営業部の部長で社長を目指していることを知る。

調停委員はK先生とO先生。女性弁護士が見つからなかったらしく、男性2名の調停委員となるとのこと。
午前の事情聴取が終わった段階の講評では、K先生は離婚は仕方がないだろうとのお考えだが、O先生は離婚原因がないだろう、とのこと。
午後の調停はO先生の攻略にかかってきそうだ。

調停期日は2回までというルールになっている。2回で離婚の話がまとまるのかと思っていたら、なんとなくまとまらないでもなさそうな方向に話が進んでいる。調停委員2人がベテランで理論派でかつ人格者だと調停もこんな風に理詰めでまとまるのかと思って聞いていたら、最後に夫の代理人たちが調停委員から解決金としていくら提示するのかと問い詰められて出した額が50万円。
椅子からすべり落ちるかと思った。
それまで、架空の事件はエキサイトしないから気が楽だなあとのんびり見ていたが、これを聞いた瞬間に和解を蹴ってやる、と実際の調停と同じ感覚がよみがえる。
調停委員役の先生方も瞬時にどうするの、という顔でこちらをご覧になって、これでは0回答の方がましとのコメント。
一瞬で紛争を激化させた一言でした。

人と人の関係って面白いなあ。

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家族法PT(722条)

晴れ。行楽日和、だと思う。外に出ていないからわからないけど。

手帳を見ると、委員会も研究会も入っておらず、急ぎの仕事は報告書だけだから、報告書を書いてしまえば少しのんびりできるかも、と思っていたけど、報告書を書いていると、和解案を受諾するとの連絡があり和解契約書を作成して送付したり、聴き取りをして不思議な話だねえ、と言ったばかりの案件で聴き取った話の内容と全く違う事実を示す書面が送られてきたり・・・。
第一机の上には、研究会や委員会の資料が層になっていて、早くファイルしなきゃ、でもその前に内容を資料を読んで次回までに内容を検討しておくこと、という宿題がでていたから、ファイルしちゃうと宿題を忘れないかと心配でさらに層が厚くなっていったり。

家族法PTで團先生が722条、いわゆる300日問題について報告。
議論をすればするほど、現行法でいいんじゃないの、300日問題なんてマスコミが騒いで作り出した問題で、冷静に考えたら現行法にはきちんと対処法が作ってあるじゃないという感がある。
そう思っていたら出席者の一人が、コピーを配布してくださった。
300日問題について、現在のシステムにこんな不備があるという記事。
離婚後、待婚期間を守って、その後に出産し、子どもが離婚後300日以内に産まれたから、離婚後に懐妊したことを証明しようとしてお医者様の証明をもらったら、その証明書の内容では、離婚前に懐妊した可能性があるので、認められなかったというもの。
・・・・・・こういうのを待婚期間をきちんと守ったというのかどうか知らないけど。待婚期間って何のためにあるのか考えていなかったんだろうな。
お医者様がそれほど懐妊時期がわからないというはずがないだろうということで改めて記事を読んでみると、出産後に懐妊時期を証明してもらいに医者に行ったように読める。それじゃあお医者様でも無理だろう。どうして妊娠中に診察してもらっていた医者に証明してもらわなかったのだろうか????これ本当にあった事案?
こういうケースをとりあげて、ほら現行制度に不備がある、とか、法改正が必要だとかマスコミに騒ぎ立てられると余計に引いてしまう。子どものない男の人が机の上で考えたみたいなケース。

推定されない嫡出子には、親子関係不存在確認訴訟という制度が準備してあり、「自由と正義」の寄稿文によれば、相手方(子の父とされた離婚した元夫)は、子どもが生まれたことも知らないし、自分とは全く関係のない子だから、訴状が届いても迷惑だし、まして裁判所に出てきて争うことなんかしない。比較的簡単な手続で解決できると書いてあった。
昨日のPTでは、前夫が出てきてくれるなら、調停を起こして合意すればすぐに審判で解決する、という方法も紹介された。
いずれにしても、きちんとした手続をとれば、ほとんどのケースはそれほど時間がかからずに、子の生物学上の父と法律上の父を一致させることができる。
お母様の中には、そういう手続をとりたくない、と仰る方もいらっしゃると思う、というかいらっしゃるから300日問題などと言われているのだろうけれど、結婚したのは自分なのだし、子どもを産んだのも自分なんだから、生まれた子を無戸籍にするより、少しの手間をおかけになったらどうかと思うのだが。

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